我が家の電気代を計測する電力計メーターが円盤型からスマートメーターに更新された。
普及率は今年に9割まで進んでいるらしいので我が地域はかなり遅かったようだ。
スマートメーターでリアルタイムの電力量を知りたいので実際にチェックしてみた。
円盤型の電力メーターの現在の消費電力は以前調べた
一方でスマートメーターは表示が交互に変わり累計電力ともうひとつ何か数字が出力されるのでリアルタイムの消費電力かと思えば太陽光関連の数値らしい。
結論はリアルタイムの消費電力量はわからない。
円盤なら回転速度を測ればわかった。
電力会社の検針の工数削減=利益増を手伝っただけで消費者にデメリットしかないのか?
いや中電の場合はカテエネサイトで日別の電力使用量や時間別の使用量も分かるようになるので節電の分析に使える。
結構便利だ。
分析結果を見ていて興味深いのは曜日別の電力使用量で無職なので平日は家にいるのにフラットではなく木、土の使用電力が少ないことに気がついた。
木曜と土曜といえばほぼ自宅にいる。
加えて火曜もその傾向が強い。
家にいる程電気を使っていないことになる。
我が家は消費電力の多い順にエアコン、テレビ、冷蔵庫、扇風機、照明、PCでエアコン以外は曜日による違いは考えられない。
曜日の違いは何かといえばエアコンをつけっぱなしか切ったりつけたりするかの違いだろう。
頭ではつけっぱなしの方が節電になると知っていたが節約癖で出かける時は必ず消していた。
今後2時間程度の外出はつけっぱなしにしよう。
そういえばスマートメーターでググるとセカンドワードに「やばい」が出てきた。
ん、どういう意味だ?
調べてみると電磁波が放出されており体に被害を与えるという主張をしている勢がいる。
うーん、どうなんだろう?
そんな家の外側にある電力計メーターが発する電磁波ごときが影響与えるなら室内の家電が発する電磁波の方がやばいよなぁ〜
パッと思いつくのがIH調理器具やスマホの無線充電(iPhoneのMagSafeとか)や電子レンジとか。
無線充電器なんて動作原理稼考えたらやばいくらい電磁波出してるはず。
あと大型トランスが入った機器とか交流モーターなんかいっぱい放出してそう。
特にPSEマークとかの無い中華製品なんて危ないよな。
イギリスだったか5G電波がコロナウィルスを蔓延させているとかおもしろニュースがあった。
あの類かな?
しかしその人々はスマートメーターから旧来の円盤メーターに戻してもらっているようだ。
冗談ではなさそう。
世の中多様性で電磁波感受性のとても高い人もいるのかも知れないのでなんとも言えないが電気会社も大変だ。
でもどれくらい電磁波出しているか気になり始めたので電磁波計を買って計測してみることにした。
スペックは次の通り。
測定範囲 電界20Hz~3500MHz、磁界20Hz~300Hz
磁場強度範囲 0.1〜1999mG
電場強度範囲 0〜1999V/m
価格は2千円弱の最安値品だ。
国産だと2万円以上する。
どうせ一度測ったら押し入れ行きなのでこれで十分だ。
筐体はしっかりしている。
安いので基盤の作りは雑だと思われるがとにかく電界と磁界が計測できればいい。
まずは話題のスマートメーターを計測した。
場所はメーターの下側のケーブルが出ているあたりに当てて計測する。
噂によるとこのあたりからガッツリと電磁波が出るということだ。
しばらく計測してみると磁界は6.7mG(ミリガウス)で安定しておりたまに振れて瞬間10mG前後出ていた。
電界は66V/mとなっている。
両方BADと表示されて警告音が鳴っている。
これって危険なのだろうか?
しかしメーターから50cmも離せば電界磁界放射量はゼロになる。
理系ならクーロンの法則が思いつかなくても何となく距離の二乗に反比例ってイメージが浮かぶ。
この手の見えないものが怖いというのは文系の方でしょうか。
メーターボックスには鉄の扉も付いているので外に漏れることもない。
我が家の場合はこの程度ならメーターボックスに頭でも突っ込んで生活してなきゃだいじょうぶだぁ〜
一旦メーターボックスを離れて今度は部屋の内側からスマートメーター付近の影響を測る。
予想では何も放射していないはず。
部屋中の角のメーターに一番近い場所でなぜか15mG程度出ている。
変だ。
スマートメーター中心地より磁界がある。
何かあるのか?
