スマートウォッチを買った。
これまでにPebbleとPebble Timeを購入している。
フィットネストラッカーのFITBITも使っていた。
そして今回激安スマートウォッチを購入してしまった。
これまでも中華製で数千円のスマートウォッチは存在したがまともに使えると噂になった製品は聞いたことがない。
しかし最近スマホブランドが低価格でそれなりに使えると噂のスマートウォッチが続々と発表し始めた。
シャオミのMi Band4やUMIDIGIのGT、Blackview BV-SW02などだ。
UMIDIGIの前モデルのUwatch2も価格の割に評判がいい。
そこで2019/12発売のUMIDIGI Uwatch3を購入した。
UMIDIGI Uwatchの三世代目になる機種だ。
持論だがスマートウォッチは普及しないと考えていた。
それはスマホ並みの価格ではスマートウォッチに手を出す金があったら次のスマホの買い替えに目が向くだろうというのも理由の一つだった。
ただの歩数計かよ!というFitbit FLEXも1万円以上していた。
通知と単純なアプリしか動かないPebble Timeですら当時1万円以上した。
まともに使えるApple Watchは約5万円もする。
アップルでなくてもファーウェイや米国ガーミンや最新のFitbitでさえ2万円以上が相場だ。
それがフィットネストラッカー機能を持って数千円で使えるスマートウォッチが販売されてしまったらシェア獲得が進まない条件の一つの価格の壁が崩れる。
これまでスマートウォッチが気になっていた人以外にもチプカシの代わりにと気軽に買ってみる人、フィットネスユーザー、そして高校生、中学生、小学生でも手が出せる価格なので部活の運動データ収集にとスマートウォッチが広まる可能性がある。
これまでなかったエントリーモデルのスマートウォッチを裾野としてミッドレンジからハイエンドとスマートウォッチユーザーが増えていくかも知れない。
そこで使えると評判の激安スマートウォッチがどれほどのものなのか、この目で確認したくなり購入して使ってみた。
UMIDIGI Uwatch3を販売しているUMIDIGIという会社は最近日本に上陸したシャオミよりも一般には知名度が低い。
ただ一部のスマホファンには当時エントリーモデルも買えるか買えないかの約2万円でアッパーミドル並みの性能を持つ名機F1を発売した知る人ぞ知るメーカーでもある。
ただスマートウォッチの前モデルUwatch2は約3,000円で通知には使えたが活動計として誤差が大きく微妙だった。
別のラインナップのGTは精度が上がっているという噂だ。
その後に発売されたUwatch3が更にブラッシュアップされていればかなり使えるのではないだろうか?
と期待を込めて開封した。
アマゾンさん相変わらずの..まあいいや。
黒い箱だ。
シールの下にはUMIDIGIの赤いロゴがあった。
そして蓋を開けると時計らしき筐体が顔を出す。
内容物はスマートウォッチ本体とマグネット式の電源ケーブルだ。
ほとんど読まなかったが日本語の説明書もある。
USBアダプターはないがこの価格でそこまで求めては酷だ。
デフォルトフェース
輝度を最大にすれば視認性は高い。
二世代目までのユーザーの方が望んでいただろうバッテリーのパーセント表示もある。
裏には緑のLEDが内蔵されている。
普段はオフで心拍計を使うとフラッシュのように光る。
スマートウォッチの設定は専用アプリのVeryfItProをスマホにダウンロードしておきスマートウォッチをマグネットの電源をつなげるとオンになるのでスマホ側のアプリで接続と設定を進めていけば使える。
説明書にスマホ側のBluetooth設定でペアリングを云々と書いてあったがAndroidスマホでは不要だった。
Bluetoothでデバイスを探したが結局見つからなかった。
アプリをインストールして機能を増やすタイプではないので使えるのはこれだけ。
- 時計
- アラーム
- ストップウォッチ
- 初期設定以外3つの文字盤に変更可能
- 通知をバイブレータで知らせる
- 通知内容をテキストで確認
- 歩数計
- 睡眠計
- 心拍計
- 音楽コントロール
- 長座通知
- スマホを探す(未確認)
- リラックス(不要)
- 月経管理(女性用)
あくまでメーカーのプリインストールした機能を使うスマートウォッチだ。
初代Uwatchで可能だったユーザーが任意にインポートした文字盤を使うことは二世代目に続き三世代目も出来ない。
Pebbleで変なフェイスを見つけては表示させて腕にはめているのが楽しかったのでできないのは残念だ。
あと音楽をスマートウォッチに転送して聴くことも出来ない。
スマホの通知をスマートウォッチで受けてバイブで知らせる機能に関してはオン・オフ設定できるアプリと出来ないアプリがある。
カレンダー、メール、SMSはデフォルトで設定できFacebook、Twitter、WhatsApp、LineのSNSなどはインストールされる都度設定が表示されるようだ。
他にも通知を持つアプリは数多くインストールされているのに表示されていないので内部で設定したアプリのみの通知がオン・オフができるようになるのだろう。
Lineは内容もスマートウォッチにテキスト表示されるがGmailは宛先のみ表示とアプリによって異なっている。
このあたりは使っていかないと特性がわからない。
通知設定変更で手こずった。
ある程度の規模の変更をしたら反映させるために再起動が必須だ。
スマホのアプリ側から、
デバイス→その他詳細設定→再起動をする。
スワイプすれば通知のテキストが表示されるがバイブも無いしトップ画面にも表示されないおかしな状態になっていたので当初は不良品なのか仕様がおかしいのかと小1時間悩んでしまった。
とにかく設定を変えて反映しなければ再起動、これ重要。
