新型コロナワクチン接種後一体いつマスクを外せるのだろう?

新型コロナワクチンの2回接種が終わって約2週間が経過した。

順調なら抗体が十分に出来ている。

夏だしマスクを外したい。

でもあのアメリカですら接種者もマスクをしましょうと州政府などがアピールしている。

直近のアメリカでは半数が接種していてもマスクの屋内義務化なんて話まで出ている。

さてどうしたものか?

整理しよう。

まず中国由来の従来株でマスクの感染予防有効性とファイザー接種2回の有効性を並べてみる。

引用 富岳のシミュレーションより時事通信とイスラエル保健省より日経新聞

マスクの吸い込み感染は飛沫をどれだけ受けるかの確率でありワクチンは飛沫を受けてどれだけ感染するかなので異なる基準だ。

それでも新型コロナは飛沫を受けると高い確率で感染するといわれているので一定の比較は出来る。

従来株のファイザーワクチン2回接種の感染予防の効果が94%と言われているので逆算すると感染力は6%まで低減される。

並べてみるとワクチン2回の感染予防効果は本当に素晴らしい。

接種していても感染していたら吐き出しはノーマスクと同じだ。

それでも接種者同士が会話して感染する確率が6%まで低下しているので両者ワクチン接種であればノーマスクでも不織布マスク以上の予防効果があったと考えられる。

そのうえ接種者は重症化も防ぐことができるので無敵だった。

しかしデルタ株になると一変する。

前述のイスラエル保健省によると94%の感染予防の有効性がデルタ株になると64%まで下がった。

(8/9 Forbesによると感染予防効果はさらに50%まで下がるらしい。もう製薬会社のマッチポンプビジネスにも見えてきたぞ…)

そこでイスラエルではブースター接種(3回接種)を8月から開始する。

日本も田村厚労大臣によると3回目接種を念頭にモデルナワクチン5000万回分を追加供給を受けると発言している。

新型コロナのパンデミックを予言していたと話題になった映画コンテイジョンの中でもアメリカの防疫の要として登場したCDCによると水痘並みの感染力らしいので効果も下がる訳だ。

ただ水痘の基本再生産数(Ro)は8〜10で日本の現状の実効再生産数が1.2とか1.3なのでにわかに信じ難い。

勘違いしていけないのはデルタで低下するのは感染予防効果であって重症化予防効果は依然高い値を維持している。

ブルームバーグによると同イスラエル保健省のレポートでデルタ株でも入院する確率を88%重症化を91%防ぐと報じているのでワクチンは相変わらず有効だ。

しかし感染予防効果だけを考えるとデルタ株に対するワクチン効果は64%なので感染率は6%→36%に上昇してしまう。

この36%をマスクに当てはめると不織布と布マスクの吸い込み感染の中間まで低下する。

コロナの感染予防には不織布マスクという良識者であれば6%が36%に跳ね上がるので他人に罹患させないようにと考えると接種後もマスクは必要だ。

例えば2回接種者のウレタンマスクでも理論上

36% x 65%(吸い込み) = 22%

でそこそこ予防効果が高い。

だから50代や40代が接種を終えて東京の重症者数が受け入れ病床キャパの数パーにまで低下して実効再生産数が1を大きく下回るまで接種後は息のしやすく熱中症になりにくい素材に変えてマスクをしていきたい。

真夏は若者や接種者であればコロナより熱中症の方が死の確率が高い。

実際にアメリカではコロナによる死者はワクチン未接種者が99.5%と言われているし接種回数に言及していないことから2回接種であれば更に確率が下がりそう。

お年寄りの場合は基礎疾患や合併症で実態はコロナが直接死因でない人が数多く含まれてしまっているという意見もあるが累計死亡者数約15000人を年間換算して最大1万人としても全員接種していれば50人の死亡者数で済んでいる計算になる。

一方で熱中症は2019年で1224人が命を落としている。

周りに人がいない場所、誰もいないところやソーシャルディスタンスが確保できる場所ではマスクを外して水分をしっかり取る。

そして体調が悪くなる前にマスクが外せる場所で休養しよう。

考えてみれば五輪は無観客開催で正解だった。

炎天下の競技場で席からウロウロ動けない状態でマスク応援していたら開催中は熱中症がコロナ患者の搬送を大きく上回っていたのではないか?

なお今後は65歳以上を終えて50代、40代とワクチン接種も増えていく。

いくらマスコミに煽られて一緒に騒いだところで対案があるわけでもないので特にコロナよりも熱中症に気をつけてこれまで通りにマスク、手洗い、アルコール消毒、三密回避、重症化する年代全てがワクチン接種を粛々と続けるしかない。

テレビもネガティブな煽りばかりではなく新型コロナを五類に下げるべきだろうか?とか、ブースター接種のデルタ株に対する有効性、これまで挙がった治療薬の有効性、新治療薬の開発状況など国民に前向きな話題を提供してくれると嬉しい。

テレビや新聞の広告収入の多くがネットに流出してスポンサーにも逃げられて視聴者・購読者がお年寄りだけで斜陽産業と気がつきやけっぱちになるのはわからないでもないが八つ当たり先を国民に向けるのは間違っている。


おすすめ記事

ためになる記事だと思ったらシェアおねげえします

フォローする