マジであかんぞ、この国の年金。
100点満点で43点しかないらしい。「持続性(Sustainability)」24.4(評価E)、「十分性(Adequacy)」48.5(評価D)、「健全性(Integrity)」60.9(評価C+)で特に持続性が低い。日本より下にある国はアルゼンチンのみ。
アルゼンチンといえばアルゼンチンタンゴとサッカーが強くて、母を訪ねて三千里のマルコの母が出稼ぎに行った国というイメージ。
過去20世紀半ばまでは、世界で指折りの農業国として栄えてきた富裕国で国民1人あたりのGDPは世界4位の経済大国だった。
マルコの母がイタリアのジェノバから出稼ぎに行った事からもそれは伺える。
当時はイタリアからなんであんな田舎に出稼ぎなんだと思ったものだ。
そのアルゼンチンは20世紀に入って徐々に経済崩壊。産業構造改革の失敗、フォークランド紛争で負けてハイパーインフレ、ドルペッグ制導入で一旦はインフレ抑えたがブラジルの経済危機の影響でペソと国債暴落と転がるように落ちていく。
なんだか日本の将来を暗示するような歴史だ。。。
一方年金指数ランキング1位はデンマーク。
この国のイメージは税金大国。
消費税はクソ高くなんやかんやで収入の半分くらい税金で持っていかれる国。
年金も税金で賄っている。
2014年の国際統計からデンマークの平均年収は約7万3959ドル。
2014年のドルの平均値である約106円で日本円換算すると約784万円もあるらしい。
2015年のデンマークの1人あたりGDPは世界第9位、日本は26位でデンマークの62%しかない
世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング – 世界経済のネタ帳
デンマークの平均給与784万に62%かけると487万だが日本の平均年収はそれより低い410万。
この差は企業搾取がデンマーク企業より日本企業の収入に対する搾取がきついということだろう。
GDP世界3位だけが取り上げられて経済大国の幻想が強いが決して日本は裕福な国ではないと理解して根本から経済を考え直す時期に来ていると思う。
まさにこのままだと過去のアルゼンチンの道を逝く事になる。