風邪が治らないまま太平洋フェリーに乗ることになった。
それほど行き急ぐこともなかったのだが11月下旬はパラパラとスケジュールが詰まっていた事と安い航空便が予約できなかった。
そして12月はマレーシア旅行で年内最後にしておきたいので都合のいいのは直近となってしまう。
案外無職も自由がきかない。
ルートは太平洋フェリーで名古屋港から仙台港を経由して苫小牧港行き。
フェリー2泊で苫小牧に到着して到着日にそのまま千歳空港から中部空港に戻ってくる旅程。
帰宅翌日がハローワークの認定日なので千歳空港が大雪で帰れなくなるとまずい。
(千歳空港の管制システムのトラブルが事後で本当に助かった。)
が、いちいち気にしていると何もできない。
費用は3万円弱。
1日の単価は先日調べた客船のカジュアルクルージングより高い。
名古屋から苫小牧のフェリーが片道フルパック5食付きの一等洋室インサイドで21400円。
帰りの空路のエアアジアは就航記念の最低料金3300円はなくてその上の料金と座席指定で5300円だった。
北海道をトンボ返りするので行き先はどこでもよくて帰りの空港が近ければいい。
その点苫小牧は千歳空港に近くてベストなのかもしれない。
いくつかのフェリー旅行記のブログをチェックしていて忘れていたのが船酔い。
酔うのか酔わないのかわからない。
松島の観光船や香港のフェリー程度では酔わなかったし大型客船に乗った記憶もあるが今回の乗船40時間というのは過去に経験がない。
風邪で体調不良もある。
船酔い起こしたら船旅を楽しむどころではない。
そこで一番効きそうなアネトンの酔止薬を買っておいた。
予防のために乗船前に飲んだ方がいいのかもしれないがもし酔わないなら薬など飲まないに越したことはないので酔いが出てから飲むことにする。
忘れていけないのは防寒。
苫小牧は既に最低気温が氷点下になっている。
到着日の予想が最低気温-1度だ。
さらに予報は雨。
運が悪いが滞在時間は8時間なので雪にならなければいい。
それに風邪が完治していないので舐めているとぶり返す。
フェリーのシャワーで洗濯するのは面倒で”いしかり”にはコインランドリーが設置されているようだが”きそ”にはないので着替えは必要だ。
セーター、厚手のシャツ、ユニクロのライトダウンの防寒具と合わせるとかなりかさばる。
普通のリュックサックにパッキングしようと押し込んでいたが詰めきれない。
防寒着の量(かさ)を舐めていた。
真空パックで服を潰してようやくパッキング完了。
船旅の必需品で調べるとサンダルが出てきたが1等客船だと設備にあるので持っていかない。
というかもう入らない。。
一応タオルも設備にあるようなのでバスタオルはやめておきミズノのスイムタオルとフェイスタオルだけを持っていく。
船内の物価は案外安いがそれでもコンビニより高いのでチョコレートを2板とティセットがある事からお湯を沸かせそうなのでドリップコーヒーを5パックはなんとかねじ込む。
ネット回線は有料。
24時間あたり980円でWiFiが使える太平洋フェリーWiFiサービスがあるが海外SIMより高いというのも辛いところ。
それでもソフトバンクの衛星通信使っていると考えればそれなりにコストがかかるので仕方ないか。
ソフトバンクといえば手持ちだとFUJI WiFiが同じ回線だ。
ソフトバンクWiFiスポットが使えれば、、とFUJI WiFiの説明書探して見たらダメと明記されていた。
残念。
旅費稼ごうと株に突っ込みすぎているので回線代ケチって旅費の数倍の損が出ては洒落にならない。
仮想通貨も少しだけ保有していてビットコインキャッシュ爆上げでビットコインがどこまで下げるか佳境にはいっているので回線がないのは怖い。(これをアップする頃には落ち着いていると思うが。)
そこで48時間利用ではなく出航翌日の前場途中の10時から翌日10時の24時間利用することにした。
そうすれば980円節約できて株はほぼフォローできる。
せこい。。
仮想通貨は数万円分だけ残して手仕舞いした。
回線使えるとはいえ衛星通信なので速度は貧弱だろうからアマゾンプライムビデオやDマガジンのコンテンツを必要なだけ最近買ったタブレットにダウンロードした。
スマホに音楽と漫画も入れる。
本を持っていこうと思ったが船酔い起こしそうなのでやめた。
暇つぶしは動画と音楽と雑誌とゲーム。
そろそろ出かけるか。
そういえばフェリー乗り場は名古屋港のどこだ?
金城ふ頭だった。
交通機関は①の名駅から35分が便利だが万一乗れないと船が出てしまうので②のあおなみ線の野跡駅からバスか③の地下鉄築地口からバスのどちらか。
どちらでも同じような時間だが交通費が安い地下鉄-バスにした。
千歳から名古屋に戻る航空券はすでにチェックイン済みで太平洋フェリーの名簿登録も済ませて家を出た。
予定より早めに出たのが間違いで築地口からバスが1時間に1本しかないので40分ほど外で待っていた。
20分ほどバスに乗ってフェリー乗り場に到着。
ビルに横付けしてくれるので入るだけ。
16:30受付開始でその5分前だった。
早めに来てるのは車で乗り込む人たちのようだ。
印刷しておいたフェリー予約の画面を提出して待っていたら払ったクレジットカード提出を求められる。
カードを渡して待っていると搭乗券と片道フルパックの食事券を印刷してくれた。
もちろんレストランは船内でも支払える。
搭乗券の部屋番号から場所を調べると6デッキのセミスイート近くの窓なし1等室。
乗車時間は17:30からなのでまだ約50分ある。
2階に上がり待合室へ。
乗船もこの2階からだ。
ぱっと見ビルかと思ったくらい。
そして時間になり乗船した。
乗船して直ぐにインフォメーションでカードの鍵をもらう。
景色の見える1等アウトサイドへのアップグレードを尋ねたら3100円なのでお願いした。
部屋数は少ないがおそらく大丈夫とのことで出港の19時に支払ってチェンジしてくれるらしい。
それまでインサイドの部屋も使っていいとので入ってみた。
ただ裸足で履くのは水虫になりそうで怖い。
冷蔵庫もあった。
まだ出港していないが食事に行くぞ。
レストランタヒチへ
他にはフライドポテト、ハンバーグ、成型肉のステーキ、豚肉の何か、何とか風焼きそば、芋煮、タコ飯、焼売、カレー、手作り豆腐、味噌汁、パン、サラダ、黒糖わらび餅、チーズケーキ、プチシューがあった。
飲み終わって気がつく。
これで出港して船酔い襲ってきたら薬飲んでいいのだろうか…
まあ仕方ない。
調子に乗って食べすぎた。
美味しかったのが黒蜜のわらび餅だった。
新しい部屋は下の5デッキだった。
ベッドの向こうにリビング付いている。
21400円+3100円で全食付いてこの部屋なら満足だ。
但し定員じゃないと予約できない客室なのでひとりなら一旦1等インサイドで予約してアップグレードしかない。
部屋で座っていると思ったより揺れる。
とりあえず飲み水を確保しよう。
部屋の温度は調整できていい感じで半袖、半パンでも大丈夫。
喉も乾かないので湿度もコントロールされていそう。
1等客室は隣と壁はないのと同じだと思った方がいい。
普段の声で両隣と廊下に丸聞こえなのでご注意を。
スマホ回線は出港して40分程度でソフトバンクが一旦使えなくなる。
アンテナはしばらく1本立っているが実際にはなにできなくなった。
2時間近くしてまたLTEで使えた。
地図のあたりなら携帯の電波はまだ届くようだ。
消灯の22時でどちらも圏外になった。
ラウンジショーが始まるアナウンスが入り客室は静かになった。
治りかけの風邪と香港旅行以来のアルコールと船揺れで疲れが出たのか船内探索は明日にして横になる事にした。
寝ているとよくわかるが揺れは縦と横に細かい振動だ。
何か近いかというとバスの振動だろうか。
他の表現だと震度2くらいの地震。
大きな船なのでもっとゆっくり大きく揺れるかと思っていた。
バスに酔わなきゃ太平洋フェリーも酔わないはず。
ただ客室の位置にもよると思うの全てが同じような細かい振動ではないかもしれない。
落ち着いたので甲板に出て外を見た。
そして大風呂に入る。
思っていたより大きくはなく旅館のお風呂という感じだろうか。
明日は部屋のシャワーを使おう。
ショップサービスは22時で終了するアナウンスがあった。
2等客室もこの時間で消灯する。
1等以上は個室なので自由。
その後タブレットに貯めておいたビデオを観て23時に睡眠薬を飲み寝た。