海外旅行に出かけていたのは既に2年以上前になり忘れてしまいそう。
タイも事前PCR検査は撤廃されたし他の東南アジアの観光国も追従しそう。
LCCも少しずつ便を増やしているしそろそろ出かける環境が整い始めた。
そこで以前海外旅行で使用していたドアハンガーの改良版を3Dプリンターで自作することにした。
ある程度の日数を海外で過ごすと洗濯問題が出てくる。
高級ホテルに泊まるような人はホテルのランドリーサービスに出せばいいが貧乏旅行だとそうもいかない。
チェンマイで利用した洗濯物の重さで計り料金の洗濯屋さんがあれば安くて便利だがどこにでもあるわけでもない。
安いと洗濯機と乾燥機がないホテルもある。
乾燥機が壊れているホテルなんかもあった。
そんな時には部屋干しになる。
日本のようなまともなホテルならハンガー掛けがいくつかあってそこに掛けてエアコンでもつけておけば乾く。
しかし海外だとかけるところすらないホテルも多い。
そんな格安ホテルにしか泊まらないから仕方がない。
ハンガーをかけるところが一切なかったり、クローゼットがあるかと思えば変なライトの装飾があり扉を開けると明るくて寝られないので閉めて乾かしても翌日乾かず困ったこともあった。
そこでこのグッズを購入して使ってきた。
鉄製のドアハンガーだ。
ホテルと名のつくところなら必ずドアはある。
ドアに引っ掛けて閉じればどんなホテルでも必ずハンガーフックが使えるようになる。
昔これを見つけて海外旅行に持ち歩いていた。
当時は手荷物を6kgに抑えていた。
LCCだと7kg制限が多いからだ。
最近は6kgも背負うと肩が痛くなるので極力4kg前後に抑えようとしている。
海外旅行でも適用したいルールだ。
このハンガーは頑丈で便利だが重さが220gもある。
バッグもPCもスマホでもタブレットもモバイルバッテリーもUSB電源も可能な限り軽量化してきた。
衣類も最低限しか持っていかない。
これ以上に軽量かつ高性能なものに買い換えようとすれば価格が跳ね上がる。
手荷物ダイエットをしている状態で更に200gのダイエットとなるとガジェットを軽くするなら10万円台というコストがかかってしまう。
たかがではなくされど220gなのだ。
そこで同等もしくは多少機能が落ちても使えるドアハンガーを3Dプリンターでで作れないか考えてみた。
同じ構造をプラスティックで作ると強度不足で折れてしまうのは想像に難しくない。
ドアハンガーというより紐を通す穴をつけてドアともう1箇所ホテルの部屋のどこかと結んで部屋干し線を張って使えるドア紐フックのような機能にした。
どんなホテルでもドアはあるし1箇所くらいは紐を結ぶ場所は見つかる。
高さは平行にならなくても紐で輪っかを作って吊るせばいい。
設計に使うはFreeCADだ。
Fusion360を覚えたら今後クラウドソーシングなどで小銭稼ぎが出来そうなので有利だと思うけれど簡単なのでこちらを選ぶ。
平面設計を作ってそれをソリッドに押し出して立体にして減算で穴あけ、加算でフック部の強度を上げることにする。
まずは平面設計だ。
手持ちの鉄製ドアハンガーの寸法をほぼそのまま利用する。
厚みは図を見ていてなんとなく2mmがしっくりくると調整した。
右と左がずれているようにも見えるが実際は両方2mm厚にした。
後で調べると大量に成形されている経験者もノズル0.4mmのプリンターでは厚み2mmを薦めていた。
あとは出来上がった2Dを押し出して3D化するだけ。
そして出来合いの円柱のサイズを調整して挿して、
減算して穴あけ、
一番力がかかりそうな角に角柱を埋め込んで強度を上げてフュージョン(結合)した。
あっという間に出来たようだが実際にはスケッチの線が微妙に一筆書きになっておらずソリッド化で先に進まずしばらく悩んだ。
(前回の通り当面これで悩むw)
そしてできたファイルにスライサーを通して印刷をする。
これも1時間強だ。
制作2つ目にして手慣れてきた。
穴にサポートを入れなかったので素材が詰まっていたがピンセットで簡単に取れた。
重さはなんと8gで鉄製の1/20以下だ。
でも使えなきゃ意味がない。
