もし低所得限定の給付金が出たらベッドを買い替えるつもりだった。
ただ寝起きの身体の怠さと痛みはいつまで経っても改善されない。
いや悪化している。
理由は腰椎椎間板ヘルニアで身体を庇うせいか無意識に寝返り回数が減っているためだろう。
仰向けでヘルニアの痛みはないがそのままだと腰痛になるので寝返りで横向きの海老反りになるとズキっと痛みが襲ってくる。
八方美人な上に財務省のいいなりっぽい岸田さんが総理では給付金もアテにもならんしこのままだとヘルニアとは別の腰痛まで慢性化してしまう。
旅行どころでは無くなる。
一方でこの時期、11月から年末にかけて家具フェアが数多く開催されていた。
そろそろ家具類のコロナ禍特需も終焉を迎えそうなので家具屋も余った家具を一気に売り切って社員のボーナスを捻出しないといけないのだろう。
歯科検診の帰りに腰の調子の悪さの焦りからなのかスマホでググッて見つけた家具フェアに入場予約してふらりと寄ってみた。
家具フェアのイメージは何社もの販売チェーン店が一斉に集まって展示するかと思ってた。
実際は万代家具、カリモク家具、村内ファニチャー、大塚家具、匠大塚、西川などが1社だけで開催するケースが多いようだ。
出かけた会場は事前予約で返信されたQRコードを見せてIDカードをぶら下げて内覧する。
出かける1時間前で問題なくQRコードが飛んできた。
ただ会場見渡してみても残念なことに近所の大規模店舗と大して変わらない品揃えだった。
マットレスしか見ていないのでもしかしたら家具の品揃えは複数店舗からかき集めていたかもしれない。
そして価格もひとつひとつ販売員が電卓叩いて売値を聞かないと分からないし廉価モデルに関してはまるで安くもない。
同じ製品ならネット販売の方が断然安い。
ネットと違うのは実際に目で見られて触れられること。
大規模店舗と違うのは…
うーん
無いかw
客もまばらなのですぐに店員さんがくっついてくる。
逃げても逃げても着いてくるので諦めたw
それでもせっかくやってきたので色々なベッドマットレス寝心地を確認していた。
買うのはもちろん給付金が決定してからなのでただの斥候のつもり。
候補としてシモンズのエントリーかアンネルベッドのミドルレンジあたり。
このフェアの主催の家具屋はどちらも取り扱っていない。
あーじゃないこーじゃないと10万円以下のベッド7床くらい試しに寝ていた。
もし大塚家具へいって同じことをすると販売員が有能すぎて気がついたら高いのを買わされていそうw
この家具フェアでは家具店員のお姉さんが客1組にひとり付き添って、各コーナーにいるメーカーの販売員が説明する体制のようだった。
気にしなければゆっくり比べていられる。
一応シモンズとアンネルの次の押さえのシーリは置いてあった。
どちらにしろ10万円以下では予算に見合うベッドは見つからないだろうとたかを括りながら寝比べていた。
今はかなり硬いシングルに寝ておりベッドトッパーを敷いても硬すぎて身体が軋み出している。
睡眠導入剤を飲む原因の半分はベッドマットレスのせいではないかと考えている。
ホテルであればどんなベッドでもあっという間に寝られる。
旅行記を見てもらったらお分かりの通り大して観光する訳でもないのでそれほど疲れることもない。
買った当時は腰回りにもっと体重があったのがダイエットで軽くなってしまったのも合わなくなった一因だ。
だから基本はホテルによくある普通の硬さのマットレスに入れ替えたい。
一方で腰にはあの鉄板のようなマットレスでも寝起きに腰痛になっているのでもっと硬めの方がいいのかも。
でもこれ以上硬いとなると床に薄いウレタンマットで十分だが寝つくことなんて出来ない。
面倒な身体だ。
寝る時はふわふわ柔らかく寝ている間はカチカチの硬めが理想だ。
エアを調整してスマホや時間設定で硬さを変える電動マットレスがあるにはあったはずだが貧乏人に手が出る金額ではない。
10万円以下の予算で一体どんなマットレスにすればいいんだ?という感覚で物色していた。
