9月上旬に胃カメラの検査を受けてびらん性胃炎と逆流性食道炎が見つかった。
同日に違うクリニックに高脂血症の治療で処方箋をもらいにいった。
医師が他になにかありませんか?と聞くので午前中に胃の検査した結果を見せた。
ガスターとレパミピドを処方されたのでそのまま飲んでいた。
この時点では症状はなく胃炎の治療ということだった。
ガスターは胃液をコントロールして胃炎を軽減するH2ブロッカーと呼ばれる薬でレパミピドは胃粘膜を回復させる効能がある。
飲み始めて5日目が過ぎたあたりから軽い胃もたれと吐き気が起き始める。
これはもしかして薬のせい?と自己判断で薬をやめた。
その翌日から函館旅行でナマモノを食べていたら胃もたれと吐き気が強くなってきた。
旅行記の通り帰りたくなる程だ。
胃もたれになったのは初めての経験で最初は胃に鉛でも入っているのかと思った。
「胃もたれ」なんて症状名はよくない。
例えば片頭痛であれば周りも痛そうと同情してくれるが胃もたれなんて言っても食べ過ぎだよと一言で片付けられそうだ。
しかし実際は片頭痛と変わらないくらいの苦痛だ。
胃活動停止症とか大げさな名称の方がいい。
消化の悪そうな海鮮丼などのナマモノはやめたがカレーなどの脂っこいものは相変わらず食べ続けていた。
何せ胃もたれを知らないので油より海鮮の方がよくないと想像していた。
結局函館旅行から帰って数日調子が悪くがそのうち忘れたように症状は消える。
昔に胃腸風邪と診察されたことがあるので似たようなものかと思っていた。
そして2週間が過ぎ10月に入りまた胃もたれが復活した。
しばらくそのままにしていたがまたひどくなってきたので家に残っていた胃腸風邪の処方でもらったドンペリドン(ナウゼリン)を飲んで過ごしていた。
2日間で余っていた薬が切れたのでクリニックへ行き症状を説明してドンペリドンを処方してもらおうと思った。
思い通りにはいかないものでタケプロンとモサプリド(ガスモチン)を処方された。
タケプロンが胃液をコントロールする薬でモサプリドが胃腸の運動を活性化する薬だ。
胃もたれといえば大抵の内科医がまずこの組み合わせで処方するようだ。
タケプロンはプロトポンプ阻害薬でガスターのH2ブロッカーと酸をコントロールする目的は同じだけど作用が違う。
長く続く胃もたれや胃炎に以前はガスター10のようなH2ブロッカーが過去は主役だったが現在ではプロトポンプ阻害薬が主役になりつつあるようだ。
性質としてH2ブロッカーが直ぐに効果が現れて短期的に効き、プロトポンプ阻害薬は長期的に効く短距離ランナーとマラソンランナーと比喩される。
このタケプロンとモサブリドを飲み始めてしばらくは症状を少し抑えている感じはあった。
しかし4日目を過ぎたあたりから効果が急低下した感じで胃もたれと胸焼けが飲む前よりひどくなってきた。
そして京都旅行は消化のいいうどんばかり食べていた。
それでもみるみる悪化していくのがわかる。
函館旅行と京都旅行はこの胃もたれに泣かされる。
夕食後4〜5時間で胃もたれ、鳩尾の焼きつき感、胃痛が同時に襲ってくるようになった。
痛みは増してきて昔に胃腸風邪で処方され万一のために残してあった胃を麻痺させるストロカインに手を出そうとしたところまでいく。
胃の鎮痛剤はまだ飲みたくなかったので我慢した。
これが3日続いたのでまたクリニックに行こうか悩んだ。
今度はまた薬を変えて処方されるだけじゃないか?
薬を変え胃のバランスを自ら薬でどんどん悪化させていく気がして一旦は飲むのをやめた。
実際に9月の胃もたれもしばらくかかったが自力で治してる。
それにこの手の薬は服薬を続けていると抜け出せないようだ。
薬を飲んでいてもあの辛さ。
飲んでいるから少しは軽減していると思えるので止めるのは勇気がいる。
それでも薬がきっかけで発症した症状で大して効いてもいないと思う。
悪化しているのにやめてみた。
あれ?朝と昼は薬を飲んでいる時と症状に変化なしだ。
昼過ぎから胃が重くなり夜は痛みになる。
でもこちらも服薬している時より苦しくない。
胃もたれも胃痛も飲んでいた時の方がひどさのMAX値が高いようだ。
飲んでない方が楽じゃないか!
