滞在日数も実質あと2日だ。
明日の夜中に帰国する。
まずはとにかくコロナの陰性証明だ。
これがないと出国すら危ない。
陽性になったら再度検査をする。
それで陽性ならホテル療養でPCRが陰性になるまで滞在だ。
ビザが2週間までなので延長をどうするかが厄介だが日本語ができるクリニックにでも相談しよう。
あとは医療保険を使うのでカード会社にも連絡する。
陰性であれば観光だが行きたいところがない。
ググるとホテル周辺に観光スポットは密集しているので徒歩で回って遠いところはGRABかな。
計画時にはバス移動と考えていたが暑くていつ来るかもよくわからないバスを待つ体力などない。
とんでもないダウンタウンにあるホテルかと思ったが観光にはベストの立地だ。
泊まったマリーゴールドホテルは周りの環境さえ気にしなければいいホテルだ。
観光巡りに乗り気ではないが知らない外国の街を歩くのは好きなので観光スポットに行った証で外から写真を撮るだけにしよう。
8時50分にホテルを出て9時頃に108病院へ行くためGRABバイクを待っていた。
中々やってこない。
一応マップで呼んだバイクがどの辺りを走っているかはわかるのだが一旦近くまでやってきてまた離れていくを繰り返している。
GPSの誤差があるのかドライバーと何度かやりとりをしてようやく見つけてもらった。
有名な建造物や大きな交差点でもあれば説明しやすいが陸橋くらいしかなかったのでドライバーも分かりにくかったようだ。
最後はパシャパシャ周りを写真を撮って送っていた。
有名なスポットを写真を撮ってここで待っているとGRABで送るのが早く到着しやすい。
そしてバイクの後ろに乗って108病院に辿り着く。
早い時間なので昨日と雰囲気が全く違っており検査を受けた場所がわからない。
ボケたか…
そこで守衛さんに鼻に棒を突っ込むジェスチャーをしてCOVID19 PCR TEST、Where?と聞いて証明書を受け取る場所が見つかった。
昨日とは別の看護師さんがPCR検査を担当しており陰性証明書は「サティフィケイト」では通じずこの病院では「リザルト」(結果)と呼んでいた。
この別の看護師さんもとても愛想よく対応してくれた。
置いてあった陰性証明書は7-8枚だった。
帰国に陰性証明書が必要なのはおそらく日本くらいなので朝受けて夕方受け取る人も含めて50人もいない感じかな。
そして受け取ったその紙をおそるおそる見た。
よかった。
ネガティブ、陰性だ。
これで帰国できる。
病院の中で早速MySOSに写しを登録し申請した。
108病院でPCR検査を受ける手順をまとめると、
1.自分でパスポートのコピーを2通用意する。
コピー受付は病院の入口にあって受付のおばさんがわざわざやってくれたができれば自分で用意して持っていった方が受付の気分を害さない。
2.受付で翻訳ソフトでスマホ大画面にベトナム語で「日本人でPCR検査を受けて帰国したい」と表示させて受付に見せる。
画面が小さいと見てもくれないかも。お金は準備している旨をパスポートを渡して51万ドンの見せ金もした方がいい。
3.パスポートの写し1通に電話番号を書く
ポーンと言ってパスポートの写しペンをトントンと挿したらその事だ。これが中々分からなかった。
4.受付が陰性証明書を発行するためパスポート情報をPCで打ち込んでくれるので呼ばれたら名前やパスポート番号などが間違っていないか受付内に回り込み画面を見ながらチェックする。
5.もう一度検査票らしきメモに電話番号を書く
何故2回必要なのかは不明だがこの病院のルールなのだろう。
6.受付の表に回って現金50万2千ドンを支払う。
7.検査票と領収書をもらって検査場へ
受付の後ろをまっすぐ行き突き当たりを右に回ってぶつかったあたりの建屋の中だった。わかりにくいので守衛さんに鼻に棒を突っ込む仕草をしてPCRといえば教えてくれる。
8.そこで看護師さんに検査票を見せるとフライトはいつか聞かれるのでスマホで英文のフライトチケットを見せるといい。72時間以内か確認するのでフライト日時をベトナム語で用意しておいてもいい。
9.あとは検査をしていつリザルトをもらえるか確認して帰る。午前の早い時間なら当日に結果が出る。
