先日受けたDWIBSの結果が郵送されてきた。
DWIBS検査とはMRIを使ったPET-CTのような全身癌検査だ。
尿による線虫がん検査でリスクありと診断されたので受けることを決めた。
閉所恐怖症なので長時間で普通のMRIより狭い空間での検査は大変だったがなんとか頚椎から胸部と胸部から腹部にわけて撮影してもらい受けることができた。
受付で支払いの時に結果は3週間という話だったが時期が時期で受ける人も少ないせいだろうか9日で届いた。
何も見つからないように!と祈りながら少しドキドキして封を開ける。
PET-CTの結果に同封されていたような色付きのMRI映像写真が1枚入っていた。
首のあたりで合成しているのがわかるので間違いなく自分の写真だ。
但し素人がチェックしたところでわからないし逆に専門家が診ても情報が少なすぎて意味はないだろうからあくまで診断したという証として送ってくれている。
さてDWIBSの結果は?
4年前に受けたPET-CTに比べてあっさりした診察内容だ。
それでも感心したのは癌とは関係ない粉瘤を見つけていること。
確かに背中に粉瘤(アテローム)がある。
まともに診てくれてると喜んだ。
但しあとで同梱されていたDWIBSのCD-Rをパソコンに突っ込んで自分で画像診断をしたところ背中あたりにはっきり色がついていた。
これは素人でも気がつくw
赤い部分は身体のあちこちに点在しているが黄色はここだけで細胞密度が特に高いのだろう。
アテロームの真ん中あたりが太陽のように光ってる。
この検査は悪性腫瘍が細胞密度の高いことに着目し細胞間の水の動きをもとに悪性腫瘍を検索するのでこの赤から黄色部分がその病巣の可能性がある。
ただアテロームは悪性腫瘍でも何でもない。
色だけではなく何かしら癌かそれ以外の判別方法があるのだろう。
あと4年前のPET-CTで指摘された肺の結節が見つからないのは仕方がない。
心臓と肺と胃の病変はMRIでは見つけられない。
CD-Rのデータを自らチェックしても何も見えない。
一方で食道と胆嚢にポリープがあるのを胃カメラと腹部エコーで見つけてもらっているがそれらの記載もない。
実際に自分の目で画像をチェックしたが赤い高密度はそこそこ点在しているし画像が荒いので小さい病変を見つけるのも難しそう。
それでも素人がデータを確認する限り胃の横にあるおそらく胆嚢の上部が赤く光っているのでこれが腹部エコーで見つかっているポリープか胆石ではないかと考える。
胆嚢にポリープがあることも伝えてあるのにもかかわらず胆嚢のこの赤い部分が病巣から除外しているのには何らかの判断基準があるようだ。
PET-CTでも同様に体内のあちこちが赤く光っているのでどの程度なら大丈夫とかここが光ると癌の病巣とかデータの積み重ねによる診断がこの検査の肝だろう。
そしてDWIBSの解説にも書かれているように小さい病変を見つけるのは苦手だと納得した。
私見ではあるがPET-CTとDWIBSと受けてみて原理として癌が糖分を吸収・集積するのを利用して判断するPET-CTの方がより小さな癌を見つけられるのではないかと考える。
しかしPET-CTも翌年にΦ4cmにまで成長していた大きな大腸癌をまるで発見できなかったので万能ではない。
更に泌尿器官は糖が集積してしまうため正常か異常か判断できない。
DWIBSでは泌尿器官も診察できるのが優れている面だろう。
そしてその能力でPET-CTでは見つからなかった腎臓の嚢胞を見つけてくれた。
身体の中にまたデキモノがひとつ追加された。。。
これまで検査で見つかった体内のデキモノ一覧だ。
- 胃にポリープ1箇所(胃カメラ)
- 食道にポリープいっぱい(胃カメラ)
- 大腸に切除済み癌とポリープ(大腸カメラ)
- 左肺上葉に結節(PET-CT)
- 胆嚢にポリープ数個(腹部エコー)
- 右腎臓に結石(CT)
- 盲腸に糞石(CT)
- 背中にアテローム(触診)
そして今回新たにDWIBSにて左腎臓に嚢胞が追加された。
あと視界が鬱陶しい飛蚊症も目の玉の硝子体が老化して濁りものが混ざっている一種のデキモノか。
体質なのかわからないが50代でこれだけ体内にデキモノだらけだとそのうちまたどれかが癌化しそう😓
とりあえず腎嚢胞は成長しなければ無害らしいが悪性化して癌化するのもあれば多発化して腎機能を低下させる病巣もいるらしい。
悪化すれば多発性嚢胞腎から人工透析になる可能性もある。
eGFRも実年齢の割に悪い気がするので尿中微量アルブミンも数年に1回検査した方がいいか。
それでも癌らしき要検査の病巣が新しく見つからなかったのはホッとした。
あとは当初から予定していた胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコーを年内に受けるつもりだがこちらは昨年検査しているので万が一でも1年で危険な程成長しないだろう。
これだけ受けてしまえば来年は胃カメラ、大腸カメラくらいに検査数を絞って海外旅行に勤しめる。
DWIBSとPET-CTとどちらがいいかという判断は難しいしどちらも万能ではないが費用面とお手軽さ、被曝が少ない点からも今後癌ドックとして利用するならDWIBS+胸部CTかな。