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dtab compact d-01Jのレビュー ~ iPad mini4と比較

タブレットらしきものと言えばPDAの時代からザウルス、モバイルギアやいくつかの機種を使い初代GALAXYタブレット以降はずっとiPad一辺倒だった。

アップル機はSDが挿せないので出来ればAndroidに変えたかったのだが5台ほど連続してiPadを買ってきた。

モバイル用に使っているiPad mini4はSDが使えない以外特に不満もなかったのでiPad5が発表されたら買い換えるか程度に考えていた。

それから退職して旅行に行くようになってipadでは不満が出てきた。

動画を機内やバス、電車で観て暇な時間を潰そうと考えた場合容量が足りない空きが2GBもないのでアマゾンやDアニメストアから数本入れたらパンパンになってしまう。

これはiPadの問題というより容量の小さい機種を選んだ自分の責任だがAndroidの様にあとからMicroSDカードで外部記憶容量が増やせないのはつらい。

自炊マンガなどはスマホのSDカードに保存して読んでいるのだが老眼が進んできて5インチ程度では厳しくなってきている。

それと移動中ゲームで暇を潰そうとした場合、インターネットの接続できない国際線に乗っているとそれなりに暇を潰せるソフトが見当たらない。

RPGのある程度はスマホに移植されて遊べるのだが例えば好きなスーパーロボット大戦は要ネットワークの課金ゲーになっていたり名作のアドベンチャーゲームなどは移植されていない。

3DSを持っていけばいいのだがあの画面サイズだとスマホ以下なのでやはり目が痛くなる。

ニンテンドースイッチは?といえばまだ購入していないし今のところ遊びたいタイトルもない。

それであれば今の課金ゲーやスイッチより昔遊んでいたPSやサターンの方がいい。

タブレットで手持ちのPSやサターンのソフトを動作させるエミュレータを使えばいい。 このエミュレータはiOSだと脱獄するか開発用キットを用意しないと使えない。

以前iPhoneでは脱獄していた時期もあったが面倒なので今は素のまま使っている。

だからAndroidタブレットがあると何かと都合がいいのだ。

主に旅行用なのでiPad mini4と同じような8インチ前後がいいだろう。

コスパを考慮して探してみるとファーウェイMediaPad M3一択になりそうだ。

一世を風靡したNEXUS7の後継はどうした、サムソンのGALAXY TABは?ソニーは?富士通は? タブレットってスマホに比べ絶対数が少なく買い換え頻度も低いのか市場がシュリンクしているのかもしれない。

その中で唯一気を吐くMediaPadを買うかどうするか迷っていたときにドコモから発売されている最新の8インチタブレットのdtab compact d-01JがMediaPadのダウングレードモデルだと知る。

白ロムの未使用品で2.2万円で販売している。(2017/9現在)