10.約束の時間にもう一度検査場に行って「PCRリザルト」と言い領収書を見せれば渡してくれる
これがアップされる頃には入国PCRも不要になりいらない情報かも知れないがまとめておいた。
あと別の受付の女性だったらもう少し楽かもw
帰れると思ったら腹が減ったので病院を出た付近の道端で売っていた揚げパンを1万ドンで買った。
面白いおばさんでお金を持って近寄ったらパンをどんどん入れ出したが1万ドン渡そうとしたらパンを減らしていた。
相場を知っているなら先にお金を渡してしまう手がいいな。
油ギトギトだったが砂糖に浸かっているように甘く中はもっちりで案外うまかった。
しかしその後に胸焼けというよりいきなり機能性ディスペプシアの症状が襲い危険な状況に。
美味かったが悪い油の塊のような食べ物だったらしい。
これからどうするか考えていたらアプリから通知がありファストトラック審査が終わった旨の連絡がある。
画面が青色に変わる。
ほんの20分だ。
厚労省のシステムも安定すれば早い。
せっかくなので形だけでも観光しようと歩いて数キロの博物館へ。
その間も揚げパンを胃が受付ていないのがわかる。
トイレがあったら吐きたいくらい。
気を紛らすため近くにベトナム歴史博物館があるらしいので寄ってみた。
見つけるのに苦労したのはもっと大きな建物を想像していたから。
裏口の変なところから入ろうとしたようで怒られた。
でも優しい人で正規の入口を教えてくれる。
入場料は4万ドンだった。
色々展示していたが、
ベトナム戦争中の写真がとにかく多い。
アメリカと戦い負けなかった事が彼らベトナム人の矜持であり自負なのだろう。
第二次世界大戦の日本参戦をマスコミは抹消すべき事項のように事実までもを隠蔽しているが、決して国の歴史を捻じ曲げてはいけないと感じた。
外に出て湖の方へ歩いて行く。
ベトナム水上人形劇で有名なホアンキエム湖の寺院まで。
人形劇は予約して決まった時間にまた出かけるのが面倒なのでやめた。
途中ベトナム初の都会を歩き少しテンションが上がる。
これまでの東南アジアどこへ行っても変わり映えしない街並みに飽きていた。
そしてゴックソン寺院へ。
入場料は1.5万ドンだ。
やっす。
でかい亀が何だったのかはよくわからない。
この湖の北から東側が観光客エリアだろう。
ハーゲンダッツやスタバなどがある。
知っている店があるとホッとする。
そしてこの辺りは普通に人が歩いている。
そしてベトナム上陸初のスタバへ。
カフェラテが8.9万ドンだ。
あの美味しかった海鮮チャーハンと同じ値段だ。
スタバは高い。
スタバでカフェラテはあまり飲まないのでわからないが日本と変わらない。
高いので客は欧米人か金持ち層の地元民だ。
めっちゃ涼しい。
さすが消費大国が産んだコーヒーショップでハイランズより強めに冷やしている。
企業ぐるみで環境リベラル活動をしているとは思えない涼しさw
そんなスタバで午後の観光ルートを決める。
スタバからすぐそばの聖ヨセフ大聖堂でバイタクに乗り軍事歴史博物館、タンロン遺跡、ハノイ皇城北門、クアンタン寺、チャンクオック寺にしよう。
一気に観光終わらせる気満々。
有名なホーチミン廟は臨時休業って書いてあるしスポサンは強行突破できそうだが荷物を預けなきゃいけないらしいのでやめよう。
大聖堂を観て、
GRABを呼ぼうとスマホをいじっているとバイタクが寄ってくる。
スマホを覗き込むし碌でもない輩だ。
仕方がないので行き先を伝えてGRABの相場に少し色をつけて札を見せるがノーノーチップチップと喚くのでイラッとしてその場を離れる。
といって観光スポットを外れるとGRABを呼ぶにも場所の説明がむずい。
あー面倒
普段のスポーツジムの有酸素運動で歩く距離の半分の距離だ。
歩こう。
ショッピングモールを発見したので少し涼もうと中に入ったら内部がシャッター街になっている。
でも冷房はかかっているので夜にでも開店するかな?
それでも冷房がガンガンかかっていたので少し涼むのにはちょうどよかった。
そしてこちらが今は何かと問題な旧ソ連のレーニン広場
次は軍事博物館だが入口はここかな?
