退職してコロナ自宅篭りを除く3年間20回以上の旅行を経験して必要最小限の荷物を持っていくことが大切だと気がついた。
いくら楽しい旅行でも荷物が重くて歩くのが大変では苦痛な旅になってしまう。
キャリーバックならある程度の重さを詰めても転がして歩けるが現地移動がタクシー中心になりおカネがかかる。
最近はアジア圏も公共交通機関が広がっておりできる限り利用した方が旅行も楽しい。
海外旅行でよく時間が惜しいのかホテル寄らずキャリーバッグを転がしながら観光地巡りをしている特定の国の人達を見ると何かにつけて周りの観光客に迷惑なのでやめた方がいいと感じる。
だから可能な限り軽くしてバックパックで機動力を上げる。
自身の体力から理想は3kg台だが最低限にしても海外旅行は4kg超えになる。
体力がある人なら5〜7kgでも問題ない。
荷物の中でも特に重量があるのはガジェット類だ。
便利さに比例して重くなり機動性が低下する。
退職後の当初の旅行はA4サイズのノートパソコンにiPad miniにヘッドホンやそれらの充電器に大きめのモバイルバッテリーをLCC持ち込み限界サイズCabinZeroのリュックサックに詰め込んでいた。
ガジェット類だけで約3キロになり着替え、アメニティ、日用品、冬はカイロ夏はハンディ扇風機などを入れると6kg越えが当たり前だった。
LCCの持ち込み限度は一般的に7kg〜10kgの間だ。
パソコンを手持ちにして帰りのお土産の重量を加味してギリギリセーフだったが現地に到着してホテルに直行して荷物を預けないとあまりの重さに肩が抜けそうになる。
1週間以上の海外旅行は1〜2日だけホテルを予約しておいて到着してから次のホテルをネット予約して移動してまた次のホテルを予約して移動という気の向くままの旅が好きなので機動力は大切だ。
タイの1ヶ月滞在はバックパッカーのようにホテルを何軒も渡り歩いて居たので重いのは致命的だった。
元々軽い着替えや日用品を軽くするのは難しいのでガジェットをできるだけ軽くする必要がある。
旅行で学びながら重量を減らして旅行用としてレギュラー登録されているガジェットを紹介したい。
左上からジンバルカメラ、7インチノートパソコンのGPD POCKET2、Kindle Paperwhite、AUKEYモバイルバッテリー、Baseus充電器、Bomakerワイヤレスイヤホンの6点だ。
もちろんスマホも持っていくがポケットに入っているのでリュックサックの荷物として含めない。
撮った写真や動画を保存するストレージは基本ノートパソコン内のSSD、マイクロSDカード、USBメモリで事足りるが長期滞在ではNASにつないで普段使っているモバイルHDDを持参する。
あとはノートパソコンの代替としてiPad mini第五世代がある。
ただ実際にこれまでの旅行でiPad miniを持ち込んだのは2〜3回程度だった。
重さを確認しながらひとつずつ紹介していきたい。
最初はGPD POCKET2で重さは551g
パソコンにしてはかなり軽く見た目はスマホ二台分のサイズしかない。
Kakaku.comでパフォーマンス比較に使われているベンチマークのPassmarkは3027なので国産15インチエントリーモデルとタメを張れるくらいのスペックはある。
画素数はFHDの上のWUXGA(1920×1200)を小さい画面にギュッと縮めている訳なのでパソコンにしては綺麗だ。
但し画面サイズがファブレットのような7インチしかなくiPad miniよりも小さい。
老眼だと厳しいし長時間の細かい作業は無理だ。
それでもこのパソコンを旅行先に持ち込む理由は撮った動画などのデータ保存や加工がしやすく現地でチケットやホテルを予約したり旅行先の調べものやまとめたり暇つぶしにエミュレータでゲームをしたりブラウザでニュース見たりと、とにかく長期旅行に便利だった。
タイのバンコクやチェンマイのマック、喫茶店、フードコート、コワーキングスペースでGPD開いてノマドワーカーみたいに日がなペチペチしてたこともある。
