ここ数年立春あたりから春先まで体がかゆくて眠れない。
痒さといっても皮膚が赤くなるほどではなくあっちがかゆいと思って掻いたら治まり今度は別のところがかゆくなる程度。
それでも常にどこかが痒くなるので非常に困っている。
マットレスを換えてダニとハウスダスト対策をしたので今年は大丈夫と高を括っていたが発症した。
梅雨時期になると治まるはずだが今年は未だ継続している。
これはダニやハウスダストだけが原因ではなさそうだ。
ただでさえ入眠障害と中途覚醒で睡眠時間が削られているのに痒みも加わるとたまらない。
そこで痒みを勉強してみた。
痒みの原因は主にこの三つが考えられる。
- アトピーを含むアレルギー
- 老人性皮膚掻痒症(そうようしょう)
- 内臓疾患による皮膚のかゆみ
アレルギーは食物アレルギーや金属アレルギーなど色々ありこの中のダニアレルギーかハウスダストアレルギーで痒みが出ていると考えていたが違いそうだ。
皮膚掻痒症は加齢により膚の表面を覆う皮脂膜や、その下の角質層の脂分が減り、水分の蓄えが少なくなり外部刺激に対して敏感に反応するようになりかゆみが生じる。
しかし季節を考えれば乾燥する冬が多いのではないかと思っていた。
内臓疾患としては主に肝機能、腎機能低下で痒みが出る可能性がある。
肝機能低下
中年以降の女性に発症することが多い原発性胆汁性肝硬変は、胆管が壊れて胆汁の流れが滞る病気だが、黄疸(おうだん)などの症状に伴ってかゆみが出ることがある。肝臓がん、C型肝炎、アルコール性肝炎など慢性の肝臓病でも、病状が進むとかゆみが表れたり、強まったりする。 肝臓病のかゆみは全身に広がり、かいても治まらないのが特徴だ。かゆくて眠れず、イライラして、日常生活に支障が生じることもある。
出典 時事メディカル
腎機能低下
腎臓は体の中や血液の老廃物を尿へ捨てる臓器ですので、腎臓が悪くなると老廃物が血中や皮膚にたまってしまいます。それら老廃物は皮膚の中にあるかゆみ受容体のミュー・ペプチド受容体を刺激し、その電気信号が脳へ伝わってかゆみを感じます。この現象は腎機能が高度の低下した透析患者で多く見られ、半数は強いかゆみを感じます。
出典 日本腎臓学会
実のところ肝機能は血液検査でγGTPなどが閾値を超えているので少し悪い。
腎機能も尿素窒素(BUN)の値が高く心当たりがある。
ただ肝機能値は若干高いだけだしクレアチニンは基準値内なので肝機能や腎機能障害ではないと思っている。(思いたい)
とりあえず皮膚科&アレルギー科ならわかるのではないかと病院へ行ってみた。
アレルギー検査でもしてくれるのかとアレルギー性の痒みだとアピールしたが塗薬と飲み薬で様子見となった。
処方されたのはオイラックスクリームとアレロックだ。
まあいきなり保険料金の高いアレルギー検査をされると健康保険もたまったものではないので簡単にやらないよう厚労省あたりの指導でもあるのかな。
飲み薬だけと塗薬だけに分けて使ってみると塗薬の方が効果が高い。
それでも飲み薬だけでもぐっすり眠れた。
どちらも単品で効く。
アレロックは軽めのアレルギー性疾患治療薬なので何かのアレルギーであることには間違いなさそうだ。
そしてオイラックスは弱めのステロイド系かゆみ止め。
これで効くからやはり弱い痒みとなる。
普段生活している限りほとんど痒みは感じずベッドに入って寝ていると痒くなるわけだから敷きパッドが原因だと2枚ほど素材の違うものを買ってきて寝てみた。
買ってきたものは直後痒くない。
しかし何日か使っているとまた痒くなる。
素材の問題ではなさそう。
やはりダニかハウスダストかな?
振り返ってみると痒くなっているのは洗濯後だ。
まさか洗剤アレルギーや柔軟剤アレルギーか?
衣類も同じ洗い方をしておりシャツやパンツで痒みが起こっていないのでノーマークだった。
そこで柔軟剤をやめてみる。
軽減された。
体感で半減だ。
かなり楽になる。
洗剤も普段は液体のところ貰い物の粉石鹸にしてみると更に半減した感じ。
ずっとオイラックスに頼るのも厳しいので家にあったニベアスキンミルクを塗ってみた。
おーこれで完全にかゆみが止まる。
敷パットを元の洗い方に戻してもニベアで十分かゆみが止まることがわかった。
だから老人性皮膚掻痒症とエアコンの乾燥で皮膚のバリアが弱まりそこに洗剤や柔軟剤などに含まれている軽めの金属アレルギーあたりで痒みが出ていると考えるのが当たりか。
国内ホテルのベッドでは滅多にかゆみが出ないのに海外のホテル、特にタイだと半分以上の確率でかゆみが出るのもドライクリーニングと普通に洗剤と柔軟剤でシーツを洗濯している違いによるのかも。
数年間悩まされたかゆみの対策に希望の光が見えてきた。
最後は自費で片っ端にアレルギー検査受けて何が原因か突き止めようと思っていたが単純な話で老化で肌に潤いが減ったのがきっかけなら乳液で補えばいいのだ。
但しニベアはベトベトでとても足に塗って寝たいと思えない。
そこで360lifeでべたつかない乳液のランキング1位のミノン乳液を買うためドラックストアにいった。
その前にお店にテスト用の乳液やボディローションがいくつもあったので片っ端に腕に塗りたくったところ
個人的にはこのジョンソンのボディケアローションがサラサラでいいと感じた。
ただこれは乳液ではないしアレルギーテスト済みのミノンの乳液を初志貫徹で購入した。
そして実際に肌につけてみた。
2プッシュ分で片脚に塗れるので結構伸ばせる。
塗り心地はニベアに比べると雲泥の差だが乳液なのでローションに比べるとベタつく。
乳液なんてニベアしか使ったことがないのでこれでも乳液の中ではさっぱりしているのか?
ニベアと同じく痒みはすっかり治まってくれた。
ただ身体に塗りまくるのでコスパは悪いし乳液はどうしてもべたつきを感じるのでミノンが無くなりかけたらジョンソンの高保湿ローションを試してみよう。
朝まで痒みが出なければサラサラの方がいい。
これさえあれば海外旅行のホテルのベッドに毎回足を突っ込んで確認するほどチクチク感に怯えることも無くなりそうだ。
同じような症状で悩んでいる方もまずは皮膚科で診てもらいましょう。
そして塗薬で改善するなら乳液を試すのもありかも。
その後、顔はミノン、身体はジョンソンのミネラルジェリーローション(新パッケージ)で安定している。
ジョンソンのローションの中でもサラサラ感は最高なのだがその分保湿力が弱いのか塗りむらがあるとそこが確実に痒くなるので風呂上がりにたっぷり塗っている。