会社員の頃は毎月の給与や夏冬の賞与を受け取っていた。
退職して約6カ月間は4週に1回の失業保険が口座に振り込まれていた。
求職活動をして認定日にハローワークへ行けば収入があった。
そして雇用保険の支給も終わり何の収入もなくなった。
会社を辞めても6か月の間は失業保険のおかげで生活費とクレジットカードの引き落としがあっても支出と収入が均衡していた。
だから運よく生活口座の残高が減ることはなかった。
預金が100万円の3桁のラインから2桁にはならなかったので会社に在籍して年次有給休暇を取っている意識が継続していたのかもしれない。
それが3月分のカード引き落としが終わり口座が2桁に落ち込んでしまった。
そんなことは分かっている事。
お金が少なくなったら別の口座から足すだけやから〜
しかし机上の計算して頭で判っていても通帳の残高が無くなっていくのを実感するのとは違う。
これまで通帳の残高が増えることがあっても減ることは無かったという幸せな生活を送っていた。
いくら計画をしているといっても残高が減っていくのは気持ちのいいものではない。
退職した会社OBや知り合いに久々に会うとみんな一律で貧乏くさくなっていた。
投資の話題には敏感に反応するしお金がかかりそうなイベントは下手な小芝居で避けていた。
あまり細かく老後の計算している人はいなかったと思われるので自分と同じように資産が減るのに畏怖し急にケチになったのだろう。
羽振りがよかった人ほど落差が激しくそのギャップから人が変わったのじゃないかと印象を受けるほどだった。
同じ立場になりこの気持ちが分かった。
無職の実感がここで湧いてきた。
旅行なんてやめてもっと節約したほうがいいか?
やはり軽くでもいいのでバイトした方がいいか?
ネットビジネスの不労所得でせめて維持出来ないか?
円の動きが読めないけど海外の定期預金に突っ込んで金利で稼ぐか?
また不動産運用でもするか?
クラウドファンディングで生活資金集める方法ないかな?(それは詐欺だw)
なんてことをつい考えてしまう。
お金が減っていく怖さを感じるのは退職直後ではなく雇用保険が終わり口座の残高が減り始めるタイミングだった。
金欠で慣れている人なら何を今更下らないことをいってるんだを笑い飛ばす話なのかもしれない。
若いころにお金で苦労をしているし貧乏のおかげで嫌な思いをしてお金がない辛さも分かっているので猶更そう感じるのかもしれない。
まあ通帳残高が減るのには慣れる他ない。
ただ投資の含み損が増えてるのには怖さは感じない。
こっちは慣れているようだw
それはそれで問題だけど。。