ベースモデルのMediapad M3 LTEが3.4万円なので1万円以上安い。

主にスペックダウンしているのはROM32GB→16GB、RAM4GB→3GBでOSがファーウェイカスタマイズからドコモカスタマイズになる。

あとはSIMにドコモのキャリアロックかかっているのでドコモ系MVNOでしか使えない。

ドコモ系であっても使えないメーカーもあるかもしれない。

一方MediaPadはSIMフリー。

個人的にはFUJI WIFIのモバイルルーターでアクセスするのでSIMはどうでもいい。

というわけで秋葉原のイオシスでネットワーク制限△のd-01Jを1.78万円で見つけたので飛びついた。

ネットワーク制限△とは端末の支払いが未完了で今はSIMを挿して使えるが支払いが滞れば使えなくなるリスクを持った端末のこと。

スマホでネットワーク制限△はまずいがタブレットでWiFi運用なら関係ない。 導入して動作確認してファーストインプレッションはとてもいい。

1週間使った感想も含め手持ちのiPad mini4と比較していく。

スペック(iPad mini4と比較)
製品名 iPad min4 dtab Compact d-01J
画面サイズ 7.9型IPS 8.4型IPS
解像度 2048×1536 2560X1600
画素密度 326dpi 359dpi
アスペクト比 4:3 16:10
プロセッサ A8 Kirin950
RAM 2G 3G
ROM 64/128G 16G
OS iOS Android6.0
無線LAN a/b/g/n/ac a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2 4.1
前面カメラ 120万画素 800万画素
背面カメラ 800万画素 800万画素
スピーカー ステレオ 縦 ステレオ 横
マイク デュアル
インターフェース Lightning、ヘッドフォン microUSB、ヘッドフォン
センサー デジタルコンパス
3軸ジャイロ
加速度
環境光
GPS(セルラーのみ)
気圧計
デジタルコンパス
ジャイロセンサー
加速度
光センサー
GPS
指紋認証
バッテリー 5124mAh 4980mAh
サイズ(mm) 134.8×203.2×6.1 124x216x7.6
重量(wifi/セルラー) 298.8/304g 325g
その他 マイクロソフトオフィスバンドル
価格 45800円~60800円 45360円

実売 22000円

画面サイズは8.4インチのアスペクト比16:10と一般的な8インチスマホのサイズだ。

画素密度はiPad mini4より上だ。

Androidタブレットなのに異常に綺麗だと思っていたのは仕様にも表れていた。

どうしてもアップルのRetina液晶が美しいと洗脳されていてタブレットはアップルが一番と刷り込まれてしまっているので修正しなければいけない。

RAMはiPad mini4より多いのだがAndroidの方がメモリー食らいなので同じくらいと考えていいかもしれない。

OSはAndroid6だが7にアップデート予定になっている。

USB-CではなくmicroUSBというのも今年発売された機種としては古めかしく感じるが今のところタブレットの端子をUSB-Cにしたい理由もないのでいいだろう。

iPadと違い気圧計がないのが残念。

あればマップの位置情報の精度もさらに上がっていた。

バッテリー容量は少しiPad mini4の方が大きい。

約2年使いmini4のバッテリがへたっているせいかd-01jの方がバッテリのもちがいい。

重さは27g違うようだが両手に持ってどちらが重いかはわからない程度。

価格はアップル製品は基本定価購入だがd-01Jは未使用白ロムであれば2.2万円ほど、ドコモのキャリアと契約しているのであれば実質ゼロ円で入手できる。

ベンチマーク

2017/10/1最新のantutuにて実機測定

antutu v6 iPad mini4 dtab d-01J
総合 82437 90711
3D 19998 17617
3D Gerden 8492 9975
3D Marooned 11506 7642
UX 25545 34650
Data secure 5526 7553
Data process 4810 5514
Strategy game 10656 9775
image process 1928 5527
I/O perfamance 2625 6281
CPU 29701 32289
Mathematics 11230 10554
common use 9661 8497
Multi-core 8810 13238
RAM 7193 6155

