1週間後に出来上がった医療用インソールを受け取りに行った。
まず見た目は「えー何これ?」って感じ。
土踏まずは盛り上がっておらず指の付け根辺りから指先が凹んでおり真ん中あたりが両側から絞られるように盛り上がっている。
あちこちボコボコしている。
更に足の平あたりがポコッと縦に盛り上がっている。
左右がアマゾンで購入したインソールで真ん中が今回作成した医療インソール。
左の扁平足用は単純に土踏まずが盛り上がっているだけであとは全てフラット、左のインソールは土踏まずが盛り上がってつま先が反っている3Dになっているものの基本フラットな作りだ。
写真で分かりにくいのだが医療用インソールは地形の空撮のように複雑に凹凸がついている。
色味が違うところは全て変形している。
かかとと足の平あたりの突起と足先でそれぞれ硬さの違いもある。
技術料込みで4万2千円と高いので複雑な作りなのは当然といえば当然。
問題は作り込みの凄さより足に痛みがでないかだ。
早速履いてみる。
まず違和感。
右の扁平足のインソールを入れた時のような履きにくさを感じる。
足の下側は案外フィットしているのだが指付け根少し下から指先の段差の部分の違和感が強い。
特に小指、人差し指の付け根にパチンコ玉2個分のサイズの突起物があるような感じでこれで本当に歩けるのだろうか。
赤いところに突起を感じて違和感があると伝えると2週間は履いてみてほしいとのこと。
あとで触ってわかったのだが足の付け根少し下の上下に分かれる段差が硬い素材で出てているのでそれが突起物のように感じる。
ただ不思議なのは親指から中指の付け根下だって同じ形状をしているはずなのに違和感がない。
履いて足踏みをしても違和感の位置は変わらない。
とりあえずしばらく使ってみよう。
ポイントは2点
- かかとを基準に調整しているので履くときにかかとをトントンしてフィットさせること。
- 馴染むまで2週間は履くこと
- ポリエチレンで出来ているのでストーブやドライヤーなどで絶対暖めないこと。
そして支払いをして健康保険への申請のための領収書と医師の意見書を受け取る。
7割を国民保険で負担してもらうため役所に持っていく書類等はこの7点
- 意見及び装具装着証明書(医師の証明書)
- インソールの領収書
- 医療費支給申請書
- 印鑑
- 口座番号
- 健康保険証
- 免許証、パスポートなどの証明
- マイナンバーカードか通知カード
医療費支給申請書はダウンロード出来るなら事前に記入して持って行ってもいいし無ければ役所で用紙を貰って書いてもいい。
この申請を書くために口座番号、印鑑、健康保険証は必要だが念のために持って行った方がいい。
マイナンバーは今回不要だったが最近では要求される役所もあるらしいので念のために持ってていこう。
役所で申請したところ1ヶ月程度で振り込まれると教えてくれた。
後悔したのは先月まで加入していた任意継続でインソール作っておけばよかった。
勤めていた会社の健康保険組合はニュースなどでも潰れそうな組合が多いご時世にかなりの黒字を出している。
だから財政の厳しい国保を使わず黒字の健康組合で使ってあげた方がよかった。
黒字の理由はわかっているのだが会社の特殊性で他の保険組合の参考にはならないので伏せておこう。
今回作った医療用インソールを数日履いた感想を記録していく。
1日目
インソールを受け取った当日そのままスポルディングの靴にいれて履いて帰る。
名古屋の繁華街に立ち寄って40分程歩いてみる。
薬指・小指の付け根の違和感はあるがそれ以外は問題なさそう。
しばらく歩いているとやはり薬指付け根下に痛みが出てくる。
それがしばらくすると足の裏全体に広がる。
これまでの経験則では履いて違和感があるところは確実に痛くなる。
今回もそれを証明した。
なんて感心している場合ではない。
このインソール本当に足に馴染んでくるのだろうか。。
2日目
このインソールにぴったりの言葉が見つかった。
軽い拷問具。
立っているだけで足の裏が痛くなってくる。
余程100均のインソールの方がマシ。
自転車使って徒歩で20分もぶらぶらすると脱いで靴を投げつけたくなる。
これ他の人のインソールと間違えていないか。。
それくらい痛い。
インソール作った会社は理論先行で実が伴っていないのかもしれない。