Windowsを使い慣れているから作業や文字入力が楽でいい。
個人的にはChromecastにつないで海外で日本のVODをホテルのテレビで観たりジンバルカメラで撮って出しした動画を軽く加工したりブログ更新をしている。
クラムシェル型で移動中や空港の待ち時間で膝の上に乗せて使えるのもメリットだ。
あとオプションとしてモバイルHDDを持ち込めば大量データも扱える。
ここまで必要がない国内旅行や短期旅行であればiPad miniで十分だ。
グーグルマップなどはiPadの方が扱いやすいし画面も詳細で動画を観るなら断然こちら。
次は2020年に購入したジンバルカメラPimi Palmで134gと軽量だ。
購入当初はショルダーマウンタ、バイクマウンタににくっつけて使っていたがジンバルカメラの持ち味はグリップを掴んで手で被写体に向けて気軽に撮ることだ。
動画保存してあとで静止画に変換してブログに貼ったりインスタやツイッターに投稿したり記念に残したりできる。
2.7Kや4Kで撮っておけばそこそこ綺麗な静止画も抜き出せる。
SDカードのアクセスに関しては不安定なところもあるのでマイクロSDカードを数枚持ち込むべきだ。
京都旅行で忘れて追加撮りできずに困った。
これをカメラ専用にすればスマホは旅行情報収集に専念にできる。
アマゾンではなくアリエクの直輸入だったのでコロナ渦で到着に80日かかって入手して間もないが気がつくとこれだけ撮っている。
旅行には無くてはならなくなっている。
バッテリーのもちは実質2時間程度だがモバイルバッテリーでつないで撮ればSDカードの容量が許す限り使える。
但し長時間連続録画せずたまに休息させないと熱で早く壊れるな。
お金持ちならジンバルカメラ大ヒットの立役者のDJI Pocketから画角が93度まで広がりF1.8とかなり明るいレンズのDJI Pocket2がいい。絶対いい。
重さも117gと軽い。
でも明るい景色を撮るだけなら実売半値以下で画角128度のFiji Palmがいい(2020/10現在)
次は読書用にと最近購入したKindle Paperwhite 8GBで重さは183gだ。
旅行移動の暇つぶしには読書が一番だ。
動画やゲームをやるのもいいが目が疲れる。
歳を取るとキツイ。
ゲームしすぎて到着直後に片頭痛なんてのは嫌だ。
その点で目に優しいキンドルで本を読めばさほど負担もない。
本当に本と変わらない読み心地だ。
最近は病院の待ち時間や外食の待ち時間などに使っているがスマホやタブレットに比べて本当に読みやすい。
書籍を買うのはもったいないのでもっぱら「なろう小説」をmodi形式に変換してダウンロードして持ち込んでいる。
かなりの冊数を落としても到底1GBに届かないので容量は問題ないがもし足りなくなったら旅行先に先述のノートパソコンがあるかないかがポイントになる。
ちなみにパソコンでの変換はnarou.rbを使っている。
このアプリ環境設定がかなり厄介だが動いてしまえばあとはコマンドプロンプトで1ステートメントの命令を打ち込むだけで全自動でUSBでつないだキンドルに小説をダウンロードしてくれる。
環境作りは説明書の通り進めれば失敗することは無いが、
AozoraEpub3-1.1.0bXX をダウンロードするところで勝手に最新版を使い正常稼働せずかなり悩んでしまった。
黒字の通りのバージョンを使わなければいけない。この一点が環境作成のポイントだ。
フルワイヤレスイヤホンは41gだ。
実際にはこれかシャオミのノイズキャンセリングがある程度効くイヤホンを持っていく。
音楽を聞いたり機内や車内で動画を観るためだ。
前述の通り長時間観るのは辛いので読書の合間にといった感じだ。
イヤホンは軽いので二つ三つ持参しても気にならない。
そして次はここまでのガジェットを稼働させるために必要なのが充電器とモバイルバッテリーだ。
今回刷新してAUKEY PB-Y36とBaseus 65W 窒化ガリウム充電器になった。
この組み合わせだとPD18W給電が出来る10,000mAhのバッテリーとPD65W充電ができる充電器で合計302gだ。
内訳はバッテリーが180gで充電器が122gになる。
おそらく旅行用としてコスパ含めて現状最強の組み合わせではないだろうか。
今や知らない土地でスマホのGoogleMapやググった交通情報は命綱のようなもの。
ペナン島ではUberが移動方法だったし香港、台湾、タイのチェンマイではスマホアプリであちこちにある無人ステーションでレンタサイクルを借りて別の場所で乗り捨てていた。
バリ島では貸し切りタクシー運転手とWhatappで連絡を取り合ったこともある。
バンコクの民泊ではLINEでオーナーと連絡をとったりホテルでエアコンが中途半端に壊れてフロントに症状の説明をするのに翻訳機能を使ったりコミュニケーションツールとしても必須だ。
ひとり旅のスマホのバッテリー切れはマジでやばい。
だから丸一日電源供給できるモバイルバッテリーがあった方がいい。
スマホの容量がだいたい10Whでこのバッテリーは以前調査してその3倍の容量がある。
5時間連続稼働できるスマホであれば20時間使える計算になるので安心だ。
PD18W充電もできるので高速充電対応しているスマホであれば常にバッテリーとつなぎっぱなしにしなくても観光休憩の合間に充電しておけば事足りる。
旅行先ではバッテリーを切らさないよう14〜15時あたりから充電しながら利用が普通だったが旅行先の気温が高いとスマホもアッチッチで使い辛い。
充電器はUSB-Cx2とUSB-Ax1になっておりこのサイズで3ポートもあるのがいい。
前述のGPD POCKET2につないでCPUをぶん回しても給電可能なキャパがある。
試しに百均でUSB−AからライトニングとマイクロUSBの二股ケーブルを買ってきてスマホ2台、iPad mini、別のバッテリーの計4台の同時充電ができた。
10分経過の表面温度は49度だったのでアッチッチというほどでもない。
さすがGaN充電器だ。
但し65Wキャパオーバーなのかポート2のUSB-CはPD充電ではなく通常充電になっていた。
実はこの充電器を購入早々に京都旅行で失くしたので再度買い直した😭
こんな時は違う製品を買う性格だがプラグが格納できPD充電できる3ポートあるコンパクトなのがこの価格で他に見つからないのでせめてと色違いを買った😬
二度と失わないようにしたい。
ちなみにこちらがこれまで旅行で持ち歩いていた充電器とモバイルバッテリーで重さは427gだった。
充電器ひとつひとつが軽いので体積の割に重くないがこれだけかさばっていたのが上記のようにコンパクトになるので買い替えたのはよかった。
以上紹介した一軍ガジェットの重さを合計すると1171gになる。
ちょうどノートパソコン本体1台分だ。
これ以上軽くするのは難しい。
考えられるとすればHDMI接続のスティックパソコンのスペックがGPD POCKET2くらいになり現地のホテルのテレビをモニター代わりにして小さなキーボードとマウスを持ち込んでパソコンとして使える。
しかしこのカテゴリーのパソコンは進化を停止して久しいので新製品が出てくるのは考えにくい。
販売された当初に買ってみたがCPUがATOMでは遅くて全く使えないので売り払った。
他はタバコサイズに近いミニパソコンのLarkboxが120gでACアダプタ込みで300gなので手持ちのGPD Pocket2より200g軽くなる。
Passmarkも2700あるので手持ちのGDPといい勝負だ。
ただ200gのシェイプアップできてもホテルにHDMIを接続できるテレビが無いと表示できないしHDMI接続ができても壁に張り付いていると差し込めない。
これまでHDMI接続のChromecastも持ち歩いてホテルでテレビに挿して使っていたのでテレビの壁張り付き率は案外高いと知っている。
必ず使える利便性を考えたらやっぱりiPadを持ち込んだ方がよさそうだ。
参考になるかわからないがこの一軍ガジェットに衣類や日用品などを詰め込んで4kg台が最近の旅行荷物の重量だ。