昨年のPET-CT検査にて回腸に浮腫状壁肥厚があると診断された。
大きな問題はなさそうだが脇腹に昔から違和感があるので前回の胃カメラを受けた病院で大腸カメラも受けることにした。
流れとしては、
1.検査前日1日間食事制限をする
2.前日夜に大腸検査用の緩下剤を服用する
3.当日は絶食で朝に1リットルの下剤を飲み干す
4.昼までかけて便を出し切る
5.昼過ぎに大腸カメラ検査
だった。
大腸カメラの体験談をか~るくお伝えするつもりがポリープ切除と癌らしき病変が見つかってしまった。(T T)
後半にグロ写真注意
呑気にこんな記事書いている場合でもない気がするがそのあたりも踏まえて大腸カメラ検査の大切さをレポートしよう。
病院によって準備や検査の方法に違いがあると考えられるので当内容は参考程度として必ず受診する病院の指示を優先して頂きたい。
1.食事制限
検査前日は絶食ではなく食事の内容に制限があった。
食べていいものは炭水化物(米、パン、うどん、そうめんに限る)、卵、調理した魚、豆腐、具無しスープ、飴となる。
なお炭水化物のみを推奨している病院もある
飲み物については果汁や野菜が入っていないものであればOK。
特にNGなのが野菜、果物、乳製品になる。
そこで食べても大丈夫な食材を用意した。
カステラは小麦粉、卵なので看護婦さんへ事前確認して食べても大丈夫とのこと。
夜は素うどんのみにしろと指示されていたのできしめんにした。
あと低血糖でお腹がすくのは困るので昔ながらのべっこう飴を準備して臨んだ。
普段朝食はパン1枚にバターか溶けるチーズのいずれかだが今日はお腹がすくことが分かっているので多めにクロワッサン3個食べた。
それにコーヒー1杯を飲む。
コーヒーや紅茶はダメそうな気がするがクリープ(乳製品)やレモンを入れなければ問題ない。
ジュースもOKだがやめておいた。
昼はカステラ4個にクロワッサン2個に油を引かずに目玉焼きと卵焼きを食べた。
刺身以外の魚とパンがOKなのでフィレオフィッシュはいいんじゃない?とも考えたがフライが明記されていなかったし前日は可能な限り炭水化物だけの食事がいいのでマクドナルドに買いに行くのはやめた。
それに変なものを食べて残渣が大腸にあればカメラについているノズルで洗浄しながら進むことになるので時間がかかり自分に負担がかかるだけだ。
下手なものを食べて再検査はシャレにならない。
夜はきしめん1玉だけで翌日夕方まで食事が出来ないのでエネルギーを貯めておかないと倒れそうになる。
2玉にしてもいいが炭水化物ばかり取ると太るから嫌だ。笑
薬の服用も問題ないのでビタミンなどのサプリは昼過ぎに服用しておき常用薬は普段通り夜飲んだ。
2.緩下剤服用
寝る前に飲むのはラキソデートという軽めの下剤だ。
コップ一杯に薄めて飲む。
ほぼ味はしない。
夜中に便意で起きそうな気もするのでたまに服用している睡眠導入剤も飲んだ。
薬のおかげであっという間に寝落ちした。
6時間ほど寝て目が覚めたがまだ下していることもお腹に違和感などもなかった。
かなり弱い下剤のようだ。
3.下剤1リットル服用
朝起きて7時からマグコロール100gに水を混ぜて1リットルの下剤を作って1時間以内で飲み干すようにと指示されている。
真夏に水で薄めても水道水が生ぬるくて飲むのも一苦労なので前日に水に溶かして冷蔵庫で冷やしておいた。
看護師さんはOKをくれたがこれも下剤の種類が違ったりするとタイミングも異なるので病院で確認して頂きたい。
水を冷やしておき当日混ぜるのもいいかもしれない。
沈殿するので時折振りながらひたすら飲む。
味は濃いめのポカリスエットだ。
もう少し薄めれば違いが分からない。
絶対にいたずらに使ってはいけない。。
半分くらい飲むと胃にたまって落ちていないのかお腹が張り辛くなってくる。
それに少し濃い。
しかし昔は2リットルだったらしいのでまだましだ。
飲んでいる最中にも便意はない。
気分が悪い、吐き気がする、吐いた、おなかが痛い、めまいがする、顔が青ざめる、寒気がする、蕁麻疹がする、息苦しい、意識がぼんやりする、手足に力がはいらない、皮膚が赤くなる、脈が遅くなる、血の混じった便があったら服用を中止して医師に連絡する。
これだけ一気に飲めば少し気持ちが悪くなってくる。
10分で飲み干せるかと思っていたが最後の方が濃すぎて更に薄めながら飲んで30分近くかかった。
人によってはかなり厳しいかもしれない。
4.便を出す
前日の緩下剤が効いていたのか8時には通常の便が軟便になるまで出た。
その後水のような便が数回。
無色になるまで出し切る必要がある。
何度トイレに行ったか数えていなかったが10時には無色の水便になった。
ブラックコーヒーやお茶を飲んだりしてさらに水便を出す。
かるい痔があるので何度も出しすぎて肛門が痛くなってきた。
これは若い頃に大腸バリウム検査を受けた時にできた。
結構有名な大手病院だったのだがバリウムの注入が下手だったのか恐ろしい痛みでその後便の都度に痛みが出るようになって痔とわかった。
だから二度とお尻に異物は入れたくなくて大腸検査だけはしてこなかった。
大腸カメラ検査
この下に大腸のグロ写真有閲覧注意
病院に行き30分ほど待って看護師さんに呼ばれて紙でできたお尻がぱっくり開いたズボンを着用して検査用のベッドに寝た。
