札幌滞在を終えて地元に戻り初めての魚料理になる。
スーパーを回ってもどこもシャケ、タラ、カレイ、カラスガレイ、赤魚か干物ばかりで札幌のように魚名を検索しないと分からないような魚が見当たらない。
当面は真鯛かヒラメかキンメかスズキでも見つけないと買うこともないと思っていた。
魚が豊富なスーパーにちょくちょく顔を出していたらキビレという魚が売っていた。
大阪湾産だ。
名古屋港と並ぶ汚い海のイメージがあるが販売しているなら食べられるのだろうということで買ってみた。
大きな身なのに322円と安かった。
見た目は黒いうろこにうっすら透き通った身はクロダイ(チヌ)に見える。
タイの仲間であることには間違いはないだろう。
調べてみると、
顎口上綱硬骨魚類綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目タイ科ヘダイ亜科クロダイ属
キチヌとも呼ばれるらしい。
分類や別名からクロダイに近い味のようだ。
早速毎度のレシピで調理した。
あ、札幌行く前に料理酒とみりんを使い切って冷蔵庫を減らしたので買い足した。
両方ともドラッグストアで1リットルが140円で買えたので少し嬉しい。^^
臭みが強いという情報もあるので湯引きをして生姜を多め。
- 水 150ml
- 酒 150ml
- 醤油 30ml
- みりん 30ml
- 生姜 小指2
パックを空けるとタイの臭いがする。
大きいので中蓋落して8分中火で煮た。
煮ていて分かるのは脂が多い。
臭みは少ないようだ。
早速食してみた。
淡白でコクがありねっとりしていて最後うっすらとざらつく感じ。
これはチヌそのもので脂がのっている。
日本料理屋でもよく食べたので間違えるわけがない。
お店でもしチヌといって出されたら分からない。
ただえらの周りの身が金魚鉢を舐めたような生臭さが少しあったので残した。
しっかり洗うべきだったかな。
味は真鯛には敵わないがチヌと同等で322円なら素晴らしいコスパだ。
真鯛でこのお腹いっぱいのサイズの切り身だと800〜900円は取られそう。
不思議なのは大阪湾で採れたなら近畿で消費されてもいいはずなんだけど。
愛知で流通するという事は大漁だったのか近畿では下魚なのかは分からないがおかげでおいしい煮魚が食べられた。
その後チダイと真鯛が売っていたので毎度のレシピで食べてみた。
チダイはそこそこおいしかったのだが真鯛がいかん。
食感はふわふわで噛むと程よい弾力は真鯛に間違いない。
でも脂が足りないのか真鯛を食べている気がしない。
キビレ、チダイの方がうまい。
これらは夏も旬だが真鯛は春まで。
本来桜鯛やまるまる太った冬がベスト。
これが俗にいう麦わら鯛なのかと学習した。
最近は旬を外れた食材も売っているので何が旬なのか分からなくなっているが、おいしいものを食べるなら旬を意識するのは大切だ。