これがスマートメーターが発信源なのか詳しく調べていくとメーターボックスの中で上の階と下の階をつなぐ電線から発していた。
マンション内配線が電磁波を撒き散らしているようだ。
これスマートメーターに比べたら桁がふたつ違うかなり大きい数値だな。
そしてコンクリートを突き抜けるくらいの磁界が発生している。
そこそこまともなディベロッパーが建設したマンションなのでふつう電気配線くらいシールドするだろ。
電磁波出し放題って…
この手の配線なんてマンション内を這いずり回っているのでスマートメーターの比ではない。
この結果をマンション組合には一応説明して話し合っておこう。
スマートメーターは特に問題は無いようで違う問題が見つかった。
ただ壁から30cm離れれば磁界はゼロになるので壁の隅で立って生活していない限り磁界を浴びる事もなさそう。
なお電磁波とは電界と磁界の総称で電界については浴びると不快に感じる人もいるらしいが現在の研究では健康被害が出るとは考えていないようだ。
もし電界が危険というなら我が家の冷蔵庫は捨てなきゃ危険だ。
一昨年買ったタイ製造のシャープの冷蔵庫は1m近く離れていても456V/mを指している。
部屋の中で2m周囲までガンガン放射している。
そういえばキッチンに立つとふらっとすることがあるけどもしかして冷蔵庫のせいか?
今思えば冷蔵庫を三菱製から変えて起きるような気も、わからんけど。
もし電界を心配するなら冷蔵庫やタワーパソコンや大容量電源を持った家電製品は捨てなきゃならない。
電界は一旦忘れるとして他のブログを調べると磁界が40mG発生しているスマートメーターもあるらしい。
しかしその程度の磁界なら特性上50cmも離れたら数値はゼロになるので普通に生活している限り気を使う必要はない。
スマートメーターの電磁波について関心が無くなった。
これで調査おしまい、
ではもったいないので健康被害の可能性がある磁界放射が家電でないか計測してみよう。
電磁界の強さや人体への健康影響の説明は磁界のことを意味しています。なお、電界に対するばく露防護ガイドラインは、不快感の防止、および磁界と同様に電界によって体内に誘導される電流による影響を防止することを目的に定められています。
出典 電磁波情報センター
片っ端から家電に触れるくらい近づけて磁界を計測した。
自宅にあるものではモーターが主な発生源だとわかった。
トランスを持った製品も大量に磁界を放出していると予想していたがあれは主に電界なのか。
1位のエアコンを対流させているACサーキュレーターはオーバーリミットで計測不能なくらい磁界放射している。
このサーキュレーター大丈夫か?
これだけ数値が大きいとオカルトではなく近寄るのに躊躇してしまう。
これ普通に家電量販店で買った山善さんの製品だぞ。
とりあえずサーキュレーターは使用を中止した。
部屋の対流は中型扇風機に任せた。
その中型扇風機もかなりの磁界を放射しているので放射の少ない代替え品を手に入れたい。
表に入れ忘れたスマホ用の無線充電器は当然のごとくOLで振り切っていて計測不能だった。
2位のUSB充電の携帯扇風機も顔に近づけるとか首や胸に当てて炎天下で風を送っていたが今後はやめておこう。
そして電子レンジもかなりの量を放射している。
近づくという意味ではスマホの音声通話は耳に当てる事を考えると携帯扇風機の次に危険かも。
発信と着信の開始と終了の瞬間でかなりの磁界を放射していた。
昔から携帯の電波は身体によくないと言われていたのはあながち間違いではないのかも。
当初はiPhoneのバイブを動かすモーターのせい?と思ったが切ってもつけても変わらない。
但し普段は磁界を放射しておらずデータ通信中も放射しない。
だからデータ通信を利用したIP電話やLINE電話などを使う分なら大丈夫だ。
スマートメーターを円盤メーターに戻すくらい電磁波に気を使っていらっしゃる方はサーキュレーターや携帯扇風機やガラケーやスマホや無線充電器や電子レンジや電気シェイバーや電動歯ブラシやコード付き掃除機あたりはゴミ箱に捨てた方がいいぞ。
全てが全て同じ数値を示すかわからんが原理上磁界を出すのは仕方がない。
モーターが大量の磁界を放射する中で同じ扇風機なのにバルミューダさんはおとなしめだ。
さすが高級扇風機なのか安全性がしっかりしてるか、それともブラシレスモーターの特性なのか。
エアコンもモーターに近づけばもっと数字が高くなりそうだが計測のために分解するのは面倒だった。
血圧計ですら腕に圧力をかけるポンプを動かすモーターで多少の磁界を放出していた。
ヘッドホンもコイルを使っているので磁界が多少は出ているのかと予想したがソニーのノイズキャンセリングヘッドホンでは出ていなかった。
セーフ
KEFのスピーカーも同様にゼロだった。
磁界の放射は主にモーターであり近くで長時間の使用は避けた方がよさそうだ。
あと掲載を忘れていたがブレーカー周りも150mGの磁界を放出していた
磁界はあまり飛ばないので電化製品との距離に気をつけていれば心臓にペースメーカー埋めている方以外はさほど気にする必要もないだろう。
普段生活して座っている場所や寝室など寝ている場所の手の届く範囲に電化製品が無ければまず大丈夫だろう。
でも部屋が所狭しと家電でごちゃごちゃしている方で気になるならこの手の電磁波テスターを買って自宅でくつろいでいる場所や寝ている場所をチェックしてみるのもよろしいかと。