人間をダメにする寝具グッズにベッドモニターがある。
それを10年以上前から使用していた。
アナログ放送の時代ビデオキャプチャーしたドラマをDivXという一部の人には有名なエンコードをかけてDVDに保存していた。
民放ドラマをコレクションするのが趣味だった。
このために専用のマンションを買ってパソコンを何台かを24時間稼働させて自動録画して、たまに訪れてエンコードしてDVDに保存していた。
(元々はデイトレ用に買ったマンションだった)
ドラマの名前とボリューム番号をパソコンソフトで管理してどこにどのドラマがあるか喜んでいた。
周りから見るとアホじゃない?と思える収集癖の一つや二つ誰にでもあるだろう。
そしてある日、何百本も貯まったドラマを観なきゃ!と気がつく。
コレクションだけして気がつけば一切観なくなっていた。
当時何を思ったかベッド横にモニタをつけてノートPCでDVDを読み込んで寝る前に観ることにした。
まだHDMI接続ではなくRGBなので長いケーブルを探すのにも苦労した。
ベッドの上なのでマウスの代わりに有線のトラックボールで操作していた。
OSはWindows MCEだ。
Windows XPベースのパソコンを現在のAndroidTVやFireTVにするようなシェルを搭載したOSだった。
といっても当時は今のようにNETFLIXもアマゾンプライムビデオなどのオンラインコンテンツは無かったのでローカルに撮り貯めたドラマを観るためのものだった。
機材はPCのモニターからWINDOWSタブレット、iPadと動画再生の機器の変遷に従って変わっていった。
VESAで直接接続していたジョイントもタブレットになりVESAのブラケットを付けた。
そして当初の名残はモニターアームだけになった。
ベッドを買い替えたのでベッドフレームも交換した。
そしてベッドサイド用モニターアームも取り外した。
十数年もの間故障もなくタブレットや19インチモニターを支え続けてくれた。
「長い間ありがとう!モニターアーム」
当時こんなアホなことを考える奴がいなかったのでベッドにモニターアームを付ける手段は自作しかなかった。
それに当時はタブレットや軽い液晶ディスプレイなどなかったので重い19インチを支えるためにはこれくらい頑丈なポールが無いと倒れてしまう。
そして最大のポイントはこの支柱支えだ。
ホームセンターであれやこれやと探して見つけてきた。
スチール製の重いポールと4軸の重いモニターアームを支えるためにローベッドの木のフレームに固定してある。
軸にずれがあるのは長年の重みでねじれている。
当初は19インチのモニターを支えていた。
だから総重量が4kg近くなりテコの原理で支柱スタンドにかかる重量はかなりのものだったはず。
それから数年後の2010年にサンコーがベッド用のモニターアームを開発する。
当時から既に病院ベッド用のテレビアームは存在していた。
しかし医療機器扱いでガススプリングを使った高級品で20万円とか冗談のような価格だったのでコンシューマー向けで5,980円の「ベッドdeモニターアーム」は格安で飛ぶように売れた、、という噂は聞かずマイナーな商品はひっそりと販売を終了していたようだ。
そして今回12年ぶりにモニターアームを変更する。
VESAモニターアームではなくタブレット用アームになる。
もうPCモニターや12インチ以上のタブレットは取り付けられなくなる。
でも安い。
これまでの苦労をあざ笑うかのように安い。
評判もいいのでとりあえずポチった。
恒例の開封
相変わらず大きな箱のアマゾンさん
最低限のプチプチで梱包してある。
この中で守るべきは左下のプラスティックのタブレットホルダーではないだろうか。
30秒もあれば組み立てられる。
2000円にしては質感がいいぞ。
ぱっと見スチール製に見えるが軽いので材質はアルミに間違いない。
早速ニトリで買ったベッドフレームに取り付ける。
手回しで簡単に固定できる。
いい感じだ。
壊れているiPadをモックアップとして取り付けてみた。
最初はiPadがお辞儀をしたのでダメかと思ったが関節となっているボールを固定しているリングのねじを強く締め付けるとホールドされた。
これ使える。
操作する時は片手でタブレットを持って安定させた方がいい。
先日買ったFire HD10をはめて動画を観ていてもフラフラしないし十分使える。
但しタブレットの可動範囲が狭くアームも短いので取り付けた側に顔を向けないといけない。
一方これまで使っていたのは正面にモニターを立てることもできるし下に向けると仰向けで真上に画像を観ることもできた。
並べてみればお分かりの通りサイズがまるで違うし5軸と2軸なので自由度も異なるので仕方がない。
もう少しお金を出してもう一つ節があるアームを買ってもよかったが、
フレームが細いし節が1つ追加されると耐えきれずにお辞儀してしまいそうだ。
これまで使ってきた太っといポールと比較すれば窺い知れる。
この1節でも耐荷重は500~600gと考えた方がいい。
それでも四角いベッドフレームなら気軽に取り付けられるし格安なので気になる方は試してみるのもアリ。
価格の割に作りはいいが1年程度でタブレットホルダーの軸受けあたりが摩耗してお辞儀してしまいそうだ。
このあたりは実際に使ってみないと分からない。
Fire HD10が届き2週間以上経過した。
ベッドのセンターまで画面を持ってこれない以外大きな不満はない。
ただ右手でボリュームを変更するときにアームが弱く揺れるので左手を添える必要がある。
元は太いアームでがっちりタブレットを固定していたので安いアームと比較するのは少しかわいそうだ。
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