2017年に実施した遺伝子検査のマイコードから下記のタイトルのメールが届いていた。
【新型コロナウイルス感染症】重症化リスクに関する項目追加のお知らせ
たしかに年寄りでも罹ってケロッとしている人もいれば若者でも簡単に重篤化する人もいるわけなので基礎疾患だけではなく特定のウィルスに強い弱い体質になる遺伝子は存在してもおかしくないよな、と思いつつもどうせ確認するのは有料だろうと放置していた。
この遺伝子検査は面白くて検査を終えてもそれ以降に新しく見つかった遺伝子配列による体質などをオプションで販売する商売もしている。
一度検査をすれば個々の遺伝子パターンを保有しているのでその後はオプションで新しく見つかった遺伝子情報より疾患リスクや体質なども知ることができる。
ただ新しく見つかった体質に関しては有料なので一度も利用したことはない。
だいたいこの歳になって落ち込みやすい性格か?音感があるか?記憶力はどう?夜更かし傾向か?毛深くなるか?言語IQが高いか?親切か?痩せやすいか?なんてこと知ったところでどうでもいい。
もし若いうちに検査していたら参考にして違う道を歩んだかもしれないが当時はこの検査がなかったので仕方ない。
というわけで放置を決め込んでいたがコロナのリスクは気になるので思い出したようにメールを開いてみた。
するとオプションの有料ではなく無料で見られた。
早く見ておけばよかったwと開いてみた。
コロナウィルスによる重症化しやすさが全体の平均を1とした場合に3パターンに分かれるようで、
- 70%が1.07倍
- 27.5%が0.85倍
- 2.7%が0.67倍
になる。
そのうちの真ん中の0.85倍という結果だったようだ。
微妙だが1.07倍と指摘されるよりはいい。
2.7%の人は重症化リスク0.67倍なので理論上はノーマスクでもウレタンマスク並みの防御力を持っているといえるので少し羨ましいぞ。
大したことがないように感じる0.85倍でも例えば50代でファイザーワクチンを2回打っているのでデルタ株に対する重症化予防効果が75%とすれば、
出典 北海道ニュースUHB
理論上の現在のコロナ重症化予防力は
0.75 x (1/0.85) = 86%
と若干強化されて、
注射をしていない30代の重症化リスクを1として50代のリスクが10倍なので
10 x (100% – 86%) = 1.4倍
となり現状の自分はワクチンを打っていない30代中盤の重症化リスクとほぼ等しいといえる。
数字遊びになってしまっているがそれでもワクチン接種+コロナに強い遺伝子+不織布マスクの三段防御できるので安心している。
ちなみにマイコードがコロナウィルスの重症化リスクの遺伝子として採用した論文はこちら
要約すると、
コロナの重症化はマスクをするとか空気の澱んだ室内にいるとか環境的や基礎疾患などの要因で変化するけれど遺伝子の影響もあるんだぞ。
19ヵ国約5万人のコロナ患者調べてみたら3つの遺伝子配列パターンで重症化の違いを見つけてやった。
この遺伝子は自己免疫と炎症疾患に影響があるって以前からわかっていたんだ、へへーん。
世界中の遺伝子研究者のコミュニティ使ってかつてないスピードで大量にデータが集まり一気にまとめることができた内容で関係者みんなのおかげや、すごいやろ〜
怪しい意訳なので機械和訳を載せておく。
個人の遺伝的構成は、ウイルス感染に対する感受性と反応に寄与します。環境的、臨床的、社会的要因がSARS-CoV-2およびCOVID-19の病気の重症度への曝露に影響を及ぼしますが、宿主の遺伝学も重要である可能性があります。宿主特異的な遺伝的要因を特定することで、治療的関連性の生物学的メカニズムが明らかになり、SARS-CoV-2感染と転帰の修正可能な環境リスク要因の因果関係が明らかになる可能性があります。私たちは、SARS-CoV-2感染とCOVID-19の重症度におけるヒト遺伝学の役割を調査するために、研究者のグローバルネットワークを形成しました。 19か国の46の研究からの最大49,562人のCOVID-19患者で構成される3つのゲノムワイド関連メタアナリシスの結果について説明します。 SARS-CoV-2感染またはCOVID-19の重篤な症状に関連する13のゲノムワイドな重要な遺伝子を報告しました。これらの遺伝子のいくつかは、以前に文書化された肺または自己免疫および炎症性疾患との関連に対応しています。それらはまた、感染に応答して潜在的に実行可能なメカニズムを表します。メンデルランダム化分析は、II型糖尿病ではないが、重度のCOVID-19の喫煙と肥満度指数の因果的役割をサポートしています。 COVID-19に関連する新規の宿主遺伝因子の同定は、前例のない速度で、データ、結果、リソース、および分析フレームワークの共有を優先するために集まったヒト遺伝学研究者のコミュニティによって可能になりました。この国際協力の作業モデルは、新たなパンデミックにおける将来の遺伝的発見、または実際に複雑な人間の病気に対して何が可能であるかを強調しています。
新しく見つかった塩基配列というより元々ウエストナイルウィルスのリスクファクタとして発見されていたようだ。
重症化低リスクが2.7%しかいないので、このためにわざわざ遺伝子検査を受けるほどでもないが、もし過去に受けていたらサイトにログインして確認してみた方がいい。
それにいくら遺伝子検査で2.7%のグループに入ったとしても平均より33%防いだところでワクチンを打たなきゃ年齢が上がれば上がるほど重篤化リスクは高い。
コロナはいくらカクテル療法が確立しつつあるとはいえ2類の壁によりインフルエンザのようにクリニックで検査して陽性だったら即時にタミフルやリレンザ投与してもらい寝てればとりあえず安心とはならないので当面はワクチン接種か罹らないことを祈って家に篭るしか選択肢がない。
個人的には反対だが日本もワクチンパスポートに近いワクチン・検査パッケージで行動制限をかけ始める方向で進んでいる。
ファイザーやモデルナの新型のmRNAワクチンが不安なら旧来の製法で副反応も少ないらしいノババックスワクチンも出てくるのでそちらの接種を検討されるのがよろしいかと。