iPad mini5のスリープボタンを修理しようとして文鎮化させたおはなし。
iPad mini6を購入したので早々にmini5を売却に行き見積もって貰ったらスリープボタンが陥没していて二束三文にしかならないことがわかった。
実は購入して早いうちから陥没状態でこれが普通だと思い込んでいた。
1年間のアップル保証期間中には既に陥没していた気がする。
それを放置していた自分が悪い。
何せホームボタンがあればスリープボタンはOSアップデートの再起動くらいしか使わないので気にならなかった。
一度蓋を開けて何とかならないかチェックしたがおそらくスイッチ自体がおかしくなっているようだ。
どうせ失敗しても二束三文が無くなるだけだしと一か八か自分で修理して売ろうと考えた。
iPhone8のバッテリー交換がうまくいったので少し調子に乗っていたようだ。
スリープボタンスイッチをアリエクで探して購入した。
購入価格は送料込みで445円だった。
mini4までは何店舗か販売していたがmini5はまだ新しいためだろうか見つけられたのはこの店舗ともう一店でそちらはかなり高かった。
約3週間程度かかって到着した。
発泡スチロールケースに入っておりしっかりした梱包だった。
アマゾンマーケットプレイスよりちゃんとしているw
m5とだけマジックで書かれているのでmini5用に間違いないのだろうがそこまで分解していないのでこのスイッチ付きフレックスケーブルの形状が正しいかはわからない。
ちなみに一番下にあるのがコネクタで一番上にある銀色の部分が小さなディップスイッチになっていて爪で押すとカチカチクリック感がある。
ここにmini5のスリープボタンがあたり電源オンオフができるわけだ。
開ける前の想像ではボタンとスイッチの間にゴムやプラスチックのバネみたいなもので反発させておりそこが劣化し陥没しているのかと思っていたがそんなゴムやプラスチックはなくこのディップスイッチを表面に見えるボタンが直接押しているだけのようだ。
さっそくmini5の分解を開始する。
残念ながらmini5の交換方法がなかったのでmini4のボタン修理を参考にした。
工具は以前アリエクで購入したものと手持ちの精密ドライバーだ。
一度開けているので両側に吸盤で簡単に開く。
ただ初回に開けた時もiPhone8よりは簡単だった。
そしてバッテリコネクタのネジを2箇所取り液晶画面と本体をつなぐケーブルを外して分離させる。
次に上部コネクタを外れないようにしている細長い金属製金具に絡みついているビラビラな黒いテープをゆっくり剥がしてネジを3つ外して取る。
次に赤丸2箇所のフラットコネクタを外して、
アウトカメラを外す。
アウトカメラはゆっくりヘラでこじれば粘着剤でくっついているだけなので取れる。
但しここが一番手間だった。
その左がスイッチのフレックスケーブルでこちらも本体に粘着剤で貼り付いている。
ヘラでゆっくり取れば外れる。
右が外したスイッチのフレックスケーブルで左が購入したもの。
ほぼ同じ形をしているのでホッとした。
ここで形状が異なっていたらそのまま元に戻さないといけない。
これなら付け替えられそう。
古いスイッチを押してみても完全にクリック感がなくなっていた。
これは遅かれ早かれ完全に電源オンオフができなくなったかも。
プラスチックの黒い土台を同じように新しいディップスイッチに付け替えた。
上記写真の通りにボタン、ディップスイッチのフレックスケーブル、固定された黒い土台という構造でスリープボタンを成している。
作業は思っていたより簡単だ。
水色のシールを剥がすと粘着剤があるのでくっつく。
これを現状復帰させて組み直してボタンを押すとボリュームボタン同様にクリック感が復活した。
おー物理的には治ったな。
これはいけそう。
そのまま蓋を閉じてボタン長押しで電源オーン。
やったやった林檎マークが出た!
と思ったら消えた。
そしてまた点いた、消えた、点いた、消えた。
ん?
あー林檎ループだ…
電源を一旦落として何度かコネクタを外したり抜いたりしたが状況は変わらない。
どこか壊れてしまったか?
あーだこだーと悩んでコネクタと関係ない基盤らしきところを誤ってヘラで思いっきりこじってしまい起動すらしなくなった。
文鎮iPadの出来上がり。
後から考えてみるとヘラで変なところをこじる前に元のスイッチフレックスケーブルに戻して購入部品の不良なのか作業で壊してしまったか判別してみればよかった。
せめて元に戻してmini6のバックアップ用として保管しておくこともできた。
半日遊べたから良しとしよう。
でも本音はうまく治れば2.5万円は稼げたのに、
チクショオオオオオオオオオオ(コウメ太夫風
って感じw
失敗手順ですので参考にはされない方がよろしいかと