高校生くらいのお子さんがいる静かなお隣さんが一昨年に引っ越してしまい後に若夫婦がやってきた。
昨年子供が産まれたようで夜泣きが聴こえてくる。
当時は何とか寝られる程度の鳴き声だったが今度は年子で男の子のが生まれたのか鳴き声が半端ない。
田舎に住んでいるのに都会のようにお隣さんに全く興味がなく家族構成すら知らないが、最近奥さんの実家から男の子の赤ちゃんを連れて戻ったのか壁を突き抜ける程の夜泣きが聴こえてくる。
赤ん坊が泣くのはお仕事だし怒ったところでどうしようもない。
ただそろそろ寝落ちという時に泣き出して現実に引き戻されて寝つけないのは辛い。
そこで当初は防音対策を企てた。
でも調べてみると相当な金額をかけるならいざ知らず壁に軽い防音材や吸音材を入れたところで大した効果はなさそう。
防音や吸音の性能は重さに比例するらしいのでアマゾンあたりで販売している簡単に壁に貼るタイプはやめた方がいい。
それに面倒な作業をして効果ゼロだと凹む。
リフォーム屋に頼めばそこそこの防音部屋になりそうだが寝室ひと部屋で300万円は覚悟しないといけない。
そこで倉庫として使っている部屋に寝室の引っ越しを考えた。
その部屋の問題はエアコンがない。
最近は春でも暑い。
でもエアコンを外して取り付け直す移動の工賃に2万円かかる。
今の寝室からただ移すだけなので機能が増えないのに2万円支払うのは辛い。
だったら新しくエアコンを取り付けようと最安を探すとアイリスオーヤマ製が3.3万円で販売しているので前回同様にくらしのマーケットで取付け作業を依頼して工賃とセットで5万円弱だ。
つけておいて損はない。
買う方向で進めてふとベッドごと動かさないといけないことに気がつく。
失念していた。
ベッドは鉄でできたフレームにドリームベッドのトルネードというクソ重いベッドマットレスだ。
ひとりで運ぶのはキツい。
フレームは分解すればなんとか移動できるがマットレスは無理だ。
引きずって運びたくない。
そこでマットレスを別途購入することにした。
元々ゲスト用の折りたたみマットレスがあった。
しかし昨年のプチリフォームで人を呼ぶこともまず無いと捨てた。
また収納のためクローゼットを専有するマットレスを買い直すのは嫌だ。
そこで空気で膨らませて使うエアーマットレスを買う。
肺や手動ポンプで空気を入れたり抜いたりは大変なので交流モータのポンプも買った。
シガーソケットや充電タイプを購入すれば車中泊にも兼用できそうだがその時は自宅用とクルマ用に別々にあった方がいいだろうと今回はパワーのある交流タイプにした。
エアマットレスは腰痛が気になる。
でもこれで熟睡できるようなら車中泊旅行の試金石にもなる。
価格はマットレスが楽天で約2500円、電動ポンプがアマゾンで約1000円だった。
生地が薄いのでかなりコンパクトに折りたたまれている。
段ボールごと重さを計ったら2kgだった。
補修用シール2枚と空気の入れ方の説明書が入っていた。
広げると一般的なシングルサイズの広さになった。
空気の入れ口は二重キャップになっている。
開いているのは空気を抜くための口だ。
キャップ側に空気を入れるためのキャップと口もついている。
早速空気を入れていく。
空気を入れる口は弁で空気が抜けないようになっているので注入に時間がかかる。
そこで空気を抜く口から大サイズのソケットである程度空気を注入してからキャップを閉めて外側の空気を入れる口に中サイズのソケットで注入すると早く空気が入れられる。
その上にイケアのベッドトッパーを乗せてベッドカバーをつけて枕で寝転がってみた。
お、案外いける。
普段寝ているベッドと比較して腰が沈むが体重が軽くなっているのですぐに腰痛が襲ってこない。
それでもしばらく仰向けに寝ていると腰の落ち込みが気になり横向きになる。
もう少し空気が入らないかと電動ポンプで粘ってみたがパワー不足なのか弁あるためか一定以上には張らない。
もう少し腰が落ちないとちょうどいいんだが。
あとトッパーを掛けていてもエアマット表面がボコボコになっているのが気になる。
文句ばかり言っても仕方がないので実際に一晩寝てみた。
あれ?腰痛はないな。
しばらく仰向けだと腰に負担がかかるので寝返りを今使っているベッドよりしているためだろうか腰に痛みがない。
この手の安物エアベッドは毎日使うと半年が寿命みたいだがエマージェンシー用のベッドとしてなら何年か使えそうだ。
いい買い物ができた。
しばらくは倉庫に設置して夜泣き退避用にして寝れなくなってきたらリビングのエアコンと別の部屋をつないでそちらにエアベッドを運んで寝ることにしよう。
片手で運べる重さなのがいい。
カーペットなら問題ないが畳の上だキュッキュッとうるさいのが難点だ。
寝袋もあるしこのマットレスとセットで軽バンをレンタカーして車中泊認定施設を転々としながらひと気の無いところを移動するのも楽しそう。
あとは突起物で穴を開けないように注意しないといけない。