先日アルコールにキタンサンガムを混ぜてアルコールジェルが作れないか実験して失敗した。
アルコールを低濃度にしないとキタンサンガムの成分がアルコールと結合してしまうのか綿のような石鹸のようなものができてうまく混ざらない。
低濃度にするとウィルスの消毒として意味をなさない。
今度は別の増粘剤であるカルボマーを購入してアルコールジェルができるか実験してみた。
カルボマーとは、
“カルボキシビニルポリマー(カルボマー)は優れたレオロジー調整剤で、増粘剤、分散剤、安定化剤”として広くパーソナルケア製品に用いられています。 1%またはそれ以下の使用量で、高粘度から低粘度”まで幅広い粘度の製品開発に応用することが出来ます。
出典ケミナビ
キタンサンガムと似たような目的で使用されている。
購入したのはこちらの商品だ。
開封してみた。
そして覗いてみた。
こちらも小麦粉のようだ。
最初からダマがあるのが気になる。
時化ッているのかな?
早速取り出してみる。
そして水で薄める。
ダマの量が多い。
最初からダマが多かったので仕方がないか。
ケーキ作るときに使う粉ふるいでもあるといいな。
カルボマーを足しお湯で薄めて必死に混ぜてみるがダマは消えない。
また数時間とか1日待てば消えるのかもしれないが気が短いので箸でダマを取り出して捨てた。
僅かに残っていた95%のアルコールと混ぜる。
今回の比率は9:1
前回は8.5:1.5で混ぜていたが考えてみればアルコールと水では比重が違うので水を少なめにして70%を確実に超えるようにした。
混ぜる間に色々あって半分以下になってしまったが(笑)これはキッチリ混ざっている。
素晴らしい!
使ってみればまさしくアルコールジェルだ。
でも少し変。
キタンサンガムに比べると伸びの割に糊のように手でくっつく時間が長い。
それでもキタンサンガムよりは容易にアルコールに混ざってくれるのでジェルを作るのは簡単だ。
糊のような感覚が嫌なので72%のアルコールで更に伸ばしてみる。
若干薄いが只のアルコールよりは確実に手で伸ばすことが出来る。
その後たまたま手ピカジェルもどきの製造に成功した。
余っていたキタンサンガムの低濃度のアルコールジェルにカルボマーアルコールジェルを濃度が70%を超えるように追加しただけだ。
レシピとしては50%を切る低濃度で混ぜたキタンサンガムのアルコールジェルに85%以上の高濃度で混ぜたカルボマーを3対7の割合で混ぜることにより再現できる。
ローションのようなヌルヌル感が写真から伝わるだろうか?
そしてカルボマーだけのアルコールジェルより切れがいい。
キタサンガムだけでは高濃度化が難しくカルボマーだけでは手につけた時にジェルよりもべとついて糊の感覚が強いので混ぜると程よい。
キタンサンガムをアルコールに混ぜるコツは低濃度アルコールと混ぜて綿や石鹸のようにしないように長期間寝かせておく。
製法の特許を取るつもりは無いので(笑)このレシピは自由に使ってもらって問題ない。
でも時間はかかるし製造が面倒なので最近アルコールジェルも市場に流れ始めたので70%以上のアルコール濃度の製品を見つけたらそちらを購入された方が楽でいい。
でも低濃度や濃度が未表示のアルコールジェル製品はやめた方がいい。
それにアルコール濃度詐称のニュースもある。
作ってみて分かったがヌルヌル感のちょうどいい高濃度アルコールジェルは製法が難しいと考えられるので逆に80%以上なんて記載されているのは怪しいと考えた方がいい。
先日病院の売店で発見したアルコールジェル500ml(2,000円)ですら60%台だった。
病院に納品している製品で詐称はないと思いたい。
だから確実に70%以上のアルコールジェルが欲しければ無水アルコールとカルボマーとキタンサンガムを購入して製造するべきか。
しかし無水アルコールの入手がまだ難しそうなので60%台のアルコールジェルを買ってきて80%以上のスピリッツなどと混ぜて濃度をあげるのが現実的かな。
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カルボマーはpH調整して使用した方が特性を活かせると思います。