これまで水曜どうでしょうを一度も観たことがなかった。
今更説明も不要な番組だが俳優の大泉洋さんがメジャーになるきっかけになった90年代後半から2000年頃までを主に、そして最近まで不定期に放送されている北海道テレビ放送制作のバラエティ番組だ。
DVDが発売されていたり各地のローカル放送で深夜に流れたりVODで公開されたりと存在は知っていたが当時は興味がなかった。
大泉さんを知ったのはドラマで東京直下型大地震直後からの病院を舞台にした救命病棟24時シーズン3あたりだ。
調べてみるとやはり彼の全国デビュー作だ。
救命病院24のシーズン3は松嶋菜々子さん演じる小島楓が震災後の無茶苦茶になった病院で右往左往する中で江口洋介さんが演じる新藤先生が颯爽と登場するシーンから始まる。
小島楓が進藤先生登場まで急にオタオタし始めるのが妙な演出だったがシーズン2の次に好きな作品なのでよく覚えている。
小栗旬もこの作品あたりから認知度が上昇した気がする。
当時は大泉さんが全国デビューするということで北海道民が一斉に応援していた感が強かった。
生暖かく見ていたが水曜どうでしょうを先に観ていれば我が街から全国区の有名人が生まれたという身贔屓観はわからなくも無い。
そして最近にベトナム旅行から帰ってからベトナム情報を浚っていた時に見つけたベトナム1800キロをカブで走破するシーズンを全編観てしまった。
当時はベトナム編が水曜どうでしょうの最終回扱いになっていた。
その後不定期に何作か発表している。
当時まだまともに舗装されていない道を原付で1800km走るなんてイカれている。
あんなアホなバイク旅を自分でやりたくは無いが観ている分には面白い。
普通この手の旅番組だと旅の途中に人との出会いや観光地の紹介や名産の食べ物を紹介するものだがそのあたりの映像は気持ちがいいほどバッサリとカットしている。
そしてただただ走っている様子を延々と流しているのが斬新だ。
現在のYoutube動画の制作手法に近いのかも?
番組の肝はディレクターと大泉さんの罵り合いかな。
この番組の趣旨は大泉さんが騙されたり各地で悲惨な目に遭うのを楽しむ内容だと理解した。
こういう無茶振りやイジリをメインにした番組構成だといじめを連想しそうだがめげないどころか機関銃のような反撃で相手を追い込む大泉さんのキャラと藤村Dと構成作家兼任のミスターといい加減な嬉野Dの掛け合いが上手いことバランスが取れている。
マウントの奪い合いをしていたかと思えば弱みの見せ合いをするとかバラエティでも不思議な構成になっている。
ある種ドリフの笑いに近いのかな。
ただコンプライアンスの締め付けの激しい昨今だと色々BPO案件になりそうな番組だ。
四半世紀前なのでこんな番組が成り立ったのだろう。
あとはキー局じゃないので制作できたのかも知れない。
最初から通して観ると新人の大泉さんとディレクターとミスターの関係が徐々に変化していくのも面白い。
新人として立場として弱かった大泉さんが成り上がってメンバーの中で一番上から目線になっている。
ただ2005年以降は全国デビューで芸能人力が強くなりすぎたのか元々口撃力の強い大泉さんとディレクターやミスターとのバランスがおかしくなりディレクターがそれを感じてか一層きつい罵倒の浴びせ合いになってしまい面白みが薄れた。
終盤は番組の知名度が全国区になりディレクターとしての自信と大泉さんが忖度できる大人になったようでミスターを残して対等な雰囲気には戻ったがやはり2000年より前の作品の方が面白かった。
この手の話は自分如きではなく熱烈なファンなどが考察や分析をしているはずなのでここまでとしよう。
ベトナムバイク走破を観ていて東京五輪開催前に電動アシスト自転車でホテルに泊まって充電しながら東海道五十三次あたりを走破しようと考えた時期もあったことを思い出した。
もしクルマをやめたら電アシも長距離運用ができる車種に替えて再度企画したい。
但し今の時期は全国割やGOTO再開したら2、3回は使いたいしタイのフライトが安くなったらさっさと行きたいので下手にスケジュールを埋めたくない。
あとはレンタルの原付で田舎を走ってバイクがまともに乗れるなら小型自動二輪の免許も考えたい。
まだ諦めてはいない。
もしクルマが無くなると墓参りとか知人と郊外で会う事が出来なくなるので不便だ。
なんて考えながら番組を観ていた。
その後Netflixで水曜どうでしょうが公開されていたので久々に契約して一気に観ている。
四半世紀前の旅番組なので役に立たない情報ばかりかと思えば立山黒部アルペンルートを知り富山旅行も次は無いかと思っていたが富山から長野に抜ける旅行もありかなと為になる。
このルートを知っただけでも観た甲斐がある。
前述の通り2000年頃までは腹を抱えて笑うほど面白かったがそれ以降なかなか視聴が進まなくていつの間にやら出川さんの充電させてもらえませんか?に切り替わっている。
この電動バイクの旅って絶対撮影のワゴン車に充電用の電源積んでいるよなぁと野暮な事を考えながら観ているが色々と国内旅行の参考になる。
充電が先に観終わりその後に水曜も観終えた。
比較してみても充電はその土地土地の人達との触れ合いを中心に描いている普通の旅番組だが水曜は移動している間の大泉さんと藤村Dの不平不満を聞き続ける不思議な旅番組だった。
Netflixも新しい番組見つけてしまうと当面解約できないと思っていたが次観る動画も無いのでこれで解約かな。
大泉洋つながりでNetflixにあった映画「騙し絵の牙」のラストは好きだった。
この映画がミステリーと言えるのか微妙だけど久々にスッキリしたラストを観れた気がする。
Netflixは結構な値上げをして暫く観ると思っていたのでごにょごにょとかなりお安い費用で契約したがそのやり方では最低契約月が数ヶ月単位になっていた。
観なけりゃ結局余計に支払ってしまったことになる。
違法性は無いが規約でBANされる可能性もあるのでごにょごにょの紹介は避けておく。