NECは30日、2018年4月から1年間で、国内グループ従業員約8万人のうち、3000人を削減すると発表した。
とうとうお前もか!とNECがリストラを発表した。
どんだけ決算悪かったんだとみたら第三四半期の単体も累計も昨年比売り上げもプラスで回復しているではないか。
従業員にとっては厳しいが生き残っていくためには外資が入って立て直しているようなドライな経営が必要なので当たり前だと思う。
でも一般的にリストラするなら日本だと凹んでいた去年じゃないのか。
社員としては今年度の四半期決算も逐次聞いていたはずなので寝耳に水だったのではないかと気の毒に感じる。
ある程度回復している時期に無能な経営者ならリストラを断行するとは思えない。
もしかして経営者交代している?
と調べてみたら一昨年の4月に社長交代しているのである程度回復させてそこから利益を底上げするためにリストラする構想を練っていたのだろう。
なかなかいい手腕をもっていらっしゃる。
株買っておこう!と思ったらすでに騰がっていたw
さすが投資家はよく見てる。
発表によると「人員削減は総務などの間接部門や通信機器事業の従業員が中心で、希望退職者を募る。」ということであり、
エンタープライズは通期で昨年比が凹んでいるが第三四半期は黒字で利益率をけん引している。
テレコムキャリアは通期も第三四半期も赤字で利益率もほぼゼロなので会社を再構築しなおすため売却する布石ではないか?とも考えた。
しかし、
売上の円グラフをみるとテレコムキャリアを捨てるとその年は売却益が立つが翌年から黄色の部分がシュリンクするので日本の投資家には見栄えが悪い。
それに売却するなら社員もセットで引き渡すので赤字膨らませてまで事前にリストラはしない。
バブリック事業が大幅に伸びているので、ある程度売上が成長し利益率にめどが立てばテレコムキャリア部門を売却するかもしれないが、今回のリストラはまずテレコム単独で収益をプラスに戻せないかという試みだと勝手に解釈した。
そしてこれからは業績の悪い事業のコストカット&リストラを推し進めるぞというファイティングポーズだとも取れる。
会社にとってお荷物って考えている中間部門はアウトソーシングしてしまうのだろう。
それと通信事業のSEさんなどはこの人材難の時期ならいくらでも職がありそうなので24カ月とか36カ月の可能な限りの退職割増金頂いて辞めるのが幸せになれる。
中間部門で他でやっていく自信がない人は人事や上司からいくら説得されようがしがみついた方がいい。
経理関連なら仕事はいくらでもありそうだけれど総務・業務系はどうしてもNECのルールの中で育っているので他社へいきアドバンテージがあるかといわれると厳しい気がする。
もちろん総務のアウトソーサー会社に就職先があるかもしれないけれど業務を外出しするのはコストを抑えるためなので技術者に比べると給料も大きく下がるはず。
企業がリストラの味を占めると今後通信部門だけじゃなくてエンタープライズでもシステムプラットフォームでも例えばパブリックに業務変更できない不器用な人に対してはリストラの話が個別に出ると考えられる。
だからどこでリストラがやってくるか分からないので他社で通用する技術を持っている人は早めにリクルートなどに登録するか知り合いのつてなどで準備をして応募が出たら割増金もらって辞めてしまおう。
建前は部門内で応募が出れば優秀だろうがダメ社員だろうが平等に割増金貰って辞められるはず。
一方人事や管理職は成果の上がらない社員だけを辞めさせるのが手腕になる。
内情が分かっているわけでないので勝手な推測だけど。
もうリストラニュースには反応しないようにしていたのだけれど昔PC98とか使っていたのでNECには反応してしまった。
PC98といえば一太郎のジャストシステムはキーエンスに拾われて株価もうなぎのぼりだしNECにも頑張ってもらいたい。