アリエクで購入したイヤホンが35日かけて届いた。
購入したのは指原さんがCMをしている中華スマホメーカーのOPPO製だ。
フルワイヤレスでノイズキャンセリング機能がついている。
国内だと定価15800円でアマゾンで若干安く販売している。
わざわざアリエクで購入したのは音声ガイダンスが中国語で技適ないという仕様で同じ性能の製品が半額で購入できるからだ。
高いイヤホンを持っているわけではないので音質の比較はできないがノイキャンがどの程度かレビューしてみたい。
購入したのはOPPOオフィシャルショップという店名だったが本当に公式なのかはわからない。
早速開封から。
Oneplus7を購入したときと同じ分厚いエアクッションに包まれていた。
これなら多少乱雑に輸送されても大丈夫だろう。
右が製品パッケージで、
左のケーブルのようなものはイヤホンをつないで使う。
おまけではなく数百円追加のセット購入だ。
全て開封すると、
ケース、イヤホン、USB-TYPECケーブル、イヤーチップ3種+1種、中国語説明書、何かのカード2枚だった。
ケースはずっしりしており48gある。
そしてつるつる滑る。
シリコンケースが欲しくなる。
イヤホンを入れると56gだった。
それでは我が家にある2016年に発売されたソニーのMDR-1000Xとノイキャン性能を比較していきたい。
購入目的は旅行のフライトで利用したい。
ソニーのヘッドホンはフライトでも十分なノイキャン性能を持つがいかんせん嵩張る。
海外旅行でこのイヤホンに十分なノイキャン性能があれば気軽に持ち込めて機内で寝られそうだ。
ガジェットニュースの先行レビューでは「強力に周囲の音を消してくれる」と記されている。
期待が高まる〜
-35dbの実力とやらを見せてもらおう。
極端にいえばノイキャンさえ強力なら音質なんてどーでもいい。
100円イヤホンクラスの音質だっていい。(それは言い過ぎw
少し充電してOneplus7にブルートゥースで接続してまずは音楽でチェック。
壊れてたら意味ない。
ペアリングして耳にはめてぱっと聴いて第一印象はドンシャリ強いけど音はよさげ。
スマホのイコライザー調整して
Youtubeの「高音質 J-pop」と検索すると見つかる土岐麻子さんの美しい顔を聴く。
これかなりいいんじゃない?
ついでにパナの安物イヤホンと昨年買ったフルワイヤレスイヤホンとも比較する。
音質はどーでもいいと考えていたが想像よりクリアに聴こえたので先に音質を確認した。
他の2つのイヤホンはイコライザーをフラットに戻す。
解像度も伸びも高音から低音までW51が上だった。
W51>パナ>BOMAKER
たった7mmドライバーで低音もしっかり出ているのはさすが8千円もするイヤホンだ。
低音の圧が強いのでドンシャリ好きじゃないとイコライザーで調整が必須だ。
中国人は昭和の日本人のようにドンシャリ音が好きなのだろうか。
でも日本版の1.6万円だとちと高いかもしれないがまだノイキャン性能次第では日本価格でもコスパイヤホンかも?
そして本題のノイキャン性能だ。
まずこのイヤホンを耳にフィットさせるのが大変だった。
外部音がイヤホンの隙間を通過してはノイキャンの効果は感じられない。
しかしイヤーピースから本体のストロークが短すぎるので耳の穴に浅くしか差し込めない。
色々試してXLの大きい平型イヤーピースで耳の入口を塞ぐ方法でなんとかフィットさせた。
これは本当にカナル型なのか?
できればもう少し突っ込んでカナルっぽい装着感が欲しい。
長めのイヤーピースを買ってきて試してみようと考えたがおそらく同じ事情で別売のイヤーピースだと干渉してケースにはまらなくなったという事例があったので諦めた。
とりま準備完了
ノイキャーン・オン!(マジンガーZ風
それは左イヤホンを2クリック操作だ。
あれ?