歩数計は二世代目もあまり評判が良くなかったが今回も微妙だった。
ランニングやウォーキングの専用モードにすればフィットネストラッカーと遜色無い精度だが通常モードの活動計としては誤差が出る。
機械式の歩数計をつけて比較してみたが自分の使い方だと少なく表示された。
個体差もあるのかもしれないが二世代目もそうだったようなので傾向としてありそうだ。
睡眠計については最後に。
心拍計は血圧計と並べて何度か測ってみたところ誤差は少ない。
但ししっかり皮膚にフィットさせていないとでたらめな数字が出る。
そして心拍計なのでテクノロジー系のニュースのようにアップルウォッチの心房細動で心筋梗塞予備軍とかを見つけるなんて難しいことは無理。
音楽機能はスマホのミュージックプレイヤーのプレイ開始・送り・戻り・一時停止をリモート操作できる。
どのミュージックプレイヤーを使うかスマホのアプリ側で設定できる。
長座通知はあまり長い間座っていると健康に悪いので定期的に立ち上がるよう促してくれる機能がオンにして最短の15分に設定しているがこれまで通知された経験がない。
外して放置していたらバイブで通知されたので静かにしていれば通知されるのかも。
バッテリーのもちは最初の頃物珍しくて触っていたので1日で15%減っていたが普通にアクティビティトラッカーや日に数件の通知にだけ使っていればスペック通り10日間はいけそう。
画面の表示は腕を回してスマートウォッチを顔に向けると点灯する。
点灯時間は10秒で変更はできない。
そして点灯まで1秒ほどのタイムラグがある。
所有しているPebbleシリーズは直ぐに点灯するので当初イラッとしたが運動で手を早く動かしたりしても動かしている間は点灯しないので無駄な点灯を防いでバッテリーを長持ちさせているのだと好意的に考えた。
1日はめていれば表示のタイムラグには慣れる。
ディスプレイは高精細ではないので例えば%のギザギザが見えてしまうがこの画面で動画を見るわけでもないので普段の使用には問題はない。
二世代目には保護フィルムが貼られていたが三世代目にはない。
たかが3,000円の時計なので傷ついたり割れたら買い換えてくれということだろう。
つるつるなガラスのおかげでタッチやスワイプがとても滑らかでいつまででも触っていたい。
最近ずっとスマホにフィルムが貼ってあったので生ガラスの触り心地を忘れていた。
SoCにコストが割けるわけがないのでスクロールがモッサリしていると思ったが予想よりヌルっと動く。
ただレビュー動画をいくつかみたがタッチパネルの反応は個体差があるようで手持ちのものはいいようだ。
あと二世代目から退化しているのは、つけ心地がいいと評判の金属のうねうねバンドが無くなりシリコンバンドだけになってしまったところ。
二世代目のレビューを見ていてあの金属バンドが欲しかった。
シリコンバンドが夏に蒸せるのはPebbleで重々承知している。
このバンドだとゆるゆるにしていないと無意識に外してしまうので別売で二世代目のバンドと同等製品を公式で安く売ってくれないかな?800円位で。
そして二世代目に血圧計測と血中内酸素濃度測定の機能があったので三世代目もついていると勘違いしたがいくら探しても無かったのにはがっかりだった。
精度は別にしてこの値段にして血圧計や血中内酸素濃度計がついている!?という驚きをスポイルするとは何を目指しているんだ。
一方で進化しているのは重さが10g軽くなった、フル画面液晶になり質感が上がった、防水が少し強化されているくらい?
ここまで書いていて翌日壊れた。
睡眠計のチェックをしようと腕にはめて寝たら翌日にBluetooth接続が出来なくなっていた。
時計単体で内部アプリは動いているが何をしてもBluetooth接続が出来ない。
(ここからUwatch3・三世代目・スマートウォッチを時計と呼んでいることから心情を察してください。)
1時間くらいBluetoothを切ったりつなげたりスマホや時計の再起動や設定でペアリングし直らないか奮闘したが諦めた。
机に置いていたら心拍測定を始めたりとち狂っているので再起動してVeryFitProを再インストールしてペアリングをし直してもデバイスは見つかるがつながらない。
初回接続時こんな画面あったかな。
一瞬でつながったので記憶すらない。
時計が変なステイタスを掴んでしまっているかbluetoothが壊れたかだろう。
工場出荷状態に戻せれば接続できるかもしれないが説明書によるとアプリで接続して工場出荷状態に戻す仕様なのでどうしようもない。
販売代理店に中国語に翻訳しやすいように箇条書きで流れと状況を書き接続できない画像も貼り付け返品か交換の依頼をしたが音沙汰がない。
価格が価格なので日本のサポートに人が回せていると思えないので対応する余裕はないのだろう。
悪い意味でサポートフリーの格安製品だろう。
その後iPadで何度かペアリングを試したところなんとかつながったので返品依頼はキャンセルして不安定なまま使っている。
iOSだとOS設定にてbluetoothのデバイスとして認識されているがAndroidではデバイスそのものがつながっていたときも表示されていなかったので手持ちのOneplus7とは相性が悪いのかも。
ちなみにつながってデータをiPadに移したところ睡眠計の結果が確認できた。
寝ている間の体の動きから分析してノンレムとレム睡眠のグラフと総時間を表示してくれる。
白い棒グラフは途中トイレに起きた時間だ。
総睡眠時間といい精度はよさそうだ。
ただノンレム睡眠時間が少なすぎるのには少しショックだった。
睡眠時は設定で手首の動作でディスプレイを表示をオフにした方が安眠できる。
個人的には睡眠計だけでも1年くらい使えれば元は取れる。
まあ運よく壊れなければ3、4千円の質感の時計には見えないしそれなりに使えそう。
ただ徐々に退化している気がするので個人的には二代目の時計の方が機能は良さそう。