少し前だが給付金でOculus Quest2を購入した。
時代が本当にメタバースに向いていくか疑っているが一度くらいはその世界に触れようと思い立った。
メタバースの世界に入る方法のひとつであるVRヘッドマウントの
基礎知識としてはPS4/5と接続して使用するPSVR、高性能なゲームPCと接続して使用するOculus Rift、Valve Index、HTC Vive ProなどのPCVRと、今回購入したヘッドマウント単体でも遊べるOculus quest2がある。
この単体で遊べるヘッドマウントをスタンドアロンタイプと呼ぶ。
PSVRやPCVRの方が高性能な描写力があるので綺麗なゲームが楽しめる一方でスタンドアロンは内部に高性能スマホと同等スペックを入れた安価なお気軽VRだ。
本体が届いてゲームの体験版を一通りやってみようとまずは定番のビートセイバーというゲームをダウンロードした。
ゲームの種類はこれまで遊んできたニンテンドーやソニーの家庭用ゲーム機に比べると少ない。
大作ゲームは前述のPCVRやPSVRが前提になる。
だからOculus quest2単体で遊べるビートセイバーは初期の作品だが未だに高い人気を誇る。
スターウォーズでルーク・スカイウォーカーやジェダイの騎士たちが武器に使うあのセイバーを両手に持って飛んでくるキューブ(ノーツ)を音楽に合わせ叩き切り続けるリズムゲーだ。
太鼓の達人の未来的なゲームだと想像していただければいい。
一人称視点だがわかりやすい動画だとこんなゲームだ。
ざっとメタバース体験記事のプロットとして「体験版一通りやってまあまあだった、VRCHATも外国人とそれなりにコミュニケーションが取れるよ〜」とでも書くつもりでいた。
しかしいきなりビートセイバーの体験版で沼にハマってしまった。
最初の1回目は何の知識もなかったので適当に叩き切っていたが点が入ったり入らなかったりコンボになっていかない。
2回目で切るスピードなのかと速度を上げても変わらなくキューブに貼り付いている矢印の方向から切るとわかってルールを認識した。
そこから楽しくなる。
数回やって他の体験版をダウンロードしたが気がつけばビートセイバーに戻って遊んでいる。
7、8回繰り返してプレイしていたのでこれは買った方がいいと2990円をカードで支払って正式版をダウンロードして遊び始めた。
リズムゲーなんてこれまで興味がなかった。
遊んだのはニンテンドーDSの押忍!闘え!応援団と2くらいだ。
太鼓の達人やDDRもおそらく人生数回で家庭用ゲーム機でも本格的なリズムゲーには手を出したことがない。
以前ビートセイバーをVtuberの動画で2回ほどみたがその時もなんの興味も生まれなかった。
VRで興味があったのはPCVRのHalf-Life: Alyxか。
それがこの歳になって10代や20代の女の子をターゲットにしたようなリズムゲーにハマるとは思わなかった。
音感は悪くないと思っているがリズム感が残念なので上達しない。
始めた当初は動画の女の子みたいなへっぴり腰だったけどこんなウマウマのステップが入れられるリズム感になりたいと精進している。
ゲッダンのサビがフルコンボできたらダースベイダーをセイバーで瞬殺できそう。
ヒノカミ神楽は鬼滅のシーズン1の19話観た人ならわかるだろうけどあの名シーンをそのまま再現しているので主人公になり切るゲーというVRのひとつの可能性を示唆している。
ゲームプロデューサーが観てたらヒノカミ血風譚のPSVR版の開発を必ず始めているはずだw
制作側の思惑と異なるような新しい楽しみ方を編み出す人が生まれるような土壌を持つゲームがいくつも作られていけば人間のイマジネーションが更なる高みにたどりつける可能性を秘めている。
それくらいビートセイバーの可能性だけで1時間語れそうだが他の家庭ゲームに比べてユーザーが少なすぎる。
まあ体験しないと動画を見た程度では何を興奮しているか全くわからないと思う。
自分もVRヘッドマウントを布教するブログやYouTubeを醒めた目で見てたw
VRは体験しないと言葉や映像や増してや文字では伝わらない。
