いまさらガラホのGRATINA 4Gを購入することにした。
そのきっかけはQIN1Sだ。
シャオミ製のチープなフューチャーフォンが199元(約3300円)で2018年9月中旬に販売される。
ドコモ系のMVNOのSIMでもVOLTEが利用できる(と予想される)。
小さいし安い携帯電話で音声通話に使えそう。
日本語は無理かもしれないがこの価格でリアルタイム翻訳機能も積んでいる。
現在LINEモバイルとイオンモバイルの2枚のSIMがあるので音声SIMをこちらに入れて使えないかと考えた。
ただ問題なのはシャオミなので日本語対応は絶望的だ。
もしマルチランゲージでも日本語を排除するのは確実だろう。
連絡先の日本語が化けては使えないのでは仕方がない。
同時にいいなと思ったのがノキア8110の4G版。
バナナフォンを4Gとして復刻させたリメイクモデル。
国内でも13000円、タイに行けば8000円で入手できる。
KaiOSでSoCにSnapdragon 205を採用しておりVOLTEも使える。
自分のガラケーを最後に保有していたのが10年以上前だ。
懐かしさも相まって欲しくなると止まらない。
しかし残念なことにこちらも日本語対応がない。
白ロムのドコモ版ガラホでいいのがないか探し回るが玉数が少ないためかLTE対応モデルだとCランクでもそこそこ高い。
探して見つけたのが京セラのGRANTINA 4Gだ。
中身はAndorid端末で見た目はガラケー、いわゆるガラホだ。
そしてドコモではなくAUの端末だ。
このSIMロック解除したAUガラホにドコモ系のSIMを差してスマホと2台持ちしようという考えだ。
GRANTINAには2016年版のKYF31と2018年版のKYF37がある。
ただKYF37は新しいのでSIMロック解除可能な6カ月経過した端末が少ないためか市場価格は1万円以上になる。
一方KYF31は2年経過しているので7000~8000円で未使用のSIMロック解除版が入手できそうだ。
SoCはどちらもSnapdragon210なので性能に大差はなさそうなのでKYF31で十分だろう。
さてここからが問題で懐かしくて欲しいと思ったが買ったはいいが何に使うかだ。
目的がなければガジェット墓場の押し入れ行きが確定する。
昔のように買ってから使い道を考えようなんて勿体ないことはできない。
メリット
まずはガラホとスマホの2台持ちのメリットを考えてみた。
まずこの端末は京セラ製なので当たり前のようにおサイフケータイ機能がある。
現在持っているスマホは全ておサイフケータイなし。
ファーウェイ、シャオミ、ファーウェイ、OPPOと購入したので4世代連続おサイフケータイなしになってしまった。
OPPOの後継機が驚くことにおサイフケータイを搭載するが6~7万円あたりから販売されるだろうから買い替えられない。
Arrowsスマホや携帯の時代はEdyを使っていたのでおサイフケータイ(Felica)の便利さは実感している。
今やEdyに加えてnanaco、WAON、suicaなどもあり電子マネーをFelicaにまとめられる。
この端末はAU版なので正式にはAUと契約したSIMが無いと何もできないのだが先人の知恵でAPKファイルをメールで送りそこから電子マネーアプリをインストールしてFelicaが運用できるらしい。
このあたりは自己責任になるが可能だと踏んでいる。
しかし電子マネーの使用状況として近所のスーパーはレジが電子マネー対応しておらず全て現金で払っている。。。
Edy、NANACO、WAONを使う比率は多くてもコンビニ、イオン、ヨーカドー、アピタで3割程度だ。
いくら便利でもおサイフケータイだけでは購入の決め手にはならない。
次に考えたのがバッテリーのもち。
Android端末とはいえスペックでは待ち受け時間が530hで20日以上もつ仕様だ。
実際はそこまでは無理でもスマホよりは待ち受け時間が長いはず。
そこで考えたのが050plusを使い自宅の固定電話と携帯電話の代わりする。
050plusはip電話のさきがけになる老舗サービスだ。
サービス開始とともに契約しているが使えたためしがない。
スリープ時にもアプリを動かしておく必要があったのでバッテリーの減り方が半端なくて速攻でアンインストールした。
通知機能がついて期待したが着信出来たり出来なかったりと不安定なのでやはりアンインストールする。
費用はプロバイダーのおまけになったので解約する必要がないが何とか活用したい。
その後スマホを買い替えるたびに期待して使ってみるがバッテリーのもちとトレードオフになるので諦めていた。
もしGRANTINAで安定して使えれば7年越しで050を常用できる。
