突然発症した外耳アレルギーにて耳の中にカナル型イヤホンが入れられなくなってしまいオープンイヤータイプのイヤホンを購入した。
UCOMX Airwings G56 という機種になる。
それまではノイズキャンセリング機能が効きそこそこ音質もいいOPPOのカナルタイプイヤホンのW51を使っておりそのあたりとの比較になる。
一般的な1万円以上と4千円のイヤホンの比較なので音質差は仕方がない。
パッケージを開封した。
パッケージは価格の割に無駄にしっかりした作りになっている。
紙蓋の両側には磁石が張り付けてありピタッと閉じられるようになっていた。
普段はこの紙箱に仕舞って使用する想定になっているのだろうか。
早速取り出してみた。
持った感じはとても軽い。
製品はこの価格帯してはチープなプラスティックの両耳用の本体と芯が入っているシリコンなのか強化ゴムあたりでできているネック部だ。
見た目は千円イヤホンといわれても納得する。
チープなプラスティックと軽めのゴムのみが素材なので体積の割に軽いのだろう。
エアーウィングスと冠されているのも納得だ。
音が出る穴は本体内側のネック部と境目近くにある。
装着方法はオープンイヤータイプなのでこのように耳に引っ掛けるだけで耳穴には突っ込まない。
着け心地は悪くない。
ネック部はうなじの上の方にあたりに軽く触れて耳の上に引っ掛けて耳の穴の周りで本体が軽く絞める感じで固定するのでフルワイヤレスイヤホンとは全く違った違和感がある。
しかし耳の穴に何も入れなくていいのは開放感がある。
バッテリーはスペックで10時間だ。
これまで使ってきたフルワイヤレスイヤホンはケースにもバッテリーを積んでいたので本体のバッテリーが無くなる前にケースのバッテリーが空で気がついて充電する。
一方このタイプは定期的に充電しないと使いたい時に充電切れになりそう。
実際に以前ネックタイプは充電切れで使うのを諦めたことが何度かあった。
重さはスペックでは17.7gだが測ってみると19gだった。
前に使っていたOPPOのフルワイヤレスイヤホンが8gなので重いが前述の通り掛け方が違うので重さは気にならない。
それどころか前述の通り体積に比べて軽いので掛け心地はいい。
ただ充電が未だにマイクロUSB端子なのは残念だ。
当初電源ON/OFFスイッチが見当たらなくて困ったが本体右耳のUCOMの刻印の左側表面全体が押しボタンスイッチになっている。
オン、オフのアナウンスは英語だ。
2秒長押しでオン、3秒長押しでオフができ5秒以上長押しでペアリングで、
オン状態で1回プッシュで再生と停止。
あと右耳本体の下部にボリュームボタンがある。
プッシュでボリューム増減と2秒長押しで曲の変更だ。
一定以上のボリュームにするとピーと警告音が鳴る。
刻印のUCOMの「O」にはLEDランプが埋め込まれている。
赤の点灯が充電中で9秒毎に青点滅が電源オンでスマホ等と接続されている状態を示す。
さて音質だが期待してはいけない。
カナルのように耳の中に入れて低音を反響させているわけでもオーバヘッドのように大きいスピーカーを使ってクリアな音を作っているわけでもない。
インナーイヤーのような極小スピーカーを耳から外して聴いているだけだ。
まず低音は無い。
弱いではなく無い。
といって数百円で販売しているイヤホン並のひどい音質かといえばそうでもない。
イメージとしては3000円くらいのカナル型フルワイヤレスイヤホンからイコライザーで低音をバッサリ取り払った感じの音質だ。
中音から高音の伸びはよくこの構造で実現している。
オープンイヤー型のメリットはそれ以外にある。
まずカナルやインナーイヤーのように耳の穴に突っ込まなくていい。
これは自分のようなどんな素材のイヤーピースを着けてもアレルギーが出る人に助かる。
そしてオーバヘッドにはない開放感だ。
耳の穴を完全に塞がないので外の音がそのまま聴こえる。
これまでカナルで自転車に乗るのは無理だったので電車の中、スタバやドトール、フライトくらいでしかイヤホンを使っていなかった。
これは音量を制限すれば歩行中でも自転車で使っても周りの音も入ってくるので安全に聴ける。
但し安全性については人それぞれ聴力、危険認識能力、反射神経が異なるのであくまでカナルに比べてであり誰でも大丈夫なわけではない。
外出では自転車に乗っていることが多いので今は外で音楽を聴くことが多くなった。
オープンイヤーなので気になる音漏れだがインナーイヤーよりは優秀だ。
但し図書館で隣に人がいるような状態では漏れ聴こえる。
喫茶店など社会騒音がある場所ならまず気にならない。
一方で電車や車がビュンビュン走っている歩道だと外の音が全て入ってくるのでボリュームを上げざるを得ないため横にいると音漏れが聴こえる。
だからインナーイヤーほどではないが電車の中で使うのは周りに迷惑だ。
スポーツジムも静かであればいいがエアロビ教室などの音楽がガンガン鳴っている場所だとボリュームをフルに上げることになるので音漏れがある。
ボリュームで大切なのは本体の穴の位置を耳穴の中央に合わせないと音が小さくなってしまう。
メーカーのお勧めはこのポジションで装着する。
しかしこれだと音量が小さくなり少しうるさい場所だとボリュームフルにしないと聞こえない。
そこで耳の穴の前にある出っ張りに当ててイヤホンの穴が耳の穴に垂直に当たる感じで着けている。
個人的には1時間装着で耳に痛みは感じない。
個々で痛みもなく音も大きくなるポジションが異なるので自分にあったポイントを見つける必要がある。
誰もが耳穴に捻り込めば安定した音が聴こえるカナル型と違う点だ。
あと利用したことはないが電話のヘッドセットとしてはマイクの性能が悪すぎて声を拾わないらしいのでご注意を。
混んでいる場所で使っていないのでBluetoothの性能としては不明だが7mくらい離れると不安定になるので手持ちのフルワイヤレスより弱い。
不安定になると誰もいない場所でもプチプチ切れ出すのでオン・オフをしている。
どうも一昔前のワイヤレスイヤホンという感じが否めない。
でも性能の割に高いと思うが需要が少ないので選択肢が少なくなり希少性を考えたら仕方がないか。
イヤーピースアレルギーでカナル型が使えないので買ってよかったオープンイヤー型イヤホンだ。
このイヤホンの使用目的としては周りの音を拾って危険回避が必要なサイクリングやランニングくらいであればカナル型より安全に装着して運動ができるのではないかと思われる。
あと社用車でラジオしかないのでこれを着けて運転するといいというレビューがあったがいくらオープンイヤーとはいえイヤホンをしてクルマの運転は条例違反になる自治体も多くスマホ操作違反取り締まりと一緒に検挙されるだろう。
それに道路で警察官の緊急指示などのアナウンスが聴き取れないのはまずい。