大層な話は横に置いて、このゲーム数プレイするだけでかなり暑くなるので結構運動になっている。
階下に迷惑なので昼間しか遊べないのが残念だったが階下が当面空き部屋になったので夜でもできそうと喜んでいる。
椎間板ヘルニアに腰痛のダブルパンチなので基本はコルセットを巻きながらのプレイだ。
ヘルニア持ち腰痛持ちにきついのは壁が飛んできてしゃがむ動作だ。
膝をついてしゃがんでおり膝を床に当てすぎて割れそうなのとたまに間違えて腰を曲げてしまうので徐々にダメージが蓄積されている。
上手くなるのが先か腰がやられてしまうのが先かはわからないがベッドから出られなくなる未来が待っていそう。
Oculus Quest2を買ってから日が経つがしばらくビートセイバーしか起動してなかった。
船酔いするタチなので静止状態なのにスライド移動していくようなゲームはVR酔いが酷くて無理だとわかっている。
公式曲が一段落して有志が譜面を作ったカスタム曲に手を出そうと捜してみた。
譜面とは自分の好きな音楽に合わせてキューブに矢印付けて曲に合わせて流れてくるフローをユーザーが作ってみんなが遊べるようにアップすること。
検索して90年代のクラブハウスの曲とかがあれば拾うつもりだったけど見当たらなかった。
リッキー・マーティンの曲はあるけれど当時お店でかかって騒ぎまくっていたユーロビートのブンブンダラーとかアップサイドダウンとかサムライとかジャパンジャパンとかデッドオアアライブのターンアラウンド…あたりがあったら懐かしんで猿のようにやっていただろう。
残念ながら50代ユーザーなんて少ないだろうからそんな曲のニーズがないし作る職人もいない。
ユーザー年齢層が幅広くなればもっと曲もバラエティ豊かになると思う。
J-POPはあのjas〇acが目を光らせているためかあまり見つからないが日本のサブカル系ミュージックが世界のレーティング順で並べるとスターウォーズやらマイケルジャクソンやディズニーの曲と共に表示されるのがすごい。
やっぱり日本はアニメ、ゲーム、ボカロなどサブカル文化を世界に発信する国で間違いない。
日本人ユーザーがどんどん増えて浸透させてしまえばメタバース世界の主な曲は日本の曲で席巻してしまいそう。
そんな中で何度やってもテンション上がってニヤけてくるのが「お願いマッスル」という曲だ。
この曲をヘビロテしてたらマジで腰と背骨がヤバいww
もしQuest2買ってビートセイバーやることがあったら試して欲しい。
そしてたまたまボクシングゲームがキャンペーンで安くなっていたのでようやく他のゲームもダウンロードしてみた。
このゲームのプレイを飽きずに続けられればスポーツジム要らず。
1分のインターバル入れて3分間本気で殴り合うので体力消耗が半端ない。
あしたのジョーやがんばれ元気世代なのでクロスカウンターやアッパーストレート遊びをしようと思ったがそんな余裕はない。
とにかく手数を出さないと勝てん。
腕の押し出しと引き戻しの速度を見ているようでヘナチョコパンチでは効かない。
本気で殴らないとダメだ。
2人目を倒した時には10分くらい酸欠で動けなくなった。
3人目が中々倒せない。
これ毎日3試合やってたら間違いなく心肺機能がかなり強くなっていく。
但しボクシングはある程度広い空間を作らないと見えていない周りのものを本気で殴ってしまうので気をつけた方がいい。
実はこの2つばかりやっていて他に手が出せていない。
設定の裏技や無料ゲームができるSideQuestもインストールしたがこちらも放置したままだ。
メタバースもSideQuestのようなオープンプラットフォーム上でこそ競うべきだ。
しかしメタなどGAFAMが狙っているのはiphoneのappストアのような独占でクローズドな世界だ。
経済における全体主義化を狙っているんだろう。
考えてみればアップル信者の人々ってリーダーに決めてもらい導いてもらうのが好きな全体主義で支配されるのを望んている人々ではないかと邪推している。
日本のiphoneシェアがやたら高いのは富裕層が多いんじゃなくて社畜万歳みたいな主義者が多いせいなのかもしれない、知らんけど。
