コンベクションオーブンを手に入れたのでケーキを作る。
主材料はもちろん小麦粉に代えてオートミール粉と砂糖に代えてラカントだ。
オートミールのケーキはレシピを探してもあまりない。
小麦粉の代わりにオートミールから作るのは難しいようだ。
数少ないレシピの中からパウンドケーキを作ることにした。
(小麦粉もバターも使用していないので正確にはパウンドケーキではない。後半のおからパウダーで作ったケーキはバターを使っているのでパウンドケーキといえばそうかもしれない。)
写真は左上、右上、左下、右下の順だ。
まずオートミール30gをフードプロセッサーで破砕して粉にする。
卵2個を黄身と白身に分ける。
黄身にラカント5gを入れて、牛乳35g、オリーブ油20gを混ぜる。
そりゃあおいしいのはオリーブよりも溶かしバターだけどカロリーが怖い。
常温では混ざりにくいので80度位のお湯で湯煎しながら混ぜていく。
そこにオートミール粉、バニラエッセンス少々、ベーキングパウダーを混ぜて湯煎から外して放置する。
次に白身を前日にアマゾンで買ったハンドミキサーで泡立てていく。
泡立てながらラカント25gを少しずつ加えてメレンゲを作る。
甘味料が砂糖じゃないので一気に加えると泡立ちにくいのは生クリームでも実証済み。
メレンゲ3割を先ほどの黄身などを混ぜた方にぶち込む。
せっかく作ったメレンゲが潰れるけれど黄身のタネに馴染ませるために必要だ。
これを犠牲のメレンゲと呼ぶらしい。
ぶち込んでヘラを使って萎まないように注意しながら空気を入れて混ぜる。
今度はメレンゲ側に混ぜたものを全てぶち込む。
そして同じようにヘラで潰さないよう混ぜる。
作ったものを型に流し込む。
どれだけ膨らむか予想外で、もしコンベクションオーブンの上のヒーターに当たると嫌なので流し込む量を型の半分にした。
灰色の型はダイソーで販売されているシリコン製で一番小さいケーキ用の角形だ。
百均で紙型でもよかったけれど貧乏性なので再利用できるシリコン製の型を買った。
でもこの型は小さくて作ったタネが余るのでアルミホイルで追加作成した。
このレシピだと小さいシリコン型が2個用意できるとちょうどいい。
コンベクションモード、180度、20分焼いてみる。
うぉおおおおお表面は綺麗に焼けて美味しいにおいだ。
蒸しパンでは嗅いだことがないスポンジケーキを焼いたような匂い。
しかし思ったほど膨れていない。
左手前の一番小さいのを取り出して、
かじってみた。
とにかく表面の焦げた部分がおいしい。
しかし下に食べ薦めるに従っていつも作っているオートミール蒸しパンの食感になってきた。
焼いた上層部はほぼケーキだが下層部が蒸しパンだ。
それにスポンジケーキに比べてフワフワが足りん。
上層部に細かい粒子が浮いて下に荒い粒子が沈んだんだろう。
オートミール粉の挽きが足りてない。
別途作ってあったラカント入りの生クリームをつけて食べてみた。
うわ、ちょっと甘すぎ。
そして人工甘味感がきつい。
ラカントは一定量までは人工甘味料の中ではまともな甘さを感じるがそれを超えると気持ち悪くなる。
オリジナルレシピ通りケーキに30g、生クリーム50gに対して3gで合計33gのラカントを使ったけれど半分でもよかった。
それかカロリー増えるのは仕方がないけれど砂糖を多めに入れて追加の甘さにラカントがいいか。
次にメインであるシリコン型で焼いたものも実食した。
オートミール蒸しパンとは明らかに違う食感だがスポンジケーキとも違う。
蒸しパンとスポンジケーキの間で食感にざらつきがあるというか。
オートミール蒸しパンに比べたらおいしいがそれでも食感にオートミールのザラザラが残る。
今回オートミールパウンドケーキ作りの反省点としては
1.オートミール粉が荒すぎた
手持ちのフードプロセッサーでは下に落ちたオートミールが浮き上がらないのでこの荒さが限界でもっと細かく破砕できるフードプロセッサーか粉を作る専用の電動ミルや石臼(ウス)や家庭用製粉機があった方がいい。
ただ電動ミル買っても他に使い道が思いつかないのが難点だ。
2.メレンゲが緩かった
かなり長い時間粘って泡立てていたが自宅に平たいボウルしかなかったせいでハンドミキサーの先端しか卵白に当たらず角が立つほどのメレンゲが作れなかった。
ハンドミキサーが突っ込める深いボウルを見つければ解決しそうだ。
3.人口甘味が強くて甘すぎる
ラカントもある程度の量ならいい甘味だが限界越えると気持ち悪くなる。
甘味は多少カロリー犠牲にして自然な甘さをだすために半分は砂糖を使った方がいい。
それに量も自分は7割で十分だ。
味覚は人それぞれなのでオールラカントで問題ない人もいるだろうし、砂糖じゃないとダメな人、比率5:5、3:7とか何度か割合変えて作って自分好みの味をカストマイズすべき。
4.焼き加減
適当に詰めた量で焼いたら運よく生焼けにならずに済んだがシリコン型の7〜8割にした場合だと下の方が生焼けになっている可能性が高いのでもし引き抜いて焼きが足りなきゃ二度焼きした方がいいか?
ケーキを作ったことがないのでよく分からない。
焼き加減の調整は小麦粉でも同じなのでケーキ作りのブログを調べ回ってみた方がいいか。
全て対応できれば次はうまく作れそうだ。
日本のロケットの父である糸川博士のおっしゃる通り「失敗は成果」の宝庫だ。
問題は今後ケーキ作りのために電動ミルを買うかで当分悩みそうw
その後に超微粉おからパウダーを使って同じレシピでパウンドケーキを作ってみた。
既に小麦粉レベルの微粉になっているので臼などで挽く必要もない。
但しおからパウダーはオートミール粉に比べて物凄く水分を吸い込むので牛乳35ccだと団子状態だ。
そこで牛乳を追加に追加して結局100cc入れた。
120ccでもいいかも。
甘さ控えめで砂糖20gにした。
あとオリーブオイルも足り無くなったので6gをオリーブオイル+バター14gを電子レンジで溶かしたものを入れた。
オートミールケーキに続いて作ったおからパウダーパウンドケーキ、こっちの方がウマイ。でも少し雑味が残るなぁ pic.twitter.com/pOBfJkDbr8
— 退職しよう (@retire00049) January 19, 2021
膨張不足だがそれでもオートミールに比べてきめ細かいパウンドケーキができた。
食感もしっとり滑らかだった。
ただ甘さ不足のせいか素材の大豆の雑味がほのかにするのが気になる。
味はさておき微細な粉が重要だと確認できた。
大きく前進だ。
次回のオートミールパウンドケーキ作りに活かそう。
タイトルが失敗編なのでもちろん成功編がある。
多分明日更新。