自宅の固定電話(ひかり電話)は何か申し込みの際に自宅の電話番号として記入する程度で90%の着信が光熱費乗り換えのキャッチセールスやNTTコラボの転用なので捨てたい。
携帯電話の回線も海外にいたらローミングサービスを利用しない限り使えないので緊急連絡には物足りない。
050plusであれば海外でもシームレスにつながる。
イクラバッテリーを食うアプリでもKYF31なら携帯電話専用として運用するので問題ない。
もし常用にできれば連絡先は固定電話と携帯番号をやめて050番号だけに移行出来る。
あとバッテリーが長時間もつというのは災害時に強い。
取って付けたようだがワンセグ機能もあるので情報収集用として災害対応としてポイントが高い。
せっかく携帯電話(KYF31)とスマホ(OPPO)の2台持ちをするのでコミュニケーションツールとPDAに機能を分けてしまうのがいいかもしれない。
iPhone3GSというスマホが出る前にはHP200LXの90年代から携帯電話とPDA(PIM)を持ち歩いていたのでその方がしっくりする。
KYF31では携帯電話、050plusのIP電話、LINE、メール機能のコミュニケーションツールを使用しブラウザやアプリはスマホで、と使い分ければ電話をしながらスマホのカレンダーなども使えるわけだ。
これって以前のスマホ2台持ちでも実現できるのでは?という自問にはスマホ2台を毎日充電するのは面倒だろと自答する。
あと防水なので海でも使用できるがそもそも海が嫌いなのでどうでもいい。
利用者が減っているのかKYF31はSIMロック解除済みの未使用でもドコモ端末ではありえない程安い。
早めに購入を決めないとこの手のガラホの需要が減っているので入手が困難になるかもしれない。
メリットのまとめ
- おサイフケータイが使える
- 050本格運用が可能(長時間スタンバイ)
- 災害時の情報収集や連絡用にいい(長時間スタンバイ、ワンセグ)
- コミュニケーションツールとして分離が出来る
- 防水なので海でも使える
- ドコモLTEガラホに比べて安い
デメリット
一方デメリットの考慮も必要だ。
KFY31はAndroid端末とはいえAU専用設計のメーカーカスタムOSになっている。
AUのSIMがないとアプリのアップデートもままならない。
APKファイルを端末にメールしてインストールできる保証はない。
それ以前に初期導入されているアプリがアップデートが必要とロックがかかってしまいにっちもさっちもいかなくなる可能性すらある。
情報が少ない端末なのでやって見ないと分からない。
鬱陶しいのが認証システム。
ガラホを開くのにパスワード認証しかない。
パスワードなど入力していたのは一体いつだったか。
あしたのジョーのようにパスワードを掛けないノーガード戦法もあるが落とした時のリスクを考えるとそんな危ない方法は取れない。
待ち受けか電話を掛ける程度なら問題ないがLINEをこちらでメインにするなら簡単に開かないと利便性が悪い。
そしてそのLINEを使うときに数字配列キーのフリック入力が必要になる。
スマホでQWERYキーを使い始めて10年経つのでフリック入力が出来るのか怪しい。
フリックが嫌いで日本でiPhoneが発売されると同時に飛びついた経緯もある。
それでもQWERTYとフリックを使い分けて使えば指の運動になりボケ防止と考えればいいのかもしれない。
この端末には電波(BAND)対応の問題もある。
仕様上はLTEのBAND1、18、26と3GのBAND1になる。
ドコモ系で使えそうなのは1と1だ。
国内の行動範囲ならいいが海外大丈夫か?
タイはAIS、DTAC、TruMoveともにLTEのBAND1と3GのBAND1があれば使えそうだ。
しかしどのキャリアもマルチバンドなので圏外になる地域があるかもしれない。
海外メーカーではなく京セラがAU専用に作っているので仕方がない。
ドコモのBAND対応を気にするのであればドコモ用のガラホであるSH-01J、P-01J、F-05G、SH-06Gの方がいい。
そしてSH01JとP-01JであればKYF31と同等のクワッドコアのSoCを積んでいるので安い白ロムを見つけたらこちらのSIMロック解除品が正道だ。(探した当時未使用品がKYF31の倍以上したので諦めた。)
デメリットのまとめ
- AU専用設計のためMVNO運用の不安がある
- 指紋認証がない
- 携帯入力が必要
- 対応BANDが少ない
結論
アプリのアップデートで行き詰まる可能性はあるがインストールして運用が出来ればいずれ固定電話をやめて携帯番号も不要になる。
自分の環境でイオンモバイル約1200円、ひかり電話約1500円の両方をやめられたら月額2700円のコスト削減になるので先行投資でポチってみた。
理由をつけておもちゃが欲しいだけだが二台持ち運用がうまくいったらまたレポートしてみたい。