これまで旅行はWEBで集めた情報をテキストにしたメモとグーグルマップをガイドブックにしてきた。
観光は現地でSIMさえ手に入りモバイルネット環境さえあればなんとでもなる。
問題は食事。
国内旅行は店の雰囲気である程度味もわかるし、いまどき国内でおいしくない店が存続出来るのは観光地で近くに競合店が一切ない店くらいか。
しかし海外の場合はそうはいかない。
タイや台湾などはグルメの国なので混んでいる店にいけばまず安心だが国によっては国民多数が馬鹿舌でまずくても雰囲気や立地で繁盛している店もある。
調味料が違って日本人の舌に合わない料理だってある。
昔ニューヨークでロブスターの有名店に行ったのだがどうやったらこんなまずい味付けにできるのだと感心して屋台でホットドックを食べなおした記憶もあるしナンプラーもある程度の濃度ならいいが濃すぎると自分の舌には厳しい料理もあった。
旅先で適当に入店して確実においしいお店に当たる保証はない。
飯がまずいと旅行のテンションも下がり台無しになる。
観光は行き当たりばったりでもいいが海外の食事は下調べをした方がいいと考えている。
だから海外旅行では必ずおいしいお店をネットで調べまくってグーグルマップのお気に入りに片っ端から入れておいて
Simplenoteというメモ帳にその店のおいしい料理を羅列しておく。
このアプリで簡単にiOSとAndoriodのメモを共有できるのでタブレットでもスマホでもメモとグーグルマップがチェックできるようになる。
そして観光でグーグルマップ見ながら歩いたり交通手段使っていてお気に入りが近くに見つかればあればそこを目指せばいいだけ。
一応旅程は作るが準備はこれくらい。
超混んでいるガイドブック推奨店や現地でネットを駆使して探さなくてもいい。
そして今回マレーシア・ペナンも同じようにおいしそうな店をグーグルマップのお気に入りを登録しようとした。
そこで困ったことになる。
ペナンのグルメのブログではみんな同様にグルメでは屋台を紹介している。
例えばガーニードライブのこの写真の料理がおいしかった!とか、ニューワールドパークのxxxという料理が絶品という具合。
お気に入りに登録するとしたらガーニードライブとかニューワールドパークとか屋台村の名前を登録する。
しかし屋台村の何十件もある屋台から紹介している料理をテキストとして情報集めても見つけるのは困難だ。
そこで今回はグーグルマップのお気に入り作戦はやめてペナンの観光ブログのグルメページで屋台の写真と料理の写真を抜き出してスクラップしていくことにした。
昔であればこんな
スクラップブックに雑誌や新聞の切り抜きを貼っていくのがスクラップの作り。
WEBを印刷してこれに貼り付けていくのもありだがスマートではない。
ブログはHTMLなのでどこかの無料ブログを借りてそこにスクラップしたテキストと画像を貼り付けていこうと試してみた。
ブログにアップしておけばノート、スマホ、タブレットで情報共有ができる。
ブログにすると他人も見れてしまうのでnoindexをかけておけばグーグルの検索に引っかかることもないのでブログ泥棒とか疑われることもない。
何人かで旅行するときにはいい方法だと思う。
便利、便利。
でも実際にやろうとすると案外大変だった。
範囲を指定してコピペとすると形式がぐちゃぐちゃに崩れたり画像が取り込めなかったりする。
テキストと画像や段落を分けて取り込んでいると面倒で頭がおかしくなってくる。
いっそのことブログを画面キャプチャーして保存した方が楽じゃないかと・・
しかしそれでは物理的なスクラップブック作るのと大差がない。
そこで昔iPhone3GSとiPodでメモを共有していたEverNoteを思い出した。
使い勝手はWordやPowerPointのようなもので一つの文書の中で文字を書いたり絵をかいたり写真を貼ったり動画・音声を貼り付けたものをカード化して整理できるアプリ。
昔からあるLotus Notesやサイボウズなどのグループウェアで実現していたなんでも貼り付けられるDBをコンシューマー向けにカストマイズしてiOS、androidなど複数プラットフォームで利用できるようにしたカード型DBだ。(iPhone3GSで使っていたころはiOS版しかなかったかも)
iOSもandoriodもWindowsもMacappだってあるのでスマホ、PC、MAC、タブレット間で同じデータをシームレスに使うことができる。
まさにスクラップブックを作るためにあるアプリだ。
