夜中一度目を覚まして4:40起床した。
23時に寝たのでそれなりに睡眠は取れた。
寝起きも相変わらず右脇腹が痛い。
体温を計ると熱は引いている。
点滴を午前中に抜くことになり昼食から低残渣食が出る予定だ。
さすがに50時間以上何も食べていないと食欲も感じなくなってきた。
点滴打って絶食ダイエットってありなのかも。
あと1日位の絶食なら余裕だ。
初日に体重を測ってからどれだけ減っているか不明だが摂取しているカロリーは点滴の300kcalだけなのでそこそこ落ちていそうだ。
喜んではいけないのはその減った大半は筋肉だ。
巡回の看護師さんに血圧、脈拍、体温を計ってもらう。
36.7度と既に微熱が出ていた。
これは今日も発熱しそうだ。
不思議なのは炎症反応が無いのに痛くて熱が出ていること。
通常は体内に何か細菌やウイルスが入るとそこに白血球さんが急行してキラー細胞さんやマクロファージさんが戦い炎症反応で場合によって発熱するという流れのはず。
(アニメ:はたらく細胞参照のこと)
痛みと熱が出るなら炎症反応があってもいいはずなのがないのが悩ましい。
痛みだけでCT、大腸内視鏡検査、血液検査などで何も出ないと不定愁訴や気のせいと片付けられがちだが発熱という症状のおかげでとりあえず医師もなんらかの処置をしなければならない。
だからとりあえず過敏性腸症候群と最初の病院の医師に診断されてこの病院の医師もそれに乗っかっている。
脇腹の痛みさえ無ければ手術後は何事もなかったように感じたはずだ。
一般的にESD手術は開腹手術に比べて圧倒的に楽だ。
但し手術中は軽い拷問を受けているようだったので大腸内視鏡検査が辛い方は全身麻酔で気がついたら終わっている開腹手術の方がいいのかも。
これまで激痛は無いので手術した盲腸で穿孔は起きていない。
ちなみに古い人の一部は虫垂炎=盲腸炎と勘違いしているが2つは違う部位だ。
出典 相澤病院
今回この盲腸にできたポリープを切除した。
最初に発見したクリニックの医師は上行結腸と所見したが虫垂のすぐ横で明らかに盲腸だった。
前日に役立たずはカゴと紹介したが逆に持って来てよかったのは使い捨てのからだふきタオルだ。
シャワーを浴びないと気持ち悪くてベッドで寝られないので2日間シャワー禁止は辛いと思っていたがこのタオルで拭いたらそれなりにさっぱりして眠れた。
あたまもゴシゴシ拭けばシャンプーで洗った程ではないが脂もある程度は落ちてくれる。
入院で介護なしでシャワーが使えない期間があるならオススメだ。
もちろん先日買っておいたIZUMIの電気シェーバーも活躍した。
あと意外に活躍してくれたのはガジェット小物入れとして持っていったセカンドバッグサイズのインナーバッグだ。
点滴スタンドに引っ掛けて診察券、財布、スマホ、ケータイ、セキュリティボックスのカギを入れて手術室や検査や売店に移動していた。
スマホや財布をポケットに入れていても手術や検査の時は出さないといけないのでガジェット用のポーチが無くてインナーバッグを持っていったのが功を奏した。
このバッグは数年前に無印良品で購入したがアマゾンや楽天でも似たようなバッグが手頃に入手できる。
烏龍茶とベッコウ飴を売店で買ったついでに体重を測ったところ2.2kg減っていた。
べっこう飴は食事が出始めたらなめる。
10時過ぎにやっと点滴を外してもらった。
血を止めるために貼ってもらう。
そして2日ぶりの食事。
久々の食事で体が熱くなってきた。
下がっていた血糖値が急に上がったせいだろうか。
そしてお腹が激しく動いているのがわかる。
胃も待ってました!という感じだ。
食べ終わってもお腹が空いているようにグルグル鳴いていた。
内臓が動き出したか食事に押されたのかオナラも出た。
炭酸ガスでも完全に吸収されない分もあるようだ。
このとき脇腹痛も一番弱くなった。
手術前より痛くない。
大腸からガスが出て食べ物のカスもまだ到着していないからだ。
昼食が腸に届いた頃また熱が出る気がしている。
口から入った食物が大腸へ送られるのに最速12時間はかかるようなので夜中になりそうだ。
しばらくして小豆大サイズ数個の便が出た。
手術前の残りカスだ。
血だらけで流すと水が血に染まる。
ぎゃあー
そしてまともな便が出始めるのは理論上昼食から最速30時間後だ。
(実際には翌々日の9時に便が出たので41時間後だった。便全体がドス黒くてかなりの出血があったことがわかる。普段見たらびっくりしただろう。担当医の説明だと切り取ったポリープの部位は血管が少なかったので比較的出血は少ないらしい。)
看護師さんより翌日の退院について説明を受けた。
生検が終わらないと会計が出来ないらしいので次回通院時の支払いになった。
次回通院は10日後だ。
生検結果と入院費を早く知りたかったが仕方がない。
あと次回通院までの便の様子をまとめておくのと、もし便の血の量が増えていくか脇腹の激痛や体温が38度以上になったら連絡をするように指示を受けた。
いわれなくてもそんな状態だったら穿孔を疑い救急車を呼んでいる。
明日退院でドタバタして買い忘れないうちに売店で手術後の食材を確保した。
大腸内視鏡専用検査食だが担当医も太鼓判の手術後用の食事だ。
5日分買いたかったが重いので諦めて2日分にした。
あとはアマゾンで明後日着にした。
体調がいいので時間がすぎるのも早い。
あっという間に夕食だ。
毎度の粥とミネストローネ、鯖らしき魚の味噌和え、コールスローだ。
実はこの食事が唯一の外れだった。
ミネストローネ自体あまり好きではなく鯖も低残渣料理にするため煮込みすぎてなんの魚かよくわからない。
(もしかしてサワラだったかも)
救いはコールスローに付いていたキューピーのすりおろしオニオンドレッシングがうまかったこと。
検査食といいドレッシングといいキューピーは患者の味方だ。
資産株としてキューピー買ってみようかとチェックしたところ10年で3倍になっており後半はボックス相場でEPSに変化がないので諦めた。
優待があるのでボックスの下限で買うのはありかもしれない。
あとはざざっと荷物を整理した。
持ち帰っても使う可能性がない使い捨てタオルと箸セットとかさばるティッシュボックスは捨てることにした。
その代わりレトルトパックを持ち帰らないといけない。
2日ぶりのシャワーを浴び寝た。
入院中ずっと睡眠導入剤を使ってしまったので常用化して明日から薬無しで眠れなくなるのが怖い。