何も起きない。
音楽をかけて操作すると曲の頭に戻る。
それから小一時間中国語の説明書と本体とにらめっこ。
結論はこのイヤホン壊れかけていると判明した。
ケースに入れてボタンを10秒くらい長押し赤く点灯させてイヤホンをリセットするとノイキャンのオンオフが可能になる。
しばらくするとまた左2タップは曲の頭出しになるのでリセットしない限り治らない。
一旦オンにしておけばノイキャンはオンのままなので問題はないのだが切り替える都度リセットするのは面倒だ。
ノイキャンオンが「チャンツァー・カイ」
ノイキャンオフが「チャンツァー・グアン」と中国語でアナウンスされる。
あっているか知らんがそう聴こえる。
そして肝心のノイキャンは想像してたより残念な感じだ。
比較用のソニーヘッドホンは扇風機を強で回して50cmの距離で耳を澄ませても無音になる。
それに対してW51はノイズを1/3〜2/5低減した感じ。
唸るような低周波のブーンはほぼカットしているが高めのブーンがスルーで聞こえる。
エアコンの弱運転も聞こえてくる。
テレビの音も少しゲインが下がった程度でほとんどスルーだ。
ソニーヘッドホンだと人の声以外が消える。
オーバヘッドタイプと比較すな!と言われそうだが4年も前のヘッドホンだ。
むかし英語のヒアリングのために使っていたソニーのウォークマンのノイキャンより弱い印象がある。
有線だしウォークマン本体にノイキャン回路があるので比較すな!と言われそうだがあれは約10年前の製品だ。
これは使い物にならないか?
色々試してみて面白かったのがジェット機の音だ。
Youtubeのジェット機の機内音ホワイトノイズをアンプ通してKEFのスピーカーで大音量で流すと半減してくれる。
もしかしたら地上波のアナログ放送の砂嵐の音消すのか?と聞いてみるとこちらはあまり減衰していない。
F15の高音はほとんどスルーしてしまう。
砂嵐の周波数あたりはダメだがもっと低い機内の音に似せたホワイトノイズは強く打ち消している。
静かな場所の生活音は6割減している感じだ。
そして実測。
後日に国内旅行で試した。
まず電車内はオンオフするとゴーという主に上からの空調の音が消えているのがわかる。
両耳を指で押さえた時よりは低音を抑えている。
高い周波数の雑音や路面から伝わるノイズや窓から伝わるビビリ音、ドアの開閉に使ってるエアなど音ははっきり聞こえる。
このあたりの周波数帯ももっと抑えて欲しかった。
それでも特定低周波の外部ノイズを減衰しているので音楽の音量を下げても聴きやすい。
そして音楽のボリュームを下げていれば車内のアナウンスがクリアに聴こえるので乗り過ごしもないだろう。
しばらくはめて音楽を聴いてから外してみると電車ってこんなにうるさいのかと気がつくので半減しているのでないかと思える。
強力なノイキャンではなく程々に雑音を軽減して電車で音楽を聴きやすくする、それがこのイヤホンの使い方らしい。
ブルートゥースは動画でも遅延は感じないのだが電波が混線しているプラットフォームでは何度か切れた。
そしてメインは旅客機機内。
搭乗したのはボーイング737で座席は真ん中辺だ。
周りの席には誰もいない状態。
やはりフライトノイズは半減してくれる。
いや一番耳障りな唸りのような低音ノイズが減衰できている。
さすがにノイズの高音は消せない。
飛行機から高級車に乗り換えた感じだ。
でも耳が痛くなる。
入り口付近をふさぐはめ方に慣れていないのもあるが1時間以上つけていると外耳炎になりそう。
イヤーピースを調整するか慣れれば寝られる。
あとイヤホンタップの反応がよくなったり悪くなったり不安定で過敏なときはケースにはめるときに勝手にノイキャンオフになったりもした。
イヤホンとしてはいくつか問題もあるがフライト用になら使えそう。
本来は外部ノイズを少し弱めて音楽聴くのに没頭しやすいフルワイヤレスイヤホンという売り文句だが8千円なら十分だ。
但し海外のレビューでAirPods Proのノイキャンよりかなり弱いという評価があったので過大な期待はしない方がいい。