大相撲の東十両14枚目、貴乃花部屋の貴公俊関が付き人を殴った。
多くの記事ではなぜ殴ったか?という理由は無く、いかに殴り方がひどいかを報じているのには貴乃花親方に対する悪意が感じられる。
「血だらだら」なんて一流の新聞社の付けるタイトルだろうか?
鬼の首を取ったように相撲協会に付いている記者が報じているのかも知れない。
相撲レポーターの横野レイコさんを始めとしてワイドショーでこの殴打事件で騒がしくなることだろう。
複数のメディアで報じられている事から事実だ。
貴公俊が殴った理由は付き人の出番を伝える時間が遅れてしまい走って入場して黒星となってしまったと一部メディアでは報じられている。
ここでふとワイドショーで事細かく貴乃花部屋の力士について説明していたことを思い出す。
貴乃花部屋は力士の数がとても少ない。
出典 貴乃花部屋紹介
部屋紹介のホームページを見ても力士は9名しかいない。
そしてそのうち4名が関取(十両以上)となっている。
従って小結の貴景勝関に2名の付き人がついているとして残りの関取には1名の付き人がついている計算になる。
相撲界の付き人
大相撲においては、関取の日常生活における世話をする力士が存在する。幕下以下の複数の力士が付け人として1人の関取に付き、荷物持ちや買い物など身の回りの世話や観客や報道陣が群がっている時にこれを遠ざける警備、取組前に稽古相手などを務める姿が見受けられる。付き人の員数は十両→平幕→三役(小結と関脇)→大関→横綱と番付が上がるにしたがって増えていき、横綱ともなると10人を超える付き人がいるのが常である。
出典WIKI
以前ワイドショーで十両以上だと2~3名の付き人がつくと聞いた覚えがあるので人手が足りていないのではないだろうか?
こんな状態になってしまったのは少数精鋭で親方の新弟子を見る目や稽古の付け方がうまいためでもあるがそれが仇になったのではないか?
関取になっていない力士から見ればたまったものではない。
本来数人で分担もしくはローテーションで面倒を見ればいい関取の世話を一手に引き受けたうえで自分の稽古も頑張らないといけない(かもしれない)。
もし1人でも幕下力士が体調不良で休んでいたら大変なことになりそうだ。
そんな過酷な職場環境の中で貴公俊の付き人は呼び出しのタイミングを間違えてしまったのではないかと想像してしまう。
貴乃花親方は相撲の世界を改革するべく相撲協会に立ち向かったりタニマチ制度を減らしてサッカーのようなサポーター制度に変えていこうと画策していたはず。
しかしその前に関取だけではなく全ての力士の生活改善を考えてあげなければブラック企業の社長と大差がない気がする。
相撲界は特殊な環境だといわれればそれまでなのかもしれないが人として生活しているのは普通の社会人と何ら変わらないはずだ。
おそらくワイドショーでも貴乃花親方の記者会見や相撲協会の対応などの報道が一段落したら付き人が足りないという話題になると予想される。
その時どのように報じられるかを注視していきたい。
そして暴力はどんな理由であれ許されてはいけないし貴乃花親方の監督責任も問われることになる。