水分補給のため点滴を注射され安定剤のブスコパンとロヒブノールを入れられてフワフワしているところに肛門からカメラを挿入される。
大腸カメラがうまいと有名な病院なので最初の痛みはない。
腹が突っ張った感じはあるが思ったより楽だ。
安定剤と医師の腕だろう。
胃カメラ同様に一旦奥まで挿入して抜きながら検査をしていく。
ファイバーが移動して何箇所かキツイところもあり早く終わらないかなと感じる事もあったが耐えられないほどではない。
モニタが両側にあるのでどちら向きにされても患者側大腸を見られるようになっている。
小腸ギリギリまで突っ込んでもらったが回腸あたりには病変は見つからなかった。
そしてファイバーが戻っていき回腸の次の上方結腸あたりにボコボコしたものが映されて大きなポリープがあった。
大きさは3cmを超えるらしい。
500円玉(2.65cm)より大きい。
この病院では取り切れないので手術ができる病院を紹介すると告げられた。
癌なのか聞いたところ病理検査をしてみないとわからないが否定はできないとのこと。
まじかー
この病院で胃カメラを何度かやってポリープが見つかった時には「見た目はまず大丈夫だが念の為に病理検査する」といってくれた。
しかし検査をしてみないと何とも言えないと濁したので嫌な予感がした。
素人目で良性には見えない。
それに病理検査の結果がどうあれ病巣が3cmとかなりのサイズがあり大腸の場合はもし良性でも癌化する可能性が高いため出来るだけ早く手術をするべきと言われた。
まじかー
見つかるのが半年遅れていたら危なかったかもしれないのでで大腸カメラをやってよかったよ、と慰めてもくれた。
回腸ではなく上行結腸なので場所は違えどPET-CTを受けたおかげで大腸カメラをやろうと決心した。
受けてよかった癌ドックと大腸カメラだ。
ファイバーが戻っていくと上行結腸とは別に良性らしきポリープが発見された。
こちらは針金のような輪っかで縛り焼き切って切除してくれた。
血がダラダラ出ていたのでクリップのようなものを4つ刺すようにはめて血止めをした。
クリップはペン先のようだ。
血が止まる頃には止めた部分が壊死して便と一緒に排出される。
安定剤が切れるまでベッドで休憩していると看護師さんが術後の注意を説明してくれた。
- 3日間生もの、油っぽい物、乳製品、辛い物、刺激物禁止
- 3日間湯船禁止、シャワーのみ
- 1週間飲酒禁止
- 2週間安静にする、ジムや長時間の散歩禁止、りきむのもダメ
ここでポリープ切除とはいえ手術をしたんだと実感する。
手術らしい手術などしたことが無いのでこれが初めてだ。
飲酒と湯船はどうでもいいがジムのお盆休みや暑すぎて外に出ると熱中症になるので8月はほとんど運動していないので体がなまっている。
そろそろ本格的に運動がしたかったのに出来ないのが残念。
あと油っぽい物がダメだとラーメンもNGだ。
しかしそんなことより上行結腸の癌らしきものがショックだ。
鉄人衣笠さんの命を奪ったのも上行結腸癌だった。
癌か良性ポリープかわからないが9~10月の入院・手術が必要になる。
安定剤が効いている間は落ち着いていたが切れてくると「まさか癌なのか…」と滅入ってくる。
スマホであちこち調べると2.5cm以上のポリープの癌化率が90%と書いてあるところもある。(>_<)
3cmだとほぼ絶望的じゃないか。。。
病理検査に2週間で癌でなければ一安心だが大病院を紹介してもらい手術が終わり最悪でも転移が無いと判明するまで憂鬱な日が続きそうだ。
出来るだけ内視鏡で取って欲しいが開腹手術だと1カ月近い入院になる。
8,9月は旅行を回避しておいてよかった。
10月の旅行どころか冬のバンコクもポリープを切ったとしても予後の治療や検査でキャンセルかもしれない。
病巣を放置して出かけられるほどワイルドな性格でもないし。
上行結腸と切り取ったポリープの細胞が良性なのか悪性なのか生検され2週間後に結果が出る。
今回の大腸カメラ検査はポリープ切除手術(コード番号 K721-1 日帰り手術)を含めて保険適用で約2万円だった。
ネットではポリープ切除手術だけで3万円という病院もあるので費用面では安かった。
悔やまれるのはこのブログでも癌になるならずっと大腸がんだと2年前から書いていたし10年以上前から死ぬなら胃がんか大腸がんか血管の疾患と思っていたので早く大腸カメラ検査を受けるべきだった。
そしてPET-CTで左肺上葉に肺結節があり良性結節だから大丈夫と書かれていたがこちらも怪しい気がしてきた。
PETを診断した病院の診察が不安になってきたので数日後に生検の結果が出る前にホームドクターに状況を告げて胸部CTを撮ることにした。
ホームドクターに大腸ポリープの症状を話したら腫瘍3cmは大きいから内視鏡だと大腸に穴が開くかもしれないから開腹だろうと教えてもらった。
まじかー
勤務医だった頃に外科がよく大腸に穴開けて緊急手術で開腹に切り替えていたなぁと思い出話でダメ押しをされた。
脅すわけじゃないけど、と付け加えたけど完全に脅された。。
かなり厄介だと改めて認識した。
みなさんも50歳過ぎたら胃カメラと大腸カメラくらいは受けておきましょう。
小さいポリープなら内視鏡で取り除いてもらえるしそれが最大の大腸がん予防になるはず。