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エアコンが故障(室外機が約30分で停止)したので修理を依頼してみた

リビングのエアコンが故障した。

三菱電機の霧ケ峰だ。

症状は20~30分冷房で稼働すると室外機のファンが停止して室内機は送風している状態になる。

室内が30度を超えようがリモコンで16度に設定しようが二度と室外機のファンは回らない。

だから冷風が出てこない。

コンセントを外して数分放置して差し込んで電源をあげるとまたしばらく正常に稼働する。

しかし気がつくとまた室外機が止まったままになる。

冷房で温度が下がっているわけでもないのに30分程度稼働して停止してしまう原因は室外機の内部温度が上がりすぎて安全装置が働き止めているようだ。

そこで熱射から室外機を守ろうと100円ショップでアルミ保護シートを買ってきて室外機の上面と側面に貼ってみたが症状は変わらない。

フィルターが詰まって風量が出なくても発生するので室内機のフィルターを清掃したがこれも外れ。

室外機をドライバーで開けて中を見たところ外気を取り入れるアルミフィンは綺麗なので掃除する必要もなかった。

あとは冷媒ガスが減っている可能性だが有償で充てんして外れだったら目も当てられない。

夏はリビングのエアコンが冷風が出ない、冬は寝室のエアコンが霜取り運転から復帰しないとどちらも壊れていてはたまらないので買い替えるつもりだった。

ただこの時期はまだエアコン不要なので買い替えは少しでも遅い方がお得と冬まで放置していた。

そしてある日引き出しを片付けているとヤマダ電機の長期保証が出てきた。

前のリビングのエアコンは5年長期保証に加入していたのは記憶があったが現在のは延長保証に加入していないと勘違いしていた。

それでも5年を超えているのでただの紙切れだ。

去年ならまだ保障の範囲だったのに、残念。

少し前に家電を買っていたのでヤマダ電機の長期保証は5年と認識していた。

しかし延長保証書を見ると1+4年だけではなく1+9年なんてプリントされている。

当時はこんな保証もあったのか。

これまで有償延長補償なんて加入したことない。

期待せず保証書を開いてみた。

おお10年に加入してるじゃないか!

当時は1+9年も無料保証だったらしい。

昔のヤマダ電機はよかったなぁ。(遠い目)

ヤマダは18年3月期の純利益が13.8%減の297億円と大幅減益となっているらしいのでこのようなサービス切り捨ても低迷している一因ではないだろうか。

いや、そんなことはどうでもいい。

早速コールセンターに修理依頼をした。

これでしばらく使えそうだ。

そして念のために2週間ぶりにエアコンを回してみた。

あれ?室外機が止まらない。

マズイ。

ヤマダ電機の長期保証は口コミでもあまり評判がよくない。

一例をあげると「故障が見つからず修理しなかった場合は出張費と点検料が顧客持ちになる。」

まさにこれが見事に当てはまりそうだ。

そこでコールセンターに故障状態が再現しなくなったと告げるとメーカー依頼しているので受付から連絡があったらそちらに相談して欲しいとのことだった。

翌日メーカーの障害受付にその旨を伝えると今度は修理当日に担当者より連絡があるのでその時に直接技術者と会話して決めて欲しいという事だった。

たらい回しと感じるかもしれないが私も技術屋の端くれだったのでコールセンターの人に技術的な判断を求めることが間違っているのは重々承知だ。

そして修理当日にメーカーメンテナンスの担当の方より連絡があり同じことを説明した。

来年も保証は使えるし次の再現待ちにしましょう、が落としどころだと想定していた。

しかしなぜか現地で確認したいという。

再現しないが?

温度が低くても診断モードで設定を変更するなどして原因が突き止められるかもしれないといわれる。

(いやいや、それでも修理しなければ自腹だ、、、)