スマホ1台だけ使っているのであればメーカーがOSにバンドルさせているメモアプリでテキストも写真も貼れるし、ものによってはお絵描きから動画・音声まで貼れるものもあるので十分目的を達成することができる。
昔使っていた初代Galaxy Noteがまさにそう。
しかしそのデータをエキスポートするとか外のOSで共有しようとすると途端に大変になるしメーカーの違うスマホに機種変更したらこれまで蓄積したデータを諦めないといけない。
アプリのガラパゴス化だ。
その点Evernoteなら対応しているOSであればアプリをインストールしてログインしておくだけでどの端末でも使える。
というわけでEvernoteのWindows版をダウンロードして使い始めた。
当時のEvernoteのアカウントが残っていたのでログインして使えた。
欲しい情報があればコピペして見やすいように少し加工するだけでいいので簡単。
色々なブログサイトからコピペしてくるので画像のサイズがバラバラなののもいい感じに横幅を合わせてくれるので見やすくていい。
他人とノート共有もできるし見ている形式のままメールにすることもできるので複数で旅行するときのガイドブックを一緒に作って旅行することだってできる。
(これを仕事で行うのがグループウェア)
さくさくと何人かのペナン旅行のブログのおいしそうな情報だけ抜き出して貼りつければ簡単な電子ガイドブックの完成。
超簡単。
しかし調子に乗ってスクラップしてEverNote無料版の制限の罠に気が付いていなかった。
使っていた当時Evernoteは完全無料だった。
その後に確か売切りの有償アプリになり現在は月額や年額になっているようだ。
無償版は1カ月のアップロード制限が60MBで端末は2台までの共有可能。
これではお試し版だ。
Windowsで更新していてiPadで見て、3台目のスマホにアプリ入れて使おうとしたときに引っかかってこの制限を知った。
使えない。。
有料版は一番安いプランで年額3100円
仕事でガシガシ使うか後述するブログ更新で使えるなら払ってもいいが今のところ旅行ガイドのスクラップ程度にしか考えていないので定額払いはもったいない。
ソフトウェアに月額とか年額というのは苦手なのだ。
というわけで無償か買取で同種のアプリがないか探した。
タイトルの通り乗り換えはマイクロソフトのOneNote一択のようだ。
そして無償。
Windows10にはプリインストールされている。
データはOneDriveに保管するようだ。
iOS版もAndroid版もある。
Windows10ならOSの機能の一部のように使える。
最近ノートパソコンを買ったばかりで活用したくて仕方がないのでこれを使わない手はない。
1時間かけて作ったEvernoteのペナンガイドはツールで移行できる。
OneNote Importerという移行専用ツールが提供されており実行してEvernoteのログインとOnenoteにログインをすると一括で文書を移行してくれる。
簡単に移行出来た。
OneNoteはオンラインツールということになっているがオフラインでも参照は問題なさそうなので海外でSIMを手に入れるまでの詳細な情報もスクラップしておけば空港降りてネットが使えないところで活躍する。
Evernoteから移行してグーグルマップの位置情報も貼り付けてみた。
本当はグーグルマップのお気に入りにいくつかある屋台村を登録しておきマップでそこをクリックするとOneNoteが起動して並んでいる写真から屋台村のラベルにジャンプしてその周辺の屋台と料理の情報が閲覧できれば完璧な連携なのだがグーグルとマイクロソフトという別ベンダーのソフトにそこまで望むのは酷だ。
OneNoteを使って気になるのは横幅合わせ。
WEBからスクラップしているので画像のサイズはまちまち。
大きい画像と小さい画像が混じるとガタガタになって見ずらいので手動で画像のサイズを調整していた。
EverNoteだと表示で自動リサイズしているのか、とても見やすかった。
さすが有償アプリの面目躍如といったところだ。
更に写真を配置しながら文章を書けるのでブログのエディタの代わりに使おうとこの記事を作ってみたがOneNoteからブログのエディタにコピペすると無駄なHTML情報を生成するので一旦テキストエディタに移してコピペしたり画像はいちいち保存して貼りなおなさいと移せないとプチ惨事なったので諦めた。
ブログ用のプラグインもあるらしいがこちらも評判悪いので使っていない。
ブログ更新はともかくメモやブログのスクラップには便利なアプリなので気になる方はお試しを。