実際に紐をつないでドアに挿して引っ張ってみたが抜けないし割れないしジャストフィットだ。
まあ製品版のドアハンガーの寸法パクったので当たり前か。
早速他の自立ハンガーをもう一端としてナイロン紐でセーター4枚かけてみた。
重さとしては絞ったTシャツとパンツ3組と想定するとちょうどいい。
安定感はあるけれど若干ドアフックがしなっている。
あと2枚追加は厳しそうだがこれ以上干すなら街の洗濯屋さんかランドリーサービスを探して利用すべき。
紐は現地調達でもいいしナイロン紐なら軽いので持って行ってもいい。
もう少し強度を上げるため横幅を2cmから3cmにした方がいいかな。
別のものを作っている合間にまた改良版を作っておこう。
幅を3〜4cmに変更して穴の位置と補強をいじるだけなのであっという間に設計は直せる。
旅行中にリュックの中で外から他の荷物に押さえられるとベキって割れそうなので旅行で持ち運ぶには間にコの字の間に何か挟むようなサポートが欲しい。
百均で売ってる硬いスポンジを切ればいいかな。
単純な成形だが便利なものができた。
しかしその後にセリアに買い物へ行った時にプラスチック製のドアハンガーを販売していた。
このフックの先にナイロン紐で吊るせば同じ用途で使える、わざわざ作らなくてもよかったのにというオチも用意した。
まだいくつか実用品のイメージがあるのでめげずに作っていこう。
これからはCADによる設計のスキルを上げていかないとイメージしたものが作れないのが壁か。
(でも線を閉じるアイテム一致拘束に気がつくのはまだまだ先だ)
そういえば最近百均でプラスティック製品を手に取ると重いものほどお得!と思ってしまう。
3Dプリンター保有者のあるあるかも知れない。
材料で使っている最安のPLAは1kgあたり約2000円で電気代が約300円なので43g成形すると100円のコストがかかっている。
下手に大きな容器とか作るなら百均でイメージに近いものを買って合わせた方がいいと考えてしまう。
だから血圧計を心臓の位置に合わせる台を作ろうと思ったけれどやめた。
ちなみに組み立て確認のサンプルとして印刷した高さ5cmの黒い仏像がちょうど10gなのでこれで24円のコストだ。
まだ実用品を2個作った程度だがこのプリンターをおすすめしたいのはカメラが趣味の人だ。
カメラのアクセサリーって細々としたものでも結構な値段する。
GOPROなら中華製の格安品が山のように出回っているので問題ないが普通のカメラや日本製になると安いものが出回っているわけでもない。
ノブとかマウンターとか自分の設計通りに印刷できればアクセサリー費用が節約ができそう。
それにカメラやっている人ってなんとなく製図もできそうなイメージがある。
あとFreeCADの勉強を兼ねて小型スピーカーボックスでも印刷しようかとアンプの基盤と8Ωカースピーカーをアリエクで探しているがよさげなものが見当たらない。
いっそソニーやJBLやBOSEあたりのスピーカーボックス分解して3Dプリンターで作り直そうかと考えたがオリジナルより音質が下がる可能性の方が大なのでやめておくw
収益のあるYoutuberだったら動画ネタにいいかもしれない。
灯台下暗しでスピーカーは中華より国内で買った方が断然コスパがよかった。
アリエクとアマゾンを探していたのが間違いだった。
購入垢を消してしまったヤフーショッピングのNFJあたりが優位なようだ。
OEMスピーカーを千円前後x2で買って50Wのアンプを組み合わせてそのうち作りたい。
スピーカーといえば一千万円のノーチラススピーカーの
(写真は本物)
小型版を3Dデータで印刷して1本約千円のスピーカー2個くっつけ約2万円でメルカリやヤフオクで売ってる人いるけど同じもの作って売るかなぁ〜
スピーカーの原価は安いけど印刷材料代や組み込み部品や組み立て調整の人件費考えたら適正価格じゃないかな?
これからの内職(死語)は3Dプリンターで得意な分野の製品作ってメルカリで売ることだ。
設計データ手に入れたら誰でも成形は可能なのでその後の組み立て工程が難しい程に参入障壁が高く儲かりそう。