そこで故障個所が発見できないと出張費と点検料を保証ではカバーできないので保証の範囲で対応する条件で来てもらうことにした。

個人的には再現した時に修理して直った事を確認するのが嬉しいが再現の確認もせず修理依頼をしてしまった負い目もあるのであまり強くキャンセル出来なかった。

数時間後に到着して室外機を開けて何か確認したり室内機のフィルターを外して不思議な形をした計測器で取り込み口のあちこちにあてて何かを測っていた。

30分程チェックをして「冷媒ガスが室内機の熱交換機(*)から漏れている」と判明した。

(*)熱交換器とはエアコンのフィルターを外すと見えるアルミのフィンがたくさん並んでいる部品だ。

ガス漏れで室内機側の熱交換が弱くなり室外機が頑張り内部温度が上がり止まってしまうという見解だった。

エアコンの部品の中で熱交換器が一番高いと簡単に推測できた。

交換するといくらかかりそうか恐る恐る確認すると部品だけ6万円らしい。

ぐは、延長保証を使っても2万円の自腹か、どうしよう。

と考えていたら熱交換器にはメーカーの5年保証があり3カ月だけオーバーしているので5年保証の範囲で交換してくれるという。

三菱電機の修理部門は神だ。

いやこの担当のおじさんが神なのか。

それと担当者に判断を任せている三菱電機も神だ。

このあたりがカツカツに利益だけを追いかけない素晴らしき哉古き良き日本の企業だ。

契約遵守の外資企業ではあり得ん。

(もちろん5年を超えていたら有償になるのが当たり前で全てがこんな対応してくれないのでご注意を)

部品が無いので一週間後の交換になった。

エアコンの熱交換器は5年ものメーカー保証があるなんて初めて知った。

実は熱交換器だけではなく冷媒系統(コンプレッサーや本体付属配管 … フィルターの奥にある熱交換器)がメーカー5年保証になっている。

熱交換器からのガス漏れなんて申告しなければ多くの人は量販店の下請けさんの設置が下手だったか経年劣化でガス管から漏れちゃったんだと諦めて買い替えている。

高い部品が壊れていたのを正直に教えてくれたのも好感がもてる。

結果としてヤマダ電機の保証ではなくメーカー保証の修理になった。

もちろん保証書が出てこれがなければ修理依頼をしていないのであってよかった長期保証だ。

それに再現しなくなったのでと修理依頼をキャンセルしなくてよかった。

後日予定通り修理にきてもらった。

事前に時間は約1時間半かかると聞いていた。

どんどん分解されていく。

右の回路を外すのが難しそうだ。

バラバラになるまでわずか20分だった。

自作PCをよく作ったものだが開けて閉めるとネジが数本余るいい加減な自分には絶対できない仕事だ。

そして取り出した熱交換器を見せてもらうと表面に油が染み出ており薄っすらと下に垂れていた。

このあたりからガスが漏れていると教えてくれた。

ネット上のノウハウで見かけるのはエアコンのガスの減りは計測方法がないのでエアコンを観察して漏れの症状や室外機と室内機の吹き出し口の温度差などで総合的に判断するらしい。

一方今回の作業報告書にはガス漏れ検知器で発見したと書いてある。

そう、先日の不思議な形をした計測器とはまさにこれだ。

これがあれば少しずつ漏れて効きが悪くなっている問題なら地力で見つけることもできそうだ。

安いし一家に一台エアコンガス感知器どうでしょう?笑

その後内部を清掃をしてくれて新しい熱交換器を取り付けて電動ポンプでこれでもかという長い時間真空引きしその間に組み立ててガスを全部入れ直して冷房暖房の動作確認をして完了した。

時間にして70分だった。

さすがメーカーメンテナンスのお仕事だ。

実費になるといくらか聞いたら7万円~8万円なので買いなおした方がいい。

これで我がエアコンはあと5年は戦える。(マクベ風)

なにせこのエアコンにはまだヤマダ電機の本体価格x40%の保証が残っているのだ。

うきゃきゃきゃきゃ

リビングのエアコンの買い替えが不要なので来年早々にでも寝室のエアコンを買い替えよう。

ついでに寝室のエアコンの霜取り運転から温風に切り替わらない症状も冷媒ガス漏れではないかと室内機と室外機の熱交換器を観察したが二匹目のどじょうは見つからず。笑

白物家電は性能よりも長く使うための保証やサービスが大切だと実感した。

今回の修理は依頼した時期もよかったのだと思う。(時期がいいおじさん)

繁忙期の夏・冬だと逆にメンテナンスの人も忙しくて症状がはっきりしないエアコンなんて見る余裕もなかっただろう。

春・秋は暇なのかこちらとしては再現待ちとして延ばそうとしたのに押しかけてきてくれた。笑

寝室の小さいエアコンは別のメーカーで考えているがリビングの大きい方は次も三菱電機の霧ヶ峰にするぞ。

おーら: