会社を辞めてまる4年経過した。
リタイヤ節目なので毎度の感想を。
なお現時点の考えでありコロナ禍やら癌やらプチリフォームやら海外の法制度改正やら外因でコロコロ変わるので真に受けないよう。( ´ ▽ ` )
前編はフリーフォームで後編はいつものフォーマットの6項目にしよう。
この4年間で最初の1年が精神と身体共に充実していた。
振り返ればあの頃は輝いていた…というほどではないが楽しかった。
当初移住しようと候補の移住先に旅行を始めてその旅行が趣味になった。
連続旅行記録を伸ばして喜んでいた。
そして2年目には癌が見つかり手術前後の半年くらいおとなしくしていた。
3年目に術後も落ち着き元の状態に戻れるかと思えば今度は中国からコロナがやってきてFDやらスタチン非耐性やら過呼吸や変なアレルギーとか起き始めて4年目を越えて今に至る。
もし未来が予見できたらコロナ禍が終わるまでは働いていた方がよかったのか?
でも今度は癌の発見が遅れて60歳前後にサヨナラだった。
世の中儘ならないもの。
ただこの4年間でひとつだけリタイヤ生活の極意を手に入れた。
それは生活に不満もないのに自分を見つめ直したり、生まれ変わろう、なんて考えてはいけない事だ。
特にコロナ禍だと家に居る時間が増えて生活や人生や周りを見つめ直すなんて余計な暇が生まれる。
すると
「いまの生き方が正しいのか?」
「間違った方向に進んでいないか?」
「これからの生き甲斐はどうする?」
「天命追求型でも人生の目標は設定すべきではないか?」
「生きた証はなんだろう?」
「人はなぜ生まれ死んでいくのか?」
人間は考える葦であるとはよく言ったもの。
思考の偉大さに敬意を表した言葉だが人の弱みでもある。
周りでも同様にコロナ禍で考える葦が増えて新しい道に歩み出そうとしたり逆に踏み外したりする人が増えそう。
必要もないのにむやみに考えるのはよくない。
生きた証や生死など面倒な精神論は宗教にでもお任せしておけばいい。
人生に迷ったと思った人が好きなだけ悩めばいい事だ。
だから思考の穴に落ち込まないように何かを続けて忙しくして無駄な思考を働かせない事がリタイヤ生活に大切だ。
それにしても安穏とした生活に憧れて会社を辞めて安穏な生活を目指したのにまた忙しくした方がいいというのはこれ如何に?
禅問答のようだ。
ただこれは誰もが同じではない。
世の中には無の境地に達した人もいるだろう。
だが一定数は自分と同じ煩悩だらけ。
これまで一心不乱に働いてきた人にとってやる事が無くなり有り余る時間を与えられるのは脅威だ。
昔仕事大好きな同僚がいた。
会社の評価も高く期待もされていた。
そのせいもあってか精神的にも肉体的にも無理して働き続けていた。
上司や周りも危険と思ったのか長期休暇を本人に与えた。
それまで張り詰めていた精神が緩んだのかビルから飛び降りそうになったらしい。
なんとか押し止まったが復帰した後しばらくして会社を辞めた。
収入は30%程度に激減したが余裕のある業種に転業した。
家族もできて幸せに暮らしていると数年後に聞いた。
それから20年位経つので近況は知らない。
極端な例ではあるが多忙な日々から何もない日々に突然置かれると人は碌なことを考えないケースもある。
自分の場合も4年間のうち前半は移住調査やハローワークに出かけたりタイの長期滞在や札幌に1か月滞在したりやる事が多かった。
それでも精神的には充実しておりコロナ禍に突入してからコロナ鬱みたいな症状になったりして精神的に不安定になっている。
でもこの順番がよかった。
一気に暇になったわけではなく徐々に暇になるのに慣れていったから。
辞める前に仕事を徐々に人に振って減らした上で会社を辞めた。
移住調査という名目の旅行やハローワーク通いとそこそこ忙しいリタイヤ生活だった。
癌が見つかり落ち着いてまた旅行を再開していたらコロナ禍に突入して暇になると精神的にソフトランディングができた。
もし多忙な業務を終えていきなりコロナ禍に入り家に篭って暇が続いていたらと考えるとゾッとする。
