サーモスVECLOS SSA-40S BKレビュー

サーモスの製品なので水筒かタンブラーあたりのレビューかと思われたかも知れないがスピーカーだ。

寝室用のスピーカーの調子が悪くなってきた。

ベッドの頭の上部に左右逆で設置してあるのだがたまにノイズが乗る。

使っていたのはロジクール製で5年前に千円台で購入した安物だ。

しかし安物と侮ってはいけない。

とても千円台とは思えぬ音を出すのでアマゾンレビューでも評価は高いし気に入っていた。

ノイズ対策をすればまだ延命できそうだが5年間ほぼ毎日使ってきたのでそろそろ買い替えを考えていた。

そして投げ売りをしているサーモスのブルートゥース・スピーカーを見つけた。

誰もがあのサーモスがなぜスピーカー?とインパクトがある。

そして価格.comでは評判がいい。

小音量利用で音質がいいレビューが散見された。

寝室用なので利用目的にマッチする。

2015年頃に発売を開始し定価は2万円くらいで1.4万円で長期間安定しており購入時の投げ売り価格は4千円台だった。

レビューの多くの方は1.4万円台で購入して満足されているのでそこから1万円引きの4千円台ならお安い計算になる。

(但し記事公開時には元の価格に戻っている)

サーモス得意の魔法瓶の真空技術を利用してスピーカー後方に漏れるのを遮音している特殊な造りになっているしルックスもサーモスの水筒みたいでオンリーワンさが所有欲を掻き立てられる。

おそらく製造販売終了前の投げ売りと予想されるのでここで買わなければ手に入らないかもしれない。(と購入時には考えたが実際には同じシリーズに定価15万円の高級モデルも販売されているので真空エンクロージャースピーカーは当面入手可能のようだ)

また千円台のスピーカーに買い替えるつもりだったがここは清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入することにした。

ポイントを含めた最安はヨドバシだったが今回はポイントが貯まっていたアマゾンで購入した。

パッケージは想像より小さい。

これは思っていたよりも更に小型のスピーカーだぞ。

同梱品は筒状のスピーカー2つ、キャリング袋、左右スピーカのオーディオ接続ケーブル、電源用のUSBケーブル、説明書だ。

手に持って感じたのはこれはさすがに小さすぎる。

音質に期待ができるサイズではない。

コップくらいの大きさはあるのかと思っていたので少しがっかりしながら電源を入れてスマホに接続して聴いてみる。

あれ?このサイズから想像できない音のよさだ。

低音は無いが解像度はいいぞ。クリアに聴こえる。

ピアノ協奏曲なんか聴くと綺麗に響いてる。

サイズ感からいい音と感じただけで比較するスピーカーが欲しい。

しかし自宅にあるスピーカーといえばテレビつないであるKEFの高級スピーカーか前述のロジクールしかない。

そこで前述のロジクールの千円台のスピーカーとこの定価2万円のスピーカーでどれほど音が違うのか聴き比べてみよう。

(撮るために左右近くに並べているだけで実際にはもっと離してチェックしている)
ロジクールのスピーカーと並べてみても小さい。
このサイズでもし低音が出たらそれは床を振動させるとか別次元の技術だ。
スマホを音源としてサーモスはブルートゥース接続で、ロジクールは有線接続にした。
もちろん有線はダイソーのUSB-C変換ケーブルを利用する。


千円台のスピーカーなのでこの程度のハンデはいいだろう。
コネクタを抜き差しして音楽ができるだけ途切れないように聴き比べると明らかに音の違いがわかる。
やはり中音から高音のクリアさはロジクールとは別物だ。
ロジクールの方が安っぽく籠って聴こえているのがよくわかる。
音量を下げたら更に差が広がる。
でもこの程度の音量で後ろに漏れる音が干渉しないようにする遮音の真空技術が活きているのかなんて怪しい。
2万円もすれば高音がきっちり出せる小型スピーカーを奢ることはできるだろう。
それでいい音が出ているのでは?なんて言ったら身も蓋もない。
音質は別にして低音はロジクールが圧倒的だ。
1時間ほど聴き比べてこのサイズにしては綺麗な音が出ていると思うがこれが2万円はボッタクリ。
1.4万円で買っていたら泣いている。
いくら世界初の技術を使っているとはいえ音質だけだと投げ売りの4千円台で適正価格だ。
そこに小ささとブルートゥース機能が載っているので発表当時は2万円でも今の価値なら6~8千円台がいい線ではないだろうか。
それでも旅行用にレギュラー化すればいい買い物をしたことになる。
タイで1カ月生活した時には持ち込んだノートPCのスピーカーが酷くて動画を観ていてもう少し音質がよければなぁと感じていた。
ただこのスピーカー軽いとはいえ約300gあるので先日購入したポータブルHDDとGPD POCKET2と合わせると塵も積もればで1kgを超えてしまう。
それなら最初から1kgで音質のいいノートPCを購入した方がスマートだ。
検討の余地があるのはスマホだけで旅行してホテル数泊で音楽を楽しみたいという目的ならマッチするかもしれない。
但しこの機種はブルートゥースだと遅延があるので動画やゲームは有線にしないとダメだ。
寝室用は有線接続で使うので迷ってやめたJBLのペブルスの方がダイナミックレンジも広く低音もきっちり出る。


それでも小さくて不思議なルックスなので机の上に載せて小音量をリッチな音質で楽しみたい人にはオススメかも。
見た目もサーモスの水筒っぽくおしゃれといえばおしゃれ。

端子は右スピーカーに左スピーカーへの出力、USB電源、外部入力となっている。

なお内部バッテリーもあり仕様では6時間単独で稼働する。

台座はパカッと開くギミックになっており斜め前にスピーカーが向けられるようになっている。

角度調整は不可だった。

もし再び投げ売りがあれば魔法瓶スピーカーというネタも加味してありかと。


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