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オカムラのエスクードをカスタムする

オカムラのワーキングチェア、エントリーからミッドレンジに当たるエスクードを中古で購入して3週間ほど購入した状態で使っていた。

素性がいい椅子だからとはいえ不満がいくつか出てくる。

まずは肘掛けだ。

柔めなプラスティック素材を使っているが一日中肘を当てていると痛くなってくる。

そこでタオルを巻いて使っていたがそれでもやっぱり痛い。

中途半端な柔らかさではダメなようだ。

これまで仕事で肘掛け椅子は何度も使ったことがあるが肘掛け自体を使っていなかった。

それを毎日肘掛けに肘を置いて圧迫をかけていたためだ。

ほとんどウォーキングをしない人が突然ウォーキングを始めると足の裏が痛くなるのと同じだろう。

そのうち慣れるかもしれないがこのまま当面痛いかもしれない。

そこで肘掛け用の一番安くて使えそうなクッションを買って装着した。

クッションは色々販売されているので肘掛けの長さに合わせるべきだが購入したのはShinnwaのマジックテープの25cmモデルだ。

黒板消しの大きな奴みたいだがこれが大正解だった。

マジックテープ2箇所で巻いて固定するだけでもずれることもない。

まるで純正オプションのようだ。(言い過ぎ

3cm以上の厚みがあり中にキッチンスポンジのようなものが入っているような弾力がある。

肘を置いても底つき感も無いので痛みが起きない。

弱点として厚さがあるので肘掛けを低く調整してもそこから3cm高さが増してしまう。

実際にはスポンジが沈むので1.5cm程度高くなる。

元々真ん中あたりで調整していたので問題なかったが足が長くて座高が低い方とか女性だとクッションを乗せると肘掛けの高さが気になる方がいるかもしれない。

あと安物のスポンジなので短い期間でヘタりそう。

1週間使って安物のスポンジを使っているのだろう既に型崩れを起こしているので1年どころか半年もつかすら怪しい。

でもカバーはそのまま使えそうなので東急ハンズあたりのウレタンフォームを切って入れ替えれば使い続けられそう。

もうひとつがヘッドレスト問題だ。

このオカムラのエスクードはヘッドレストが標準でもオプションでも装着できない。

椅子の基本性能では大差がないのでオプションによる上位モデルとの差別化だ。

それゆえにエスクードは中古で人気がなく安く買えたので良しとしなければいけないが数週間使っているとどうしても頭を支えて欲しいことが幾多もあった。

とにかくこれまで座椅子で頭を支えていたので首が凝って凝って仕方がない。

最初は椎間板ヘルニアに加えて首の病気にでもなったか?と不安になった。

それだけ首は座椅子に依存していたらしい。

ロキソニンジェルを塗って我慢し続けるのも辛いのでアマゾンで探してみるとワーキングチェアの汎用ヘッドレストが存在している。

商品としてはいくつか売っているがおそらく全て同じ構造の製品だ。

ハンガーのオプション付き中古モデルだがつけるくらいのスペースはあると何とかなるだろうと買ってみた。

しかしこのハンガーの後ろ接続プラスティックが干渉してヘッドレストのクリップが取り付けられない。

そこで下から上に通っていたカバーのネジ2本と背面に固定されている2本のネジを外してハンガーを取っ払って取り付けた。

購入する時には背もたれの厚さによって3種類の黒いコの字のクリップのサイズ違いがある。

2.2cm以下、2.3-2.6cm以下、2.7-3cm以下だ。

エスクードは2.6cmだったので真ん中のサイズを調達した。

厚さを間違えると装着できないのでしっかり計測した方がいい。

クリップのネジ穴の作りが雑で内側に大きくバリが出ていたのでクリップを押し込むのに苦労し、生地が破れそうになったが無理くり押し込んだ。

ヘッドレストはクリップの後ろの穴にはめてネジを押し込めるだけで固定されていない。

黒いコの字のクリップにヘッドレストをネジで留めて支えているだけだ。

安定性はどうかな?

と思ったが頭を強く後ろに下げても外れることはなさそうだ。

最初に挿さっているネジは長すぎてグラつくので付属していた一番短いネジと交換した。

説明書は何もない。

この手の組み立てに慣れていないとアマゾンレビューに居たような方のようにキレることになる。

あと背もたれが反って後方にカーブしているようなオシャレなワーキングチェアではヘッドレストが後方に反ってしまい使えない。

エスクードは運よくちょうどいい。

正確にはあと1cm前に出ているとジャストフィットだが前後調整機能はないので仕方がない。

椅子は調整できる箇所が多ければ多いほどいいとわかった。

実際にしばらく使ってみたが背もたれを起こした状態で頭をヘッドレストに乗せると落ち着かない。

ムチウチになった人が首にコルセットでもつけて固定されているような感覚と言ったらいいのだろうか。

しかしリクライニングにしてヘッドレストの角度を調節すればクルマや旅客機や新幹線の椅子のように仮眠くらいとれる状態になる。

新幹線や高速バスの座席で寝られない体質なのでこの椅子も寝られないが、普通の方ならうたた寝くらいはできそうだ。

品質は値段相応で重量も軽く雑な作りだが一応角度調整もできるし高さ調整もできる。

高低は3cmしかマージンがないものの真ん中あたりでちょうどだった。

中古で椅子本体が送料込みの2万円に肘掛けクッションとヘッドレストで合計2.4万円で上位モデルのバロンチェアになったわけではないがいい改造ができた。

ちなみにバロンやサブリナもヘッドレストは固定型の大きいタイプで、

角度が調整できる小さいヘッドレストが選べるのは最上位のコンテッサくらいだ。

クルマ、新幹線、バス、旅客機のシートのヘッドレストの調整は気になったことはないがワーキングチェアで角度調整できるか出来ないかは雲泥の差だ。

といってもこの改造で高級椅子のコンテッサに近づいたと言っている訳ではない。

今回くっつけたヘッドレストも耐久性は怪しいので運がよければ数年もつかもとあまり期待せずに導入した方がいい。

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