ここは自己回復力にかけた。
その代わりに油を一切断つ。
当面肉も食べない。
野菜の食物繊維も極力減らす。
オートミールもやめて主食はうどんかお粥だ。
栄養が偏るので油なし卵焼きは昼と夕食に常食としてひきわり納豆、蒸した小松菜かちんげん菜、白菜漬け、バナナ、豆腐か胡麻豆腐、茶碗蒸し、白身魚、海老焼売あたりを中心にした。
大腸癌手術直後の食生活が役に立つ。
術後は流動食のレトルトを活用したが油が気になるのでやめておいた。
胃薬を飲むのをやめてわかったのはうどんは想像以上に胃もたれが出やすい。
個人差もあるだろうし冷凍讃岐うどんを使っていたせいかも。
それよりきしめんの方がいい。
確実なのがレトルトのお粥だが毎食だとさすがにカロリー不足で辛い。
あと米粉で作った蒸しパンも案外胃に優しい。
朝食に摂ると痛みは少なめだし讃岐うどんより胃もたれが出なかった。
こんな食事を1週間続けても改善することは無かった。
吐き気や痛みは続いていた。
このままでは体力的にも厳しい。
胃カメラを受けた胃腸専門の病院にいく。
コロナ禍だと患者が減っているので簡単に治るとクリニックも困りそう。
一方で総合病院の医師や人間ドックで稼いでいて通常診療収入の増減で生活に影響が少ない医師であれば親身になってアドバイスしてくれそうだ。
それに胃腸の専門医の方がいい。
5分くらい詳細に症状を聞かれて処方されたのはタケキャブとドンペリドンだった。
これまで飲んだ薬を順に追って答えた。
過去の薬の処方量を確認されたのでスマホに撮ってあったのを見せたら納得していた。
(薬はスマホに撮っておこう)
症状に対して胃酸を抑える薬の量が足りていないようだ。
薬を増量しても効くがタケキャブなら間違いないということだった。
おそらく過去の胃酸制御薬が効かなかった同じ薬を増量しても不審をもたれるので敢えて変えてくれたんだろう。
症状としては機能性ディスペプシアの可能性があるということ。
一応事前に調べていたので知っていた。
難しい名前がついているが端的にいえば長引く胃もたれと吐き気でそれに伴う胃痛だ。
原因がよく分からないのでこんな名前がついている。
分かっている範囲ではストレスが原因で医師もストレスを減らしてくださいとアドバイスされた。
いやいやプータローで対人ストレスはゼロです。。。
あえていえば竹中平蔵氏の日本国民派遣社員増加による給与引下げ作戦に続く7万円ベーシックインカム制による40代50代独身全滅作戦に心を痛めているが近々何かあるわけでもないのでストレスにはならない。
コロナ禍の不自由さも慣れてきたのか初めての過呼吸で死の淵を体験してこの程度とまるで気にしなくなった。
食生活の変化であるオートミールを主食に変えて半年以上というのも気になったが胃の滞留時間は、
- 炭水化物 2時間
- タンパク質 4時間
- 脂質 8時間
といわれているので米よりは消化が悪そうなオートミールだがそれよりおかずの方が胃に悪いことになる。
自分の場合は12年前に患った持病による自律神経の不安定さが原因だろうとあたりはついている。
ただ自分でコントロールできるものでもないので胃が元の動きに戻るまで一般的な機能性ディスペプシアの対処療法で待つしかない。
率直に薬を飲まないでお粥うどん生活と飲んだ場合とどちらが早く治りやすいか?と聞いた。
自信をもって飲んだ方で念の為2週間分処方するが治るのに1週間もかからないと太鼓判を押してくれた。
医師を信じて飲み続けたが5日経っても7日経っても症状がおさまらない。
後半は痛み止めのストロカインを飲まないと寝れないほど。
もう一度専門医で診てもらいダメだったら総合病院でも紹介してもらった方がよさそうだ。
アコファイドが処方されるだろう。
胃酸コントロール薬もガスター、タケブロン、タケキャブと薬を切り替えの流れは検索して処方は予想できた。
タケキャブの次は見当たらないので胃腸の働き促進のドンペリドンを替えるくらいしか思い当たらない。
通院したところ実際にはセレキノンとストロカインが追加処方された。
セレキノンは過敏性腸症候群で処方されていた薬でストロカインはここ数日の痛みを症状を軽減したという実績から処方された。
薬剤師の人に聞いたところストロカインの処方はかなり少ないらしい。
胃腸専門の医師もストロカインの殻の容器をじっと眺めていたので効いたと言わなければ処方してくれなかったはず。
どこで貰ったかと思い出してみるとホームドクターだ。
いつもヤブだと言っていたが対処療法には強そうだ。
古い薬で胃の痛み止めの後継薬も存在しないらしく治療薬ではないので最近は開発されないらしい。
胃痛でこれを常用すると悪化しているのに気がつかず胃に穴が開いて死ぬなんてこともありえそう。
正露丸より効くのでストロカインは胃痛でボルタレン坐剤は結石痛のために以前処方してもらったのを常備している。
アコファイドについて教えてもらったのは処方に胃カメラ前提で胃潰瘍と診断されると処方できないハードルの高い薬のようだ。
それに医師はタケキャブとドンペリドンで回復しないことから機能性ディスペプシアではなく過去に罹った過敏性腸症候群の痛みではないかと推測していた。
痛いのは左上腹部でここにも大腸はあるらしい。
自分の身体なのでわかるがおそらくこの診立ては間違っている。。。
自律神経の線でどこかの病院あたるかな。
また持病で12年前の振り出しに戻った気分だがあの時ほどは辛くないので全然マシだけど。
ずっとお腹の調子がおかしいので出かける気も起きず食料調達以外3週間家に篭っている。
少し体調がよくなると旅行を企画しようと考えるのだがすぐに吐き気、胃もたれ、胃痛が襲って全てのやる気を削がれる。。