もちろん高額マットレスならウレタンを最新の複合素材にしてウォータベッドにような寝心地で耐圧分散をさせつつ硬めの交互配列ポケットコイルや多段ポケットコイルで腰回りをしっかりサポートして腰痛を防いでくれるような高性能製品もある。
例えば大塚家具のレガリアの最上位あたりなら安牌だがそこそこな高級車が買える金額だ。
フェア会場で寝比べていてひとつ気になったのは9万円くらいのリバースタイプで表裏の硬さ違いのマットレスだった。
アンネルで狙っていたのもPR1000SO/HAという7万円弱のモデルで両面の硬さ違いのリバースマットレスだったから。
万一に片側が合わなくてもひっくり返せばなんとかなるという魂胆だ。
ただ試したリバースマットレスどちらの面も寝心地が硬すぎてダメだった。
これは想定外でアンネルでもネットで買ってどちらの硬さも硬すぎで気に入らないと同じパターンに陥りそうなので絶対現物のマットレス探して寝てみようと決心する。
フェアで気づきをいただいた。
そして7床目に寝てみたマットレスが驚くべきことにジャストフィットだった。
寝心地は硬すぎず柔らかすぎずちょうどいい。
これなら睡眠導入には問題がない。
ただこれだけ柔らかく感じるので腰に悪そう。
朝起きたら腰がいてててとなりそうだ。
しかしマットレスの表記を見上げると「硬め」になっている。
ん、これ硬めなの?
その前に寝ていたいくつかのマットレスより硬い設定らしい。
しかし寝比べてもこちらが数段柔らかく感じるぞ?
販売員に確認しても硬め設定で間違いないようだ。
ベッドは素材の入れ方や配置の仕方次第で感じ方が十人十色なので寝てみないと寝心地はなんとも言えないとのこと。
人のよってはメーカー設定通りの硬さに感じないことも往々にしてあるようだ。
硬めの仕様で自分が柔らかいと感じるベッドならおそらく腰にも悪くないし理想だ。
ポケットコイルの配列を聞いたら並行配列らしい。
有名メーカーの中級モデルにありそうな縁が硬めので座って身形崩れしないような処理をして腰回りも硬め設計とのこと。
販売価格も配送と引き取り込みで6万円と十分予算内だ。
給付金が出ると決まったわけではないのだがその時は既に10万円を予算にしていたw
同じメーカーのこれより硬いと言われるマットレスや柔らかめというマットレスに遠慮なくニーキックなどをかまして比較しながら素人分析した。
このマットレスが身体に馴染むのは価格から想像すると耐久性の低い柔らかめのウレタンを使っているのだろう。
硬めという記載はその奥にあるスプリングだ。
並行配列というならコイル自体が太めを使っているのに違いないと結論付けた。
理系の方になら説明すら失礼だろうが、コイルは線径が太くループが大きく高さが短いほど硬くなり、配列は小型コイル、並行、交互、集積という順で硬くなる。
ドリームベッドより抜粋
現在寝ているドリームベッドのコイル数の半分くらいになっている上にウレタンが柔らかいのでマットレスそのものの寿命は短そう。
今使っているベッドは集積配列でガチガチ、ウレタン薄めなのであと20年は余裕でヘタレなさそう。
でもどれだけ耐久性があろうが身体に合わないマットレスに寝続けるのは何かの修行じゃないんだからナンセンスだ。
若い頃は酔っ払って会社の椅子でも床でも寝られたこの身だが歳を取ってからより寝心地が気になる。
数十万円出して身体に合いそうと確信を持ったマットレスを一生物だと買ってしばらく寝たら合わなかったというのも最悪だ。
価格もリーズナブルだしもうこれでいいんじゃないかな?と購入に傾いていた。
但しメーカー名をよく見て悩み始める。
WeDOstyle
らしい。
ロゴはWeDOだ。
むむむ
聞いたこともない。
中華メーカー?(のちにわかるがこの勘は半分あたり)
検討にあたりひと通りベッドマットレスのメーカー名を調査していたがこの名前は知らん。
販売員とフェアのお姉さんに聞いてみると元は大塚家具製造販売らしい。
おお、大塚家具関連なのか?!
