スタチン非耐性の戦いに終止符

30代にジムでハードな運動をして食事制限をしてもLDLコレステロール値が200を超えており家族性高脂血症と診断されていた。

医師に促されて脂質異常治療薬のスタチン系リピトールを服用していた。

そして十余年服用したリピトール(アドルバスタチン)の副作用が2019年末から突如出始めて服用できなくなった。

経緯は前回のこちら

成人病に詳しいクリニックの医師と相談しながらスタチンを3種類ほど追加で試したが筋肉痛とCK上昇は改善しなかった。

次にスタチンの服用頻度を下げて3つのスタチンを試してみたが最終的に1回だけ服用して5日空けても筋肉痛が出るので服用を諦めた。

間隔をおけばCKは高めでも正常範囲内なのでクリニックの医師は続けるのもありだと診察されたが運動後の筋肉痛とは違う異様な痛みで生活に影響が出るのと続けるとまた筋痙攣がいつ起きるか分からない生活はうんざりなのでやめた。

足掻いてみたが一度スタチン非耐性が発症するとどうしようもない。(個人差はあります)

「スタチンどれかで副作用が出るならどれを飲んでも出る」といった総合病院の内科医の指摘が正解だった。

現在はゼチーアのみを服用している。

スタチン系治療薬は一般的にLDLコレステロールを最大半減させる効能がある。

一方でゼチーアは最大20%減少が精一杯だ。(個人差はあります)

諸説あるがLDLコレステロールは肝臓で8割、食物から2割を生成すると考えられているので肝臓の生成を抑えるスタチンの方が食物に含まれるコレステロールを小腸から吸収するのを阻害するゼチーアよりも効果が高い。

だから一般的にはスタチンでコレステロールが下がりきらない人が補助的役割で追加に飲むのがゼチーアだ。

アドルバスタチンとゼチーアの合剤のアートゼットという薬もある。

自分の場合LDLコレステロール値が対策なしで200オーバー、ジムで運動して180前後、スタチンだと100前後に下がっていたのに対してゼチーア服用で180を指していた。

コロナ禍でスポーツジムに通えていなかったのでゼチーア+運動なら140〜160まで下がったかもしれない。

それでも厚生省の基準の上限は超えている。

それから1ヶ月以上ゼチーアのみ服用で運動なしの生活を続けて再度血液検査をしたところLDLコレステロール値が110まで下がっていた。

処方した医師も理由が分からず首をひねっていた。

別の医師(ホームドクター)の見解だとスタチンで抑えているコレステロールを増やそう増やそうという働きがやめてしばらくすると徐々に低下していったのではないかということだった。

但しこの医師は当時引っ越してきて一番近いクリニックだったのでかかりつけ医としてスタチンの処方を依頼したら「ダメダメ、あんなもの体に悪いからやめた方がいい運動やヨガでもっと頑張ろう、俺もそうしてコレステロール値をコントロールしている」と家族性高脂血症と言ってるのにスタチンを処方してくれなかったので別のクリニックを探してスタチンを服用していた。

最近健康診断でこの医師に「また運動が…」どうのとか言い出すよなと思いつつもコレステロールの相談をしたところ今では医師自身がアートゼットを服用していると聞いて唖然とした。(アートゼットと唖然で韻を踏んで…ないか笑)

あれだけ嫌っていた薬なのに今じゃ肯定論者に変わっていた。

つくづくひとは変遷するんだ。

ホームドクターのよくわからない見解は別にして自分としてもこの1ヶ月では変化点はないので原因がなんともいえない。

それでもBMIが18台まで下がり体脂肪率が15%を切り内臓脂肪レベルが3以下にまでなったので痩せたのがなんらかの影響を与えているのではないかという仮説だ。

4ヶ月ぶりにスポーツジムを再開して業務用体組成計で計測して詳しい数字がわかった。

2020年2月当時に計測したデータだとの体脂肪率が19%あり遡って2年前には26%あった。

ジムは完全に休止していたので病気でもない限り影響しているのは主食をオートミールに変更を含めた高脂血症対策食だろう。

自宅の体組成計でも体脂肪率や内臓脂肪レベルがここ2ヶ月で極端に下がっていたのをチェックしていた。

ただ誤差が大きい簡易体組成計なので数字としてあてにできなかったことが業務用で間違いないことを確認できた。

特にここ2ヶ月ではお腹周りが77〜78cmとスリムになって内臓脂肪がほとんどなくなっている。

これを鑑みるとじわじわと半年かけて効果が現れたようだ。

コロナ禍前の運動量に戻せばスタチン服用していた頃のLDLコレステロール値まで下げられる可能性がある。

またコロナ感染が増加しているので、いつジムに行けなくなるか分からないが運動を続けられれば次回の検査が楽しみだ。

前回の結果ではスタチンをやめたことにより肝臓値が正常値に戻り、現在の血液検査では全ての項目が正常範囲に収まっている。

これは定期的に血液検査を開始して以来の快挙。

自分にとっては昨日藤井七段が棋聖のタイトルを取ったのと同じくらい嬉しい。

スタチン非耐性との戦いに敗れたものの血液値の健康を勝ち取ることができた。

仮説に問題があるとすれば20代の痩せ体型当時もコレステロール値は高かった。

当時はLDLコレステロールという指標はなくて総コレステロールだった。

このあたりに何か謎があるかもしれないが今となっては分からない。

しばらくコレステロール値に注視する必要がありそうだが筋肉痛や筋痙攣に耐えなくていいのは嬉しい限りだ。


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