ベース機種のMediapad M3が9万でRAMが4GBから3GBにダウングレードしているので8万前後かと考えていたがほぼ同じ数字が出ている。

パフォーマンスとしてはiPad mini4とほぼ同じと考えて問題なさそうだ。

3Dゲームは少しiPad mini4が有利で他の一般的な使い方(UX)はd-01Jが有利といった感じだろうか。

サイズ感

iPad mini4よりd-01Jの方が1センチ横が短い。

掌の大きさが標準的な男性の自分が持つとiPad mini4は片手で持つと親指の腹と中指、薬指の腹、小指の先で握るので不安定なので両手で持つことが多い。

一方d-01Jは親指の第一関節と中指・薬指・小指の第一関節で握れるのでスマホ並みに安定する。

高さはd-01Jの方が1.3cm長いのだが気にならない。

アスペクト比も異なりiPad mini4は4:3なのでマンガを観るならベストフィット。

d-01Jは16:10なので映画などの動画を見るのにベストフィットになる。

使用感

d-01JはMicroSDが使えるのは素晴らしい。

長らくタブレットはiPadしか使ってこなかったので外部ROMがあるとこんなに便利なのかと感激する。

もちろんiPadもROMを256GBにすれば容量は多くなるがデータ授受はパソコンにLightningをつないでiTuneで操作するのが面倒。

その点SDならひっこ抜いてSDアダプタにつけてWindowsのエクスプローラーから直接データコピーやファイル名変更などの編集ができるので好きだ。

性能が同じなら動作はiOS(iPad)の方がよかったのだがantutuが8万あたりを超えてくると違いが分からない。

サファリやChromeによるブラウザでのスクロールのヌルヌルはd-01Jの方が早く動くようチューニングされているためかiPad mini4よりも上に感じる。

エクスプローラーなどのアプリで内部ファイルを操作できるのもd-01Jに一日の長があるがこれはOSの違いによるものだった。

指紋認証はd-01Jの方が反応が早い。

ファーウェイのスマホの指紋認証技術がそのまま使われているので間違いない。

iPad mini4はワンテンポ遅れる。

但しiPhone6s以降に搭載されている第二世代のTocuh IDであれば同じくらいの感覚で画面を開くことができるだろう。

あとはOSの違いによる使い勝手になる。

iPadはホームボタンの1ボタンに対してd-01Jはアンドロイド標準の3ボタン。

更に指紋認証タッチボタンがホームボタン代わりにもなっているのでiOSから乗り換えても使いやすいと思われる。

音質

iPad min4はこのサイズのタブレットとしては音に定評があるしd-01Jも音響メーカーのharman/kardonのコラボで完成させているのでどちらも8インチタブレットとしては音質がいい。

素人耳で低音からボーカルはiPad mini4、高音と音の広がりはd-01Jだろう。

音の広がりについてはスピーカーの設置場所の違いによるもの。

iPad miniは縦にしたときにスピーカーが下側に並べてある。

一方d-01Jは横にしたときに両側にスピーカーが配置されているのでスピーカー同士の距離があり音の広がりが出てくる。

ただしあくまでタブレットのおまけのスピーカーなので過度な期待は禁物で1000円のPCスピーカーつないだ方が比べ物にならないいい音がする。

文字入力

ブログの更新の6割くらいはタブレットを使っているので縦持ちでQWERTYキーにして両手親指文字入力をしている。

とにかくiPad mini4だと文字の入力ミスが多い。

特にiとoあたりをよく間違える。

d-01Jは当初バンドルのオムロンiWnnIMEを使用していた。

iPad mini4(左)、d-01J(右)

このIMEのキーボードのレイアウトが好きで入力ミスをしない。

キーピッチが左右上下に大きいためだろう。

と喜んでいたのだが1日使ってわかるのはGoogle日本語入力の変換の素晴らしさ。

結局キーピッチよりも変換の優秀なGoogle日本語入力に変えてキーレイアウトの高さを最大にして使っている。

それでもiWnnIMEより入力しづらい。

なお物理キーボードをつないでもソフトウェアキーボードが消えない問題があり今のところ手持ちのキーボード全てで発生している。

Android7で直ってくれると助かる。

2018/3/13のOSアップデートにて詳細設定>物理キーボード>仮想キーボードの表示をオフにすることで解決した。2018/3/15 更新

まとめ

8インチタブレットが欲しければdtab compact d-01Jは買いだ。

2.2万円でネットワーク制限の保証がある未使用品を買えばドコモ系MVNOでも使える(*)し、ドコモユーザーなら実質ゼロ円で入手できるらしい。

海外でSIMを挿して使いたいならMediaPad M3 LTEを3.5万円出して買った方がいい。

あと大量にアプリをインストールしたい場合もd-01JのROM16GBでは心許ないので別のタブレットがいいだろう。

スマホはAndoidを使ってきた人でひとつiOSでも使ってみようと考えるならアップル製品としては数少ないコスパのいいiPad mini4もありだ。

(*)メーカーによって使えないところもあるかもしれないので自身で調べてから購入してね。

おーら: