機能性ディスペプシアで過敏性腸症候群と横紋筋融解症の謎が解けた!

患っていた過敏性腸症候群とスタチン非耐性の横紋筋融解症の謎が二つ解けた。

ここから私、患者の症状と治療の経緯を述べていこう。

遡ること15年ほど前からLDLが200以上あり高脂血症でリピトールを服用し続けてきた。

おかげでLDLは100前後でコントロールできていた。

30代で50代と言われた血管年齢が50代で60代後半と粘っているのも薬のおかげだと思っている。

副作用として肝臓値が基準を10程度上回るようになった。

でもコレステロールをコントロールする方が大切なので若干の上昇は無視した。

そして2019/12に突如肝臓値のALTとASTが70〜80まで急上昇した。

但しCTとエコーをチェックして肝臓癌などの異常は発見されなかった。

その代わりに胆石が見つかった。胆石は今回の話題とあまり関係はなさそう。

それとほぼ同時期に特異な運動を増やしたわけでなく筋肉痛が起き始めた。

徐々に痛みが増えていき最後は筋痙攣が毎日起きるようになりこれはやばいと色々ネットで調べてスタチンの非耐性による横紋筋融解症ではないかと仮定してリピトールを中止した。

それと同時期の2020/2に主食をオートミールに変えた。

他にも特に夕食に水溶性食物繊維やコレステロールに効きそうな成分を多く取るようにした。

これはリピトールが飲めないので少しでもLDLコレステロールを下げる苦肉の策だ。

リピトール中止したところ症状が消えたので間違い無いと当たりをつけた。

再度リピトールを再開して痛み出した頃に血液検査でクリニックでCPKが402まで上昇を確認する。

これでスタチンのCPK上昇による筋肉痛と担当医も確定した。

リピトールからリバロ、メバロチンに変えてみるが『スタチン系何を飲んでも筋肉痛』で諦めて2020/6にゼチーアに変えて11月現在に至る。

ここまでがスタチンの副作用による横紋筋融解症の初期症状だ。

次に2年程遡り2018/7に大腸ファイバースコープ検査をしたところ大腸ポリープが見つかりそれがのちに癌細胞と判明して内視鏡手術をしてもらい助かった。

問題は大腸癌ではなくこの最初の大腸ファイバースコープ検査後に原因不明の脇腹痛が起き始める。

痛みが不定期に起きるので原因がさっぱり分からず、ホスピタルショッピング状態でいくつかの病院で診てもらったが診断されたのは「過敏性腸症候群」だった。

痛みには苦しめられた。

場所がまさに大腸癌手術をした周辺のみで起きるので精神的なものではないか?とか最初のファイバー検査で憩室炎が悪化して小さな穴でも開いていて内臓以外に空気でも入ってしまったのでは?とか変なことまで考えてしまった。

それだけ過敏性腸症候群の薬の効果は無いし症状がまるで違う気がした。

しかし不思議と2020年はこの痛みがなかった気がする。

ここまでが過敏性腸症候群だ。

そして2020/9に胃カメラ検査をして逆流性食道炎とびらん性胃炎があったのでガスターとレパミピドを処方されて5日程飲んで胃もたれが起き始めたので服用を中止した。

中止して5日程ひどい吐き気と胃もたれに悩まされる。

それから2週間ピタリと症状が消えた。

また突然胃もたれが復活して2日ほど昔処方されたナウゼリンを飲んで多少改善していたので近所のクリニックに症状を告げたところタケブロンとガスモチンを処方されて飲んでいた。

しばらく飲んでいたが改善することもなく三食お粥でも胃もたれ胃痛がひどくなっていった。

体調不良のせいか今年初の脇腹痛まで起き始める。

そこで胃カメラを撮った病院でタケキャブとナウゼリンを処方されて2週間でようやく普通の食事ができるようになった。

このまましばらく服用し続けようと考えていた矢先に紅葉狩りに出かけたらウォーキングで筋痙攣が起き始めた。

翌日には身体中が筋肉痛の症状だ。

間違いなくスタチンのCPKが上昇している症状だ。

この時点で服用していたのは胃のタケキャブ、ナウゼリン、腸のセレキノン、高脂血症のゼチーアだ。

実はタケキャブを飲む前のタケブロンを飲んでいる頃から既に軽い筋肉痛が起きていた。

軽いので放置していたらかなり痛くなってしまったわけだ。

ここまでが機能性ディスペプシアだ。

さてここで問題なのは

  1. なぜスタチンを服用していないのに横紋筋融解症の初期症状が出ているのか?
  2. 過敏性腸症候群では無いと疑っている。何が原因だったのだろうか?

解答編

横紋筋融解症(CPK上昇)を疑うのは処方された薬の中ではゼチーアだ。

ゼチーアの副作用にCPK上昇がある。

ただこんな軽い薬にそんな強い副作用があるとは思えない。

大して効果のない薬でこんな痛い筋肉痛は副作用として割に合わない。

やはりスタチンのような強い薬に強い副作用があるべきだろう。

そしてゼチーアを服用して3ヶ月なんともなかった。

それをいうとスタチン15年飲んでなんともなかったので突然やってきても不思議ではない。

それでもゼチーアとは思えないしタイミングはタケキャブより前に服用していたタケブロンを飲んで何日かで発症している。

タケキャブに変えても痛みが続いていたのでタケキャブとタケブロンは関係ないはずと当時は考えた。

副作用にもどちらも横紋筋融解症やCPK上昇の記載はない。

ネットで薬の説明書を見て薬剤師にも確認した。

でも「自分の身体は自分自身が一番知っている!」

タイミングや薬の強さからタケブロン、タケキャブが怪しいと調べてみるとこれらプロトポンプ阻害薬のエソメプラゾールの投与で横紋筋融解症が起きた論文を見つける。

エソメプラゾールで横紋筋融解症を起こした人がボノプラザンフマル酸塩でも何らかの痛みを背中に発症していたエビデンスも見つけた。

ボノプラザンフマル酸塩とはタケキャブの成分だ。

プロトポンプ阻害薬で稀に横紋筋融解症が起きるのではないかと仮説を立ててタケキャブを中止した。

根拠はタケキャブ、タケブロン共にかなり効果の強い薬で肝臓にも影響があるので副作用も強そうという勘だ。

簡単にやめたと書いたが機能性ディスペプシアに対して重戦車に竹槍一本で挑む状態だ。

それでも横紋筋融解症になるよりマシだ。

しばらくやめていたら予想通り筋肉痛は消えて筋痙攣も起きなくなった。

スタチン非耐性でCPKが上昇する人はプロトポンプ阻害薬にも気をつけた方がいいのかもしれない。

ゼチーアと合わせ技で発症したのかも知れないがタケブロンとタケキャブが影響していたのは確定だ。

さてもう一つの謎だが過敏性腸症候群と思われる脇腹の痛みだがこれもタイミングとしては筋肉痛が起き始めて一緒に起きた。

もしかしてという疑いを決定づけたのが男性特有の生理現象の朝○ちだ。

そこで両下腹部脇腹に突っ張るような筋肉痛が起きた。

めっちゃ痛い。

この痛みってまさに過敏性腸症候群と診断された脇腹痛の強いやつじゃないか!

なんと朝○ちでこれまでの下腹部脇腹の痛みはCPK上昇による「筋肉痛」だった呆気なく判明した。

大腸カメラは無罪で2年前から長期投与していたリピトールの副作用によってCPK上昇が起きて最初に身体の中の脇腹の下の方の筋肉だけに症状が現れていたことになる。

おそらく身体の中で1番弱い筋肉から症状が出始めたようだ。

2019/12より突然現れた筋肉痛と筋痙攣ではなくその頃から身体が信号を出していたのだ。

筋肉の痛みか内臓の痛みかわからないわけないだろうと思われるかもしれないが突っ張らないと筋膜の内側の痛みのようで、でも内臓の発する痛みのようなという感じになる。

2020年に胃薬を飲み始めるまで脇腹痛がなかったのはスタチンをやめたからとつながった。

スッキリした。

スッキリしたが相変わらず機能性ディスペプシアとプロトポンプ阻害薬なしで戦っている😭

嬉しくない。

続き


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