メジャーじゃないか。
否定しない感じだったが製薬とも聴こえたような気がする。
それに大塚家具ならIDCだからロゴが違うだろ、とよくよく確認すると大塚家具ではなく大塚製薬グループの家具部門の旧社名が大塚家具製造販売で現在はWeDOstyleと変更したらしい。
メーカー名に納得できない顔をしていたので「ポカリスエットの会社ですよ〜」とお姉さんが親切に教えてくれた。
そりゃあ大塚製薬がポカリとかオロナミンCの会社であることは世間知らずな俺でも知っているわ!
大企業だから安心してください〜という感じだったが逆に不安になってきた。
そもそも大塚製薬グループが家具を作っているなんて初耳だ。
沿革によると1966年に大塚家具工業としてスタートし1984年に大塚製薬グループの大塚化学薬品の家具部門になり2002年に大塚家具製造販売として子会社化され2016年にMBOで大塚製薬グループから離れ独立した日本、大連、ベトナム、インドネシア、タイに生産拠点がある家具屋のようだ。だからポカリスエットとは現在は無関係。
まだ納得しない顔をしていたので指を差しあのエアループも同じメーカーだと教えてくれた。
おーこれは事前調査でギリ見たことがある。
たしかコイルを使っておらずエアウィーヴをウレタンで挟んで分厚くしたようなマットレスだ。
せっかくなので寝てみたが体重分散はよくわからんが硬すぎて無理だ。
このブランドのOtsukaも大塚家具ではなく大塚製薬グループの大塚家具製造販売だったのか。。
だから大塚家具のロゴはIDCなのか?
いやあれは匠大塚と分かれた時に付いたロゴだったか?
大塚家具製造、大塚家具、匠大塚とこの業界オオツカオオツカ紛らわしいなぁ。
そして寝心地がいいと感じたモデルはビュレットだ。
このメーカー同じブランドで一種類もしくはハード・ソフトの二種類しか製造していないのでマットレスのグレードがよくわからない。
表面はタックアンドジャンプキルト加工を使っているので最廉価扱いではないはずだ。
今使っている7万円のドリームベッドでも連続キルトを使っている。
アッパースタンダードモデルと言ったところか。
定価はさっぱりわからなかったが売値6万円から3千円ほど値引きがありそこに配送料と引き取り料が乗って6万円だ。
家具フェアでたった1割も下がらんのか…
店舗で交渉してももっと下がりそうな気もする。
参考価格を探してググってもネット販売をしていなかった。
やっぱりマットレス専門メーカーから買っておくのが正解だと考えてしまう。
そこで近くに御社の店舗があるので帰って検討して出直します〜
冷やかしの常套句で当初は逃げにかかっていた。
WeDOstyleっていいかダメなのかよくわからないしシモンズのエントリーモデル買っておけば安全牌だろう。アンネルなら半値で同等スペックが買えるのではないかと思えた。
でもよく考えれば知らないメーカーなれど身体にフィットした一期一会は大切だ。
シモンズ見つけて寝てみて合わない可能性だってある。
いくら有名ブランドの製品でも合わなきゃどうしようもない。
国産ならそうそうハズレは引かないだろう。
(この時点では国産だと思い込んでいた…)
耐久性は端から期待せず6年使えたら年1万円だし、またその頃には身体に合わなくなって買い替えてそうなので
儘よ!と
買うことにした。
スペック房でコスパ房だがマットレスはお得感やスペックで買うようなものではない。
「ベッドや椅子は身体に聞いて選ぶもの」←なんかいいこと言った感w
それに寝心地改善が最優先なのでここをスルーしたら後でアレ買っておけばよかったと後悔しそう。
納品が結構先なので半年後にでもレビューできたらいい。
実は次にニトリを回ろうと思っていたが「こっちの方が安くて寝心地がいいぞ〜」といいマットレスが見つかりそうなので行くのやめておこw
色々マットレスに寝てみたが同じメーカーでもモデルが違うと全く違う他社のような寝心地なのでこればっかりは試してみないと分からない。