と看板にグーグル翻訳のカメラを向けたら守衛をしていた軍の人にマジ怒りされたので入るのはやめた。
軍の人に何が書いてあるか翻訳していたなんて言っても通用しないか。
そのままタンロン遺跡に歩いていたら外から戦闘機や戦車が見れたのでラッキーだ。
入場して中から見るより近い。
ただタンロン遺跡にひとっ子ひとりおらず閉まっている。
諦めて次へ行く。
そしてこちらが皇城北門
さらに進んで西湖に到着して水上ハイランズコーヒーで休憩する。
さっきの湖がホアンキエム湖でこちらが西湖だ。
今知った。
飲んだのは抹茶クリームラテ5.5万ドンで甘味も程々でうまい。
抹茶ラテのクオリティはスタバ並みだ。
ただ乗っている生クリームは下手に高級感を出そうとしたのか甘味を抑えすぎて安い乳製品使っているのが丸わかりだったのが残念だ。
見晴らしのいい2階もあるが誰も座っていない。
理由は1階しか冷房がないから。
グーグルマップ眺めていたら西にイオンモールがあるんだ。
評価もめっちゃ高い。
ベトナム人の星4.5以上は当たり。
さすがイオンだ。
行きたいけど15kmをバイクやタクシーで往復したくはない。
なんかハイランズコーヒーで足に根が張ってしまい動けん。
マップを見てるとハノイはロッテリアが多い。
少し前からハンバーガー食べたかったんだ。
本当はタイのようなアメリカンワイルドなハンバーガー屋を探すがハノイには無さそう。
ホーチミンならあるかな?
GRABが捕まえやすそうなパンパシフィックホテル前まで移動した。
日本の旗が立っていたので要人でもやって来てるかな?
キッシーが少し前に来てたからその具体的な詰めでも役人がやっているとか。
ロッテリアまでGRABバイクで2万ドン
ダブルバーガーのセットが8.9万ドンとさっきのスタバのカフェラテトールと同じ。
味はロッテリアで最近食べていないのでわからないがそろそろ懐かしい味が恋しくなるのでぺろっと平らげた。
ロッテリアって日本と台湾以外は全て韓国資本企業だ。
なんかベトナムってタイと違い食文化は韓国系が強いな。
この件に間しても企業のグローバル化は本懐なので別に本国と日本以外のあの国の話題に思うところはない。
一旦ホテルに戻りシャワーを浴びてベチャベチャな服を着替えた。
今日まわったのはタイムラインだとこのようになる。
少し休んで退職5年の感想がを捻り出していたが今回本当に何も思いつかない。
毎回スラスラ出てくるけれど。
気がついたら19時を回っていたので夕食の飯屋を探してふらついた。
凄かったのはドンスアン市場を先頭に面したHàng Đường通りだ。
長い夜市が出ていた。
ほとんどがドンスアン市場内のお店が道端に移動して並んでいるようで服飾系ばかりで食べるところではない。
夜市で明るいし人通りも多いので女性向け夜の観光だ。
男性は昼間にドンスアン市場で買い物を済ませてムフフだろう。
そんな感じの日本人おっさん集団が昼間に市場に居た。
歴史館には日本人おばさん2人組も居たので結構日本人観光客が増えている。
食事に話を戻し夜市はダメでホテルの周りは露店の鉄板焼屋ばかり。
かなりの数が歩道に椅子を出して営業している。
98%鉄板焼屋と言っても過言でない。
ググると8万ドンが相場で安くてうまそー
でも匂いはバターじゃなくてマーガリンっぽいしネット情報ではかなり脂っこいらしい。
これを食べたら明日苦しくなるので我慢して他の店を探す。
てくてくてくてく歩きまくってようやく普通の飯屋街に辿り着き
Bít tết Hà Cúc – số 6 Hoè Nhai
という店でテキトーに一番安いパンブレッドというのを注文したら全く違うビーフスープが出てきた。
本当にハノイのおばさんは言葉が分からんと思ってやりたい放題だ。
でも牛のすね肉あたりが大量に放り込まれており小さめの鍋の見た目よりうまい。
柔らかすぎず絶妙な歯応えだ。
とろっとろがいいという人もいるがすね肉を煮込み過ぎれば溶けてしまう。
主食にパンを出しているからこのお店はビストロらしいがどう考えてもベトナムローカルの味付けで色だけデミグラスっぽくしている。
これは断じてフレンチではない。
うまかったけどレビューも星4.2と少し低めなのはおばさんのオーダー無視で違った料理を出す対応じゃないか?
価格はメニューの通りスープが6万ドンでビール瓶2本で3万ドンの合計9万ドンだった。
満足した。