まだSideQuestはiOSでの昔の脱獄のような存在を許しているがそのうちユーザーとシェアが獲得出来たらアップルのように締め出して独占化を進めていくかもしれない。
そこに風穴を開けてくれるのがブラウザでVRを体験できるようにしたWEBXRだと考えている。
なにせブラウザ上で動作するアプリなので数々のヘッドマウントでもOSにも依存しないから企業側で制限できない。
広告業中心でChromeでそこそこ成功しているグーグルあたりは最後にはWEBXRなどブラウザベースのVRアプリを支持していくような気もする。
偉そうなことを語ってみてもビートセイバーとボクシング以外何もしていなかったのでようやくメタバース関連と呼ばれるアプリをいくつかダウンロードして潜ってみた。
うーん
イメージしていたのとかなり違う。
そこそこ人がいるアプリでネイティブじゃない自分が片言英語で話しかけても無視されるし逆に全然人が見つからないアプリは調べてみると各自が閉鎖的なプライベート空間を作っているらしい。
日本人が居てコミュニケーションが取れるのはClusterあたりかな。
今のところQuest2使って日本人で英語苦手な初心者ならここのロビーの一択って感じ。
平日昼間でも誰か居る。
ゲームエリアとかお絵描きエリアとか色々な世界が日本語で記載されているのでここなら大丈夫かな?
ただ有名どころのチャットは移動がワープ方式に対してスライド方式なのですぐにVR酔い起こして長時間は居られない。
色々な国の人と言葉の壁を超えてほんやくコンニャクのような通訳ソフトが入って誰とでもコミュニケーションが取れる自由な世界が広がっているのかなと勝手にイメージしていたけどやってることは30年前の富士通ハビタットからなーんも進歩してない。
日本人はこういう概念いち早く作り出す才能はすごい。
それを商業化して国内外に広めるのが苦手な人種なので残念だけど。
もしかするとスタンドアロンヘッドマウントの限界でPCVRだったら強力な演算能力でどんな言語でも自由にコミュニケーションが可能になっているかもしれない。
それでもグラフィックボードだけで10万円超えて30万円以上かかるようなセットを揃えるのは敷居が高すぎて絶対に一般化しない。
ワンチップで今のグラボ並みの性能出せて10万円以下になるならまだ可能性があるけど無理じゃない?
マイクロソフトもフェイスブックも巨額な投資ぶちこんでいるけどマジで伸びるの?この業界って。
自分はスマートウォッチはスマホのように流行らないとApple Watchが販売された当時から言及しており、VRより本命はセカイカメラや電脳コイルのようなARグラスだと2年前(マスク記事の下の方)に言及している。
当時スマートウォッチが普及しないと予想した理由は簡単でスマホが一気に普及したのはあくまで携帯電話の代替品だったから。
例えば電子手帳代わりに使っていたザウルスやクリエなど便利なPDAなんて普及せずにスマホが出る前に消えていった。
あれは新規開拓だったからうまくいかなかった。
その昔の電子手帳も同じだ。
新しい分野を開拓するのは巨額な資本投資をしても難しいが今ある生活必需品を新しい技術で置き換えていくのは難しくはない。
腕時計も携帯の台頭ではめている人が少なくなったしいまやはめる目的はロレックスやカルチェなど装飾品という人も多くスマートウォッチで代替えにはならない。
頭に被るVRヘッドマウントなんてさもあらん。
メガネ人口はそこそこいるので個人的にはメガネの代替えでスマートグラス推しだ。
メガネ愛用者がスマートグラスに置き替えて便利さを広めていけば裸眼の人も伊達メガネのスマートグラスを使うようになると確信している。
でもスマートウォッチが日本でようやく200万台(*)突破してスマホ所有率100%以上に対して5%もシェアが取れたのでメタバースも5-6年かければその程度のシェアくらいは獲得できるかもしれない。
5%の市場狙って今のうちにメタに潜ってビジネスチャンスを見つけるのも正解かも。
*万歩計や心拍や血中酸素などの記録をメインにしたヘルスバンドは別