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アルコールをジェル化してみたが添加物にキタンサンガムは無理

エタノール70~80%をそのまま手につけて消毒に使っている。

しかしエタノールと水だととにかく消費が激しい。

1月までは手ピカジェルのようなアルコールジェルを使っていた。

ジェルが含まれているおかげで手で伸ばすことが出来て1シーズン1~2本で済んだ。

今やアルコールジェルはドラックストアでもネットでも見当たらない。

販売されていても1リットル当たり15,000円の転売価格だ。

たまにスーパーで小分けしたアルコールジェルが販売されている。

こちらも25ccで300円なので1リットル当たり12,000円と買う気にはならない。

何とか自力でアルコールをジェル化できないかと調べてみるとキタンサンガムを原料にして実験しているようだ。

ジェルの添加物のイメージとしてはヒアルロン酸あたりなのだがググると上位に出るのはキタンサンガムによる製法なのでこちらを使うことにした。

キタサンブラックなら知っているがキタンサンガムは初めて聞いた。

多糖類の1つ。トウモロコシなどの澱粉を細菌により発酵させて作られる。水と混合すると粘性が出ることから、増粘剤、増粘安定剤として幅広い用途で用いられている。 WIKI引用

トウモロコシなど食物が原料なので化粧品のローションなどになっていそうだ。

今回はアマゾンで購入する。

意外と高い。

一番安い製品を選んだがgあたりでは一番高い。

これもコロナ関連商品になってしまっているのだろうか?

GWを終えてブツがヤマトでも佐川でもないデリバリープロバイダーのメール便で届いた。

消毒はもったいないのでマスクをして開封してから手洗いをした。

中身のパッケージも食器洗い洗剤で洗っておいた。

化粧品の原料と表示されている。

開封してみると小麦粉のようなかなり細かい白い粉だ。

フワーッと粉の煙が舞う。

少しお皿に出して

水で薄めてみる。

分かりにくいが糊のように粘度がある液ができる。

腕に塗ってみた。

伸びる、伸びる。

これはいい。

乾く寸前の一瞬は糊のようにべたつくが乾いてしまえばサラサラになる。

そしてジェルの作り方はアマゾンの商品説明に掲載されている。

●キサンタンガムで簡単ジェルの作り方●
【材料】
○キサンタンガム      ・・・1.2g
○精製水          ・・・95g
(防腐剤 フェノキシエタノール入り)
【作り方】
1. 精製水にキサンタンガムをいれて10回程度かき混ぜます。
3. 1日常温のところに、置いておきます。
4. 1日置いたら、よくかきまぜて出来上がりです。
○ジェルの固さはお好みで調節して下さい。
○お好みのエキスを加えてもOKです。

水とキタンサンガムのジェルなのでこれをアルコールに混ぜればいいと考えた。

グラム計測器と精製水はないので小さなペットボトルに100ccの水と適当な量のキタンサンガムを入れた。

数分シェイクしてみると白濁色の糊のようになるがダマができる。

上から見ると混ざっていないのが分かる。

そのまま放置。

翌日チェックするとダマが完全に無くなっていたので2割ほどキタンサンガム溶液に95%のアルコールを混ぜた。

そしてシェイク、シェイク、シェイク

とにかくシェイクしていたらなんかアルコールの中に綿のようなものができはじめる。

混ざるどころか分離されている。

そこで綿みたいなのを取り出してみる。

キタンサンガムがアルコールの成分の何かと結合したのか固まってしまったようだ。

これでは混ざらない。

出来上がった固形物はアルコール石鹸みたいで使い心地はいいが保管方法が無いので完全に失敗。

残ったアルコール溶液もかなり薄まっている感じがするので約100ccを無駄にした。

もったいない。

ということで今度はキタンサンガム水溶液を白濁色から透き通るまで水で薄めて再度アルコール8:キタンサンガム水溶液2の割合で混ぜてみた。

なんとか混ざるが手ピカジェルほど手で伸ばすことはできない。

それでもただのエタノール水に比べれば広げられるかな。

喜んだのもつかの間、翌日にジェルの部分が浮き始めて分離していた。

やはり失敗だ。

70%前後のアルコール濃度でキタンサンガム水溶液を完全に溶かすのは無理だ。

混ざるのは40~50%あたりまでではないだろうか。

厚労省によると「エタノール濃度が原則70~83vol%の範囲内であること」となっている。(参考 厚労省事務連絡 )

これでは新型コロナの消毒として使い物にならない。

何度か実験してみたい気もするが残り僅かな高濃度アルコールこれ以上実験に使えない。

といって先日購入した77%の消毒用お酒を薄めてしまうと消毒効果が失われるのでここで諦めた。

最後に手ピカジェルの成分をチェックしたところ主要添加物はカルボキシビニルポリマーだった。

カルボマーという商品名で売ってる。

こっちを試してみればよかった。

成分で検索するとカルボマーでアルコールの製法を紹介しているブログもあり特に混ざりにくいといった話題は無いのでおそらくこちらが正解だろう。

くそーなぜこのサイトが上位に表示されなかった。。

グーグルさん「アルコール ジェル 作り方」とか「アルコール ジェル化」の検索結果をキタンサンガムでの作り方は表示されないようにして、カルボキシビニルポリマーやクリスタルジェルあたりが全て上位になるようにして!

グーグルはAIより多くのサイトの意見を読み込んでで検索表示順位を判断しているので是非高濃度のアルコールを保有しているブロガーの方はカルボキシビニルポリマーでの成功事例を記事にしてください。

こんな失敗事例もキタンサンガムの検索順位を引き下げてくれるはず。

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