スタチン非耐性の筋痙攣の続き

家族性高脂血症のためリピトールを10年以上服用してLDLコレステロール値を100以下に抑えてきた。

そのおかげで腹部大動脈にできたプラークも10年以上成長することは無かった。

突然2019/12に筋肉痛と筋痙攣が起き始めた。

肝臓値も一気に悪化したためCTとエコー検査をしたところ判明したのは胆石だった。(経緯1経緯2

胆石は経過観察となる。

しかし筋痙攣があまりにつらいのでリピトール服用を中止して水溶性食物繊維の多い高脂血症対策の食事に変えた。

服用をやめて約1ヶ月で筋肉痛や筋痙攣はきれいさっぱり消えた。

1.5ヶ月で体重が2.2kg減り腹囲も82→80cmに減っている。

だがリピトール服用を中止しているためいくら食事療法でもLDLコレステロールが正常範囲に入ることは無かった。(経緯3)

そこで一か八かでリピトールを再開するが5日で筋肉痛と筋痙攣があっと言う間に復活し血液検査では筋肉の血液への溶け具合を示すCPKが402まで上昇していた。

ここで初めて筋肉痛が発生しているときのCPKを確認することができた。

横紋筋融解症の前駆症状になっている。(経緯4)

即時中止して9日間服用を止めたのちにスタチンの中の別の薬であるリバロを服用した。

そして5日服用したところ、筋肉痛とまではいかないだるみと体中の痒み、眩暈、入眠障害、吐き気が起きたのでこれまた中止した。

筋肉痛までいかなかったので続けたい気持ちもあったがさすがに色々調子悪くなりすぎ。

医師と相談してスタチンの別の薬であるメバロチンに変更した。

メバロチン服用では6日目あたりから軽い筋肉痛が起きたので8日目に血液検査をしたがCPKは低いので継続服用中だ。

また3週間後に再度血液検査をして問題なければこのままメバロチンでいけそう。

血液検査と症状をまとめて分かったのは、

リピトール、リバロ、メバロチンで痒みと睡眠障害の副作用が共通して起きていた。

以前から謎の痒みの原因がさっぱり分からなかったのだがスタチン系薬を一定期間服用しているとBUNが上昇して痒みが起きているようだ。

夏に起こりにくいのは水分を十分に補給しているためBUNが上がりにくいのだろう。

あと入眠障害もリピトールを長い間飲んでいたので気がつかなかったが、スタチンを中止している間は直ぐに眠れるようになり飲み始めると2時3時寝れないのが当たり前と薬のせいだとはっきりした。

リバロについては眩暈が起きる。

副作用を調べてみると眩暈もあるがそれ以外にテストステロン低下という不気味な副作用の記載があった。

おそらくこれが原因だ。

リピトールにも同じ副作用の記載はあるがメバロチンにはない。

メバロチンは最古のスタチンなので当時の臨床試験でそこまで調査されていなかっただけなのかもしれないが眩暈は無かったので何か違いがあるのかもしれない。

筋肉痛はあるがCPKは上昇していないどころか下限以下なので医師の判断でメバロチンの服用を続ける。

痒みもあるのでこの先筋痙攣が起きてCPKも異常値になる可能性もある。

同じようにスタチン1種類で諦めている方は医師と相談して別のスタチンを検討するのもありだ。

しかし名の通った病院でスタチンはどれか一つ試して副作用が出ると他のスタチンに変えみたところで同じ副作用が出てしまうのでゼチーア処方が一般的という考えの内科医もいる。

クリニックに比べたら数多くの患者データを根拠にしているだろうから一度スタチン非耐性が起きると他のスタチンも同様に非耐性が起きる可能性が高いようだ。

ゼチーア単体の処方だと約180のLDLが下がったところで140なのでプラークが血管内にへばりつき増加していくリスクは残る。

メバロチンが最後の望みになるが筋肉痛と痒みが出ているので遅かれ早かれ筋痙攣が現れる予感がしている。

スタチン非耐性宣告で健康寿命が5年が削られた気がする。

それでも10年以上服用できただけでもマシだと考えるべきなのか。

家族性高脂血症で若年からスタチン非耐性の人だと打つ手が思いつかない。


おすすめ記事

ためになる記事だと思ったらシェアおねげえします

フォローする