大腸ポリープで弱気になっている。
ついつい変なことを考えてしまう。
受刑者がテーマになっていた番組を観てふと思う。
もし自分が今年5年服役していたらどうなっていただろう。
調査の結果、亡くなっているかがんが転移した状態で出所することになりそうだ。
刑務所にも健康診断はある。
しかし国保の健康診断程度の潜血検査では見つかりにくい上行結腸にがんが出来た場合、大腸内視鏡検査でもしない限り見つかるとは到底思えない。
刑務所でそんな検査を受けるチャンスがあるわけがない。
従ってもし今の状態で5年入所していたら現在ポリープだとしても癌化して転移してそうだ。
長生きするなら清廉潔白に生きているのがよさそうだ。
よく分からない前振りだったがついでに刑務所の生活費はいくらかかっているかを知りたくなった。
実はインターネット上で資料を探しても見当たらない。
知恵袋では月額20万円だ30万円だというショッキングな数字が並んでおりこの数字はさすがに死刑賛成派によるステプロ(ステルス・プロパガンダ、なんて言葉あるのか)のような気もする。
探し回ってようやく1つの資料を見つけた。
暇なのか?聞かれれば脇腹がジクジク痛く外出も面倒になっているので暇なのだ。
出典厚生労働省
平成24年のデータのようだ。
おそらくこの資料から1937億円/6万8400人 = 283万円
という計算で一人当たり月額23万円から20万円とか30万円という数字が独り歩きしているようだ。
これはいくらなんでも大雑把すぎる。
刑事施設職員の給与まで含めてはダメだろう。
そんなことをいい出すと警察の人件費まで不要になってしまう。
どちらも安全な社会を維持するために必要な経費だ。
実際に受刑者にかかっているのは、
生活費 1536円x365日 = 56万円/年
施設費 445億円÷6.84万人 = 65万円/年
56万円 + 65万円 = 121万円/年
になる。
但し施設は脱獄できないセキュリティや塀などにコストがかかり高額な施設になっているはずで家賃5.4万円で郊外ならまともなアパートに住めてしまう。
実際の独房をチェックすると3畳のようだ。
出典刑務所の暮らし
これを東京郊外の刑務所付近のアパートの1ルームの相場の家賃の半分に当てはめると約2万円になる。
従って生活費と家賃で約80万円が独房受刑者1人の年間経費として妥当ではないだろうか。
雑居房受刑者だと畳1枚分の割り当てになるようなので64万円になる。
比較するべきものではないが一般的な年間受給額
厚生年金 176万円
生活保護 164万円(単身上限)
国民年金 66万円
もし国民年金だけだと独房受刑者と変わらない暮らしになってしまう。
もちろん受刑者は外出などの自由は無いし時給が数円~50円程度の刑務作業をしなければならない。
これを以て受刑者の費用を下げろみたいな運動をしたいわけでもない。
前述の通り社会の安全性を維持するためには必要な施設であり必要な経費だと考えている。
ただ受刑者の生活費はどの程度か金額で知りたかった。