数年前からえごま油や亜麻仁油がいいとテレビやネットで報じられており最近ではスーパーにも普通に置かれている。
三大栄養素のひとつである脂質は動物性を中心にした飽和脂肪酸と植物由来の不飽和脂肪酸に分類される。
出典バイコット
不飽和脂肪酸はオメガ3、オメガ6、オメガ9と分類されておりオメガ9は体内で製造できるがオメガ3とオメガ6は食物から取得しなければならない。
だからこの二つを必須脂肪酸と呼ぶ。
不飽和脂肪酸を含む油は次のように分類される。
- オメガ9脂肪酸 オリーブオイル、菜種油、べに花油、落花生油など
- オメガ6脂肪酸 大豆油、コーン油、綿実油など
- オメガ3脂肪酸 魚の油、えごま油、亜麻仁油など
現在の生活習慣病全般はほとんどがオメガ6系高度不飽和脂肪酸(主にリノール酸)の過剰摂取に起因するものであると言われている。
但しオメガ6を取らずオメガ3ばかりを摂ればいいわけではなくオメガ6とオメガ3のバランスが大切になっている。
血液を凝固させたり体内の炎症を促進したりする働きがオメガ6にあり血液を固まりにくくしたり炎症を抑えたりする働きがオメガ3にある。
この2つの脂肪酸のバランスが崩れて一方が過剰になると血が固まりやすくなって心筋梗塞などのリスクが高まったり、逆にサラサラになりすぎて、出血が止まらなくなったりする。
オメガ6とオメガ3の比率は2:1だが日本人の現状はおよそ5:1という比率で、オメガ6がだいぶ多くなっている。(ガッテンから引用)
自分自身は魚を食べてはいるがオメガ3であるEPAを多く含む青魚というと夏にサンマ、たまにサバで下手をすれば月に1~2回程度だ。
そこで不足しているオメガ3脂肪酸の中のえごま油をサプリメントのように毎日摂ることにした。
購入したのはスーパーで普通に販売されていた天長食品の製品だ。
それを小さじ1杯朝食と共にそのまま飲む。
テレビやネットではサラダにかけるとかスープに入れることを薦めているが容器に残ってしまったりスープは飲み切らないことが多いし面倒なので直接飲むことにした。
無味無臭と言われているが天長食品製は薄いごま油のような味がする。
これをしばらく続けてみる。
容量は185gなので毎日小さじ1杯(4g)つづ飲んで1カ月半で空になる予定だ。
何事も適量があるし体にいいといっても所詮は油なので摂りすぎはよくない。
そしてEPAのサプリも買えばオメガ3の二大脂肪酸のオレイン酸と両方摂取できると考えた。
しかし国内販売のEPAのサプリはコスパが悪すぎる。
どのメーカもほぼ一律で1カ月分1,000円で1日当たり約100mg配合だ。
EPA(+DHA)を含むオメガ3は1日2~3g以上の摂取が望ましいと言われているのに100mgでは少ない。
この手の製品は健康被害が出るとまずいので控えめな量にしているのかもしれないがさすがに100mgは控えめすぎだ。
サプリでEPAを全て補うとすれば月に2万円もかかる計算だ。
高すぎるので海外製のフィッシュオイルを利用すれば約3千円で済む。
それでも経済的に厳しいので週2~3回サバ缶でも食べた方が断然お手軽にEPAを摂取できる。
マルハニチロの鯖缶
カリウム:464mg、カルシウム:295mg、リン:452mg、DHA:2717mg、EPA:2071mg
この1缶にEPAサプリ20日分が含まれているのでいかにもったいないか分かりやすい。
そして天長食品のえごま油は約60%のオレイン酸配合なので体内で10%のEPAを生成できるとすれば、
4g(小さじ) x 60% x 10% = 240mg
のEPAを摂取しているのと同じでオメガ3を1日2~3g以上摂取も余裕でクリアできるのでえごま油を摂り定期的に鯖缶を食べるのが当面コスパがよさそうだ。
先日IWCを脱退してクジラ漁を本格的に再開したのでそのうち鯨油から高濃度にEPAを精製した安価なサプリが発売されるのを期待している。
とりあえずえごま油の摂取だけで7月か8月かに血液検査をするのでこれまでの血液の状態と何か変わっていないか調査してレポートするつもり。
直近1月の血液検査は大腸がん後で家でのほほんとしていた時で、ここ数年来で健康状態のピークはジムに通って5カ月経過した昨年7月の血液検査の時なのでその値と何か変わっていると面白いし下手なサプリメントよりコスパがいい。