それは突然やってきた。
ある日腕をあげようとすると右肩が痛い。
肩こり起きる場所ではない本当の関節の肩だ。
耐えられない激痛ではないが痛い。
ここ最近ピッチングをしたわけでもジムで新しいマシンで鍛えているわけでもない。
だからすぐに治るんだろうと放置した。
しかし数日経っても痛みは引かない。
といって悪化するわけでもない。
ただ右腕を回したり上げたりすると痛みがある。
気がつくとボタンを押したり物を取ったりを無意識に左手で肩代わりしている。
鬱陶しいとググってみると簡単に「五十肩」と判明する。
本来は念の為に整形外科で検査をする必要があるのだが放射線を浴びたくないのでやめておいた。
ひとことで五十肩といっても肩周辺の関節の各部所の炎症により病名も異なる。
四十代でやってくる肩の関節炎の総称を四十肩、五十代なら五十肩と呼んでいるだけだ。
要は身体のガタ。
元々人間は五十歳を寿命と設計されているようなので仕方がない。
それに一般的には半年から数年で痛みも消えるらしいと知り放置を決めた。
そして持病で通院したら泌尿器の主治医も以前五十肩で苦労したらしくスミルスチックを処方してくれた。
肩こりなどとは無縁だったのでこの手の薬はあまり知らない。
知っているのは足を捻挫した時に処方してもらったロキソニンジェルとモーラステープか。
他にはボルタレンを使ったローションやテープの存在は尿管結石でお世話になった坐薬から知った。
スミルスチックはフェルビナク配合でフェイタスチックと似たようなものだ。
フェイタスにはより強力なジクロフェナクナトリウム配合のフェイタスZαローションがあるのでフェルビナクは軽めの鎮痛剤らしい。
耐えられないほど痛いわけではないのでちょうどいい。
価格は40gが2本で、
薬剤料64点と調剤基本料41点で400円くらいか。
市販品だと1本1000円はするので5分の1で買えたわけだ。
湿布薬などでよくあるアルミフィルムのパッケージだ。
会社は三笠製薬だ。
症状により適量を1日数回幹部に塗布する、と書かれている。
封を開けるとこんな感じ。
ステックのりのように回して押し出す。
アルコールの匂いがきつい。
これはイソプロパノールだ。
燃えるので取り扱い注意が必要になる。
サロンパスに代表されるメンソール系の匂いはない。
つけ心地は悪くない。
まさに大きなスティックのりを塗っている感じだがそこまではべとつかない。
そして肝心の効果だがすごい即効性だ。
肩を上げたり回しても痛くない。
思わずスゲーって声を上げてしまった。
難点は塗ると肩が軽いので無意識に生活の中で腕を動かしていると鎮痛剤が切れた時に痛みが悪化する。
40肩や50肩で諦めて放置している人は迷わず試してみるべきだ。