指先の力が弱いので前に力をかけやすくしているのと指の付け根が痛いといったので更にその下の方でも支えようと付け根から指先をくり抜いて足の裏に均等に荷重をかけようとしている構造はわからないでもないが特に地面にあまり当たらない部分に固いものが突き当たれば痛くなるに決まっている。
その辺りの考慮が抜け落ちている気がする。
まだ軽症だからこの程度だけど糖尿病などで足が痛くて歩けない人がこのインソール作ったら悲劇だ。
もう坊主憎けりゃ袈裟まで憎くなる。
あと一つだけ考えられるとしたらスポルティングの靴が大きすぎてが想定するインソール位置に足が当たっていない可能性はある。
だから靴をダンロップに替えて明日から使ってそれでもダメなら直してもらう予約をするか。
一気にテンションが下がってきた。
3日目
今度はダンロップの靴にいれて履いてみる。
最初は気がつかなかったが突起物の違和感が薬指、小指下ではなく内側の親指、人差し指下に移動している。
靴のソールの形の違いだろうか。
あまり歩かなかったので痛みまで発展しなかったのかもしれないが右足の違和感が少ない。
左足は裏になんか挟まっていると主張してくる。
これならスポルティングの靴より耐えられそうだ。
ただこの靴買った時のレビュー通りで中がスリッパのようにスポスポした感じで歩きにくい。
靴の底が大きめに作られているのだろう。
あ!もしかしたらとインソールをもう一度スポルティングに入れ替えた。
今回は底内側をインソールの縁(へり)にぴったり合わせてみた。
そして裸足で履いてみる。
裸足だと感覚が強くなるのでどこに痛みが出るかすぐわかる。
おお、ジャストフィット。
これだ!
インソールのセットの仕方は教えてくれなかったし装具士が最初に入れてくれた位置が正しいと思い込み真似て少し内側にずらしてセットしていた。
その証拠に装具士がセットしたも薬指、小指付け根下に突起物を感じている。
色々事例を話していたけどセットの仕方が一番伝えないといけないことじゃないか。。。
それに人差し指、小指下に違和感と伝えたところでプロならインソールの位置がずれていると気がついてもいいだろう。
2mmほど内側にオフセットしただけなのに全く違う印象のインソールになった。
市販のインソールは汎用で誰にでもある程度合うように作られているので多少横にずれても気にならないが専用で作成したものはちょっとずれると100均インソール以下の履き心地になる。
但しフィットしたからといって解決したわけでもない。
今度は足の指の付け根下全体に突起物を感じ特に親指と人差し指付け根下が当たっているのでこの辺りがどうなるかだろう。
これで翌日に履いてみることにしよう。
4日目
とりあえず1kmほど歩いた。
普通の靴だと指先の踏ん張りが弱いため指先、付け根、かかとの3点の接地面のうち付け根とかかとが痛くなる。
インソールで付け根下を持ち上げるので付け根は接地面に軽く触れるだけになる。
付け根の痛みが付け根下に移動するだけでは意味がない。
あとかかとの痛みが軽減されるかもポイント。
徒歩1kmでは付け根下の突起物は違和感のまま痛みに変わることはなかった。
しばらくこれで歩いてみることにしよう。
5日目
この数日は天気がいいので自転車ばかり乗っていてあまり歩いていないが違和感はあるものの痛みまで発展しない。
右足は違和感も少なめなので
ただ最初の写真左側の青いインソールとスポルティングの相性とはき心地がよすぎて未だ良さがわからない。
また風邪気味なので評価が出るのにはもう少し時間がかかりそう。
6〜8日目
風邪引いて身動きできない。。
9日目
違和感はあるが痛みにならないのでいいのかもしれない。
ただ違和感が消えることはなく立っていても鬱陶しい。
10日目
ようやく4km程度歩いた。
足裏中央に鬱陶しさがあり痺れも起きるが痛くならない。
半分はスポルティングの靴のおかげだとは思うが効果としては他のインソールを超えている。
次の旅行で長時間歩行の結果もわかるだろう。
靴に入れる位置を微調整しないと本来の能力を発揮できないとても難儀なインソールだった。
今もう一度2万円払って買うかといえば買わない。
スポルティングのマジックテープの靴が充分使えるので普通のインソールを入れればそれでいい。
しばらく使ってみて印象が変わったらまたレポートしたい。
素晴らしければインソールの会社名を紹介したがそこまででもないと思う。