今後も思考の穴に落ちない為にはこれまで通り節目に生き甲斐を求める思考に至ってないと確認することと好きなことに没頭する無我の境地が必要だ。
前述の無の境地ではなく無我夢中の無我だ。
目的達成型の方なら何も言わなくても目標定めてそこに向かって突き進んでいくのでそのプロセスで自ずと無我の境地にたどり着く。
一方で天命追求型は思いついた事を取っ替え引っ替えやりつづけて無我の境地をみつけることが極意也。
その為には満足している道から外れようとせずその道を歩いていく上で飽きないようにいいやり方を取り入れていきたい。
だから気づきと細かい改善は続けたい。
例えば趣味の旅行についてこれまでは日本語や英語(単語)会話が通じない国では現地のコミュニケーションを諦めてインターネットで調べて旅を進めていた。
しかしYOUTUBEで観たピエール瀧さんのウラジオストク旅行ではポケトーク1本でガンガンそこら辺にいる人に聞き取りをして情報を収集していた。
目標地への行き方や欲しいものがどこにあるかを聞いているが実態は現地の方とのコミュニケーションを楽しんでいる。
観ていても楽しい。
別に現地語なんて全く話せなくても親日でないロシア人でもコミュニケーションを取っている。
ロシアでできるのだから東南アジア諸国でコミュニケーションが取れないわけがない。
ポケトークを買わなくてもスマホでグーグル翻訳して全画面で表示して見せればコミュニケーションのきっかけにはなる。
実際にホテルのエアコンが壊れたとかユニットバスが内側からロックがかかってるとか地下鉄でトイレに行きたいとか困った時にはそうやってコミュニケーションを取っていた。
それに初期の頃は現地で聞きまくっていた。
でもネットで調べれば大抵なんとかなるしネットで見つからないことは諦めようと変化してしまった。
ピエール瀧さんの旅行のコミュニケーションの秀逸なのは相手のおすすめを聞くことだ。
おすすめの観光スポット、食べ物など。
自分がもし日本語も英語も話せない外国人が近づいてきてスマホにXXの場所を教えてくださいと聞かれた場合「ごめん知らない」と逃げる気がする。
説明が大変すぎる。
でも、
「このあたりでおいしいお店知りませんか?」
「このあたりであなたがおすすめの観光スポットを教えてください」
「あなたの被っている帽子いいですね、どこのお店に売ってますか?」
なんてポケトークに書かれてグーグルマップを開いて見せてきたら地元に対する自尊心?をくすぐられ答えてあげようという気にさせられる。
ひとの心理を突いたコミュニケーションだと思う。
参考にして次の海外旅行では活かしたい。
毎度空港に向かうまでに旅行のミッションを作っているけど現地の方に聞いて動いた方がよりワクワク感が上がる。
このように趣味の改良につながることは加えていきたい。
あと旅行でよく不便に感じるのは公共交通機関がない場所の移動だ。
タクシーやバイタクを使えばいいのだができれば自分で運転して好きなところへ行きたい。
日本は別にして行きたい国でレンタカーは難しく主にバイクになるので小型自動二輪の免許を取りたいと考えている。
これも以前は転倒が危ないからバイクは乗らないと決めていたがそれで諦めていては旅行をトコトン楽しめていない。
日本の免許を国際免許に書き換えるとかタイに3ヶ月滞在してASEAN10ヵ国で使えるタイ免許を取得するとか手があるけれどまず日本で原付2種のバイクに乗って慣れるのが必要だ。
今はコロナ禍で教習所の免許取得者で三密らしいので焦って取らずコロナが終わって空いてから免許取得も考えたい。
ワクチン接種後に通い始めてもいい。
気が早いがクルマをやめてバイクを保有するのもひとつの選択肢で節約にもなる。
自動二輪は死亡率が原付の5倍で自動車の10倍だから関わらない方がいいと回避でリスクヘッジをするのが以前だったが火が怖いと考えて手に取らなければ今の人間社会は存在しなかった。
あくまでバイクの免許取得は旅行移動の方法論だがそれが楽しければ趣味に加えてもいい。
フリーフォームなのでとりとめのない話になったが今は趣味の旅行の仕方を考えてみたい。
次回はこれまで通りの6項目のフォームで振り返ろう。