名古屋も暑い。
とにかく蒸し暑い。
そして7/21は土用の丑の日だ。
ここ10年、特にここ数年はうなぎの相場が一段と高くなり易々と食べることもできなくなった。
稚魚が本当に減っているという要因もある。
しかし元々うなぎの蒲焼なんて食べる文化のなかった中国人が豊かになり蒲焼の味を知ったのがうなぎの不幸だと考えている。
中国がうなぎ消費量世界一になったあおりを受けて日本の生産量と消費量が減り相場が上がっているのは自分が知る限りでは報道されていない。
あくまでうなぎ減少の報道や特集では稚魚が減ったのを近因と決めてその原因をあーだこーだと結論づけていた。
そして日本人の年寄りがうなぎを絶滅に追い込んでいるとか、中国人はうなぎを食べないとか、日本に売るためだけに育てているとか寝ぼけたことを真顔で言ってる人の声だけがなぜか大きい。
日本の消費量が減っているデータはググれば直近まで見つかる。
しかし中国消費量の引用データを探したが2013年迄のデータ(p26)しか引っかからない。
中国が公表していないのか日本のメディアが発表していないか不明だがそれ以降のデータが見当たらない。
それでも2007年前後に追い抜かれて2013年には既に日本の3倍の消費が中国にあった。
出典 上記データ(p26)
それ以降一体何倍の差がついているんだろう。
あの親中な朝日ですら2018年発行のフォーラムで中国の消費について書いている。
よく読まないと見落としそうなほどチラリとではあるが。
そのチラリも中国の急速な消費増加には触れずに日本がうなぎの蒲焼を編み出してしまった為中国人が食べ始めたせいで絶滅に追い込んでいるのは日本の食文化の責任だから保護しようという朝日らしい壊れたまとめをしている。
だったらカレーで何かあればイギリスやインドが責任取るのか、北京ダックが世界に広まりアヒルが絶滅の危機に瀕したら中国が責任取るのかとツッコミたくなるがこのフォーラムはまだマシで中国人の消費がうなぎ減少の近因だとまがりなりにも認めている。
一方で中国人が大量消費しているのを隠し、さも日本人しかうなぎを食べない20年以上前の情報を利用して日本の年寄りが絶滅に追い込んでいるとかのミスリードが未だに土用の丑の記事に出てくるのには甚だ呆れる。
主犯格が中国であるのに日本のメディアは中国人にうなぎを食べるなとは言わないし自分もそうは思わない。
それと同じで日本人にだけ消費をやめようと声を上げるのもおかしい。
日本の消費が減ったとしてもその僅かな分が中国の追加消費となるだけで総消費量は変わらないので意味がない。
温暖化で災害が増えたからと二酸化炭素排出量を頑張って減少させても1年でその何倍何十倍も中国が増加させてくれるのと一緒だ。これはアメリカに対しても同様だ。
せめて絶滅から救うため消費を減らしていく協定を世界で結ぼうとその手の団体に提案や働きかけるならまだ理解できる。
中国の消費量が増大するから日本人は譲って食べるのをやめようと中国の消費を隠して中国のお手伝いをしているわけだ。
食品ひとつ取ってみても日本のマスコミは一体どれだけ日本が嫌いなんだ。
怖くなる。
若者が高くて手を出さなくなり、バレンタイン、ハロウィン、クリスマスなど輸入文化だけが残り江戸時代から続く土曜の丑の日という文化が消えそうで悲しい限りだ。
今や専門店でうな丼の並を頼んでも3000円近くする。
産地では無いがうなぎをよく食す地域で昔仕事をしていた時期があり夏に先輩や同僚とうな丼を週一で食べていた時代がある。
よく覚えているが当時はランチのうな丼並一杯が900円とか1200円だった。
飯の間にうなぎが挟まれているうな丼の上だって1800円で、鰻重ですら2400円が相場だった。
今やその3倍の価格になってしまった。
鯨と松茸とうなぎの食品物価上昇率はぶっちぎりだ。
エンゲル係数が高い人かお金の使い道に困っている人でないと普通の料理として食べられない。
そのうち回転寿司と同じでファストフードのうな丼モドキの味がうなぎだと認識される時代がやってくるのか。
そうは言っても年に1度は食べておきたい。
大須で利用していた1000円のミニまぶしセットの大松が閉業してその後のうな広も営業しているのを見かけなくなったのでかれこれ1年近くうなぎを食べていない。
せっかくなので一色魚広場にある鰻屋に行こうかと思ったが朝から頭痛がひどい。
熱はないが痛みが目にきているので運転がきつい。
そこでスーパーのうなぎを買ってくることにした。
買い物にいってみかけるのは1匹2600円くらい。
一色でうな丼が食べられるのでちと高い。
そういえば昨日買い物に行ったら鮮魚店外にタープを張って焼いていた。
あそこで買おう。
価格はよく見ていなかったのでわからないが2600円より安いはず。
で、現物は1980円(税別)だった。
店の中には2匹で1400円の中国産も陳列されていた。
5分くらい悩んで一旦中国産をカゴに入れた。
動画などで固い中国産を柔らかく食べる方法を観ていたのでこちらでもいいかと考えた。
でも待て。
2個買ったところでもう一つは刻んで冷凍して鰻まぶし丼になる。
家でかれこれ半年以上ご飯を炊いていないのでまぶし丼は製造不可だ。
オートミールのまぶし丼を想像したが絶対不味い。
そこで中国産を棚に返して愛知県産の焼き立てを買ってきた。
昼前に買ったのでそのまま食べてもよかったが切ってクッキングペーパーに乗せてオーブントースターで4分ほど焼いてみた。
そして付属のたれと山椒を振りかけた。
いいにおい。
一度だけスーパーでウナギを買ってそのまま電子レンジで温めて水分が飛んで失敗したことがあるのでこちらのほうがよさそうだ。
でも指で押すと少しふやけた感じがする。
ウナギは出来立てと少し置いたものでは見た目すら違う。
その辺りは仕方ない。
早速オートミールを主食にしてウナギ定食のランチにした。
カリッとした食感にはあと一歩だが味はいい。
愛知はフワフワじゃなく硬めに焼くのが基本で弾力は悪くない。
脂が乗っておいしいうなぎだった。
高いけれど国産にしてよかった。
おいしいものは米だろうが燕麦だろうが何に合わせてもうまいようだ。
次の土用の丑の日は8/2(日)なので一度スーパーで焼きたて国産ウナギを試してみるのもいいかも知れない。