これまで腕に巻くオムロンのカフ式血圧計を使ってきた。
いつ購入したか覚えていないが2001年に発売終了しているのでそれ以前に購入して20年以上は使っている。
他の家電で20年使える機器なんて滅多にない。
未だに使えるので相当丈夫な作りだ。
年季が入っており白が黄ばんでいる。
病院で計測するより必ず10〜15程度高めに出るので高く表示されても気にならない。
さすがに140以上あるとやばいかなと考えている。
ただ血圧計は体調がいいとあまり計測することもない。
身体が重いなと思った時や調子が悪い時に持ち出して測っている。
成人病持ちや血圧が気になる年齢になったら普段計測して朝、昼、晩と普段の血圧を把握しておくことが大切だ。
実際にコロナ禍のお陰で体温計を非接触型に変えてから体温計を見るたびに計測している。
お陰で何時頃は普段どれくらいの体温で、出かけた日、ジムに出かけた日、家にいる日、はどんな感じで1日の体温の変動があるか把握できている。
あと季節によっても体温が変わったりを知ることができる。
頻繁に計測する理由は簡単だから。
おでこに少し離して当てトリガーを引けば一瞬で体温がわかる。
最近の製品は安物でも実際に脇に挟む体温計と誤差もほとんどないので十分使える。
血圧計も同じことが言えるのではないかと考えた。
さすがにピッと測れる血圧計なんて存在しても誤差が大きそうだが病院や薬局に置いてある腕を突っ込んで計測する血圧計が自宅にあったらどうだろう?
多くの方が普段から腕を突っ込みたくなるはずだ。
というわけで探してみるとオムロンとテルモがリーズナブルなアームイン式血圧計を販売している。
価格は1万〜3万円弱とカフ式よりは高いが手が出せない金額ではない。
オムロンはどちらかといえば大きくて重いがアームインのΦが大きいので腕が太い方でも使用できる。
一方でテルモは腕周りが33cmまでなのでガタイのいい男性は入らない。
その代わりに軽めで少しお安めだ。
できれば家電量販店で見つけてどちらがいいか実物を見て購入された方がいい。
腕周りが33cmもなく、これまでオムロンを使って病院の計測より高めの数字になっていたのでテルモのes-p2020zzを選んでみた。
横のiPhoneと比べてもかなりの存在感だ。
常設する場所がないと辛い。
ただ筐体サイズの割に軽く感じるし実測で1kgもない。
オムロン製は1.6-2.6kgなので比較すれば軽い。
精度については同じタイミングで測ってみると所有していた血圧計に比べて若干低めに表示されるのでオムロンの旧機種よりは正確ではないかと推測できる。
病院で計測すると上が110を超えることはなく100を切っていることが度々なのでテルモでもまだ高く表示される傾向がある。(この理由は後程)
でもアームイン式の最大のポイントは精度とか測りやすさではない。
特徴はこの馬鹿でかいサイズ感だ。
どこに置いても目に入る。
目につくしポッカリ腕が通る穴が空いているので腕を通したくなってしまう。
そこが大切だ。
お陰で腕に巻く必要のあるカフ式と比べてこまめに計測するようになった。
すると電池がすぐ無くなるのでACアダプタも入手した方がいい。
オムロン製はアダプタが付属しているがテルモ製は別売なのも考慮して価格も含めて検討していただきたい。
オムロンでもテルモでもアームイン式血圧計を家の見える場所に置けば大抵の人が毎日血圧を計測することになるだろう。
病院でアームイン式を見つけたら必ず腕を入れるあなた!
是非買いましょうw
但し何度も繰り返すがとにかくデカいので邪魔になる、もとい存在感が凄いので設置する場所を十分検討してから購入しよう。
デカすぎてテーブルだと邪魔で一旦寝室に置いたところ夜しか血圧を計測しなくなり、これではいかんとまたリビングに移動した程だ。
それと椅子と机の高さを調整して心臓の高さで腕を入れるようにできないと正確に測れない。
食卓や普通の勉強机を利用すると血圧計が高めになってしまう。
心臓の高さの机なんて血圧を測る以外にまず使い道がない。
椅子を下げる、机をリフトアップする、血圧計を何かの台座乗せるなどして腕と心臓が一直線にできる環境が必要だ。
取説の通りこれが大切で守らないと測っても正しい数字が出ない。
レビューで精度が悪い…という人はこれを守っていないと想像できる。
前述の計測結果も少し低めで測定していた。
実際に心臓より下10cm、心臓水平、心臓より10cm高めで測り比べてみた。
真ん中が病院で測る数字により近い。
これで結果-10と頭で計算しなくてもよさそう。
我が家の机だと百均で売っているティシュボックスがちょうどいいサイズなので同じ高さで使えそうなプラスティックボックス買ってきてリフトアップさせよう。
あくまで自身が使った感覚だが(古い)オムロン製は適当に測っても一定の精度が出て若干数値が高めに表示される。
このテルモ製はきっちり心臓に水平にしてピタッと静止して計測した時にはオムロンよりも精度が出るが少し動いたり高さがずれると誤差が大きい。
この特性は主にテルモの採用しているコロトコフ法とオムロン主流のオシロメトリック法の相違ではないかと想像できる。
コロトコフ法が昔ながらの病院で医師や看護師さんが水銀計と聴診器で血圧を測ってくれるあの原理でオシロメトリック法は電子血圧計のために開発された方式だ。
若者や壮年あたりまではテルモのコロトコフ法で静止していれば十分使えるし何せ安い。
一方でお年寄りの振戦で常に揺れている方やじっとしているのが難しいお子さんとか心臓の高さで測るのが難しい環境ならオムロンのオシロメトリック法がよさそうだ。
他にはパナ、シチズン、タニタなどもあり精度がいいかもしれないが使ったことがないのでわからない。