それに本当に成功だったかは数ヶ月眠って見ないと答えが出ない気がする。
最後に一応スペック房なので納品されるまでにスペック確認の虫が騒ぎ色々ネットで調べてみた。
表記上何も記載がないのでわかりにくいが製造は中国産だった。。。
正確にはマットレスは日本か中国大連と記載があり、日本製にはその記載があり購入品にはそれがないので中国製と判断した。
日本のまともな家具屋が売ってるベッドの製造は純国産か欧米だろう。
常識的に。
中国製なんてノーブランドのベッド以外あったのか。
それで6万円って。。。ぼった…
超凹む。
前述の通り同社のWEB上のカタログでは日本製は日本製と記載がある。
冷蔵庫じゃないんだから業界標準でデフォルトは日本製を無記名にして中国製造は中国製って明記してよ〜
鬱に入る。
到着する前から敗戦状態だ。
でも仕様は悪くない。
このあたりはどこの製造だろうが仕様には公平なスペック房の所以だ。
仕様通りの材質を使っていればという条件付きだが、
6.5インチ硬鋼線C種1.9mmポケットコイルをシングルで551個使って外周に硬めの処理をして乗り降りにかかるヘタレを防止して腰回りもハードに硬めにしている。
ウレタンは3cm+2cmの25比重なので最新素材は使われておらず平凡だが有名ブランドのミッドレンジモデルにもよくある構造だ。
最近のいいウレタン素材にはGTF40とかGTF70の数字が大きい記載になっている。
実際に狙っていたシモンズの廉価モデルのゴールデンバリューRのシングル(定価75000円)といい勝負かも知れない。
でも同じような構造なら1万円程度の差なので寝心地さえ同じようなら有名ブランドを選んでいる。
スペックは悪くないと言ったがそれはあくまでWEB記載の素材を使っていることとそれ以前に仕様が正しいことが前提だ。
WEBの仕様を読むと並列(並行)配列と書いてあったりチドリ(交互)配列と書いてあったり製造メーカーにあるまじきクオリティだ。
フェア会場のベッドヘッドに記載されていた硬めというのを信用すればチドリ配列の可能性が高い。
ただ寝心地は明らかに柔らかいと感じたし仕様上の解説も柔らかい寝心地の並列配列と書かれている。
いずれかが間違っているのは確実なのでスペックの説明間違いで文句を言って返品も可能だろう。
今思えば見た目で柔らかいとわかるタックアンドジャンプキルト加工や並列配列でカタログの説明文のまま疑問も持たずに「硬め」と言い切る販売員の知識と洞察力のなさも残念だ。
ただ個人的には寝てみて現地で予想したウレタンが柔らかめでコイルが標準からやや硬いなら自分のニーズの通りだ。
中国製なのでその通りに作っているかすら不安は残る。
このメーカーの別の中国製マットレスを紹介する利害関係なさそうなマットレス屋の動画を見つけたがやっぱり中国製のマットレスは基本やばいらしい。
でもここの(大連)工場は信用していると締めくくっていたが全く嬉しくないぞ。
フェア会場での予想では並列配列なので線径が太いと思っていたが線径1.9mmの長さ6.5インチならチドリ配列使わないと硬めとはいえない。
販売員の解説の通り並列配列ならこのマットレスはキャンセルしてアンネルかシモンズへいこう。
というわけでメーカーに問い合わせてみた。
結論はチドリ配列だった。
ウレタンが柔らかくコイルが硬めというニーズに合った構造で間違いない。
自分が実際に寝てみた体感と仕様の硬めのコイルを信じて納品を待つことにした。
PS
色々と文句を言ってみたが実は1年後の買ってよかったランキングに入っている。
IKEAで買ったベッドトッパーを乗せてちょうどいい硬さになっている。
それまで使っていたドリームベッドより安眠できるようになり寝落ちが異常に早くなった。
お勧めできるかといえばベッドの相性はそれぞれなのでわからないし結局一定以下の価格のベッドはトッパーなどで調整するしかない。
そして耐久性はあと5-6年使ってみないとわからない。