Amazon FireTV Cube第3世代の予約が開始された。
Amazonプライムビデオで4K動画が観られるのはFireTV Stick 4Kと同じだが形状がスティックではなく8.6cmのサイコロ状になっておりシリーズの最上位モデルだ。
従ってテレビの後ろのHDMIに直接挿すことは出来ず普通のビデオ機器のように別売のHDMIケーブルで接続する。
現在第2世代を使っておりサクサク動作している。
次のオレンジの棒グラフがFire TVファミリーのベンチマーク結果になる。
出典 AFTVnews CPU Benchmark for Fire TV
国内ではFire TV2などは発売されておらずCube、Stick、 Stick 4Kの各世代のみだ。
Cube第2世代はシリーズ内で圧倒的なSoC能力なのがわかる。
第3世代が第2世代の20%アップとするとベンチマーク換算でスマホのiPhone6sより速くiPhone7より遅いくらいになりそうだ。
初代StickはiPhone4並みのノロノロだったのでかなり進歩した。
さてCube第2世代から第3世代への更新はありだろうか?
早速仕様をチェックした。
ざっくりと違いは定価で14980円から19980円に上がりSoCコアがヘキサ(6)からオクタ(8)に増えて性能が20%向上してWi-Fi6に対応した。
あとはイーサネットポートに変化がある。
第2世代はMicroUSB ポートにイーサネットアダプターを挿して有線接続する形態だったのが本体に直接ケーブルを挿せるようLANポートが実装された。
そしてUSB-Aポートも別に装備されたのでストレージ16GBでは足りない場合にLAN有線接続と同時にUSBメモリーを挿して外部メモリを足せると考えられる。
ストレージに関してはMicroSDスロットさえ装備してくれればいいのだがその辺りは頑なに載せないようだ。
USB-Aポート追加のおかげでロジクールF310の有線ゲームパッドも直接挿せCubeでレトロゲームを遊びたい向けのマニアックな仕様変更かも知れない。
実際に第2世代ではこのゲームパッドの構成でゲームエミュレータのPPSSPPやRetroArchが普通に遊べた。
Stickシリーズに比べるとインターフェースの充実とSoCが強力な分有利だろう。
但し内部仕様変更などでCube第3世代でもエミュレータが動作するかはわからない。
その他の変化としてはHDMI出力と別にHDMI入力ポートが追加されている。
何に使うかよくわからないが、
『エンターテイメントデバイスとシームレスにつながる ― HDMI入力ポートを搭載。 ブルーレイ/DVDレコーダーやゲーム機などを接続することができます。』
という記載からCUBEのユーザーインターフェース画面上でブルーレイやDVDの外部入力から動画などを表示させることが可能になりそうだ。
現状はテレビ側のHDMI切り替えでできるので無用の長物だが今後のOSアップデートでマルチ画面やインポーズを採用するとかCubeの画面を分割して右ウィンドウでこのHDMI入力にSwitchを接続してゲームをしながら左ウィンドウでAmazonプライムビデオの動画視聴などを同時にできるかもと考えれば夢が広がる。
但しそのあたりは現実に実装されたらの話で物理的に可能になっただけ。
今回CUBE第2世代から第3世代に更新するかといえば否だ。
最後の画面分割のような機能が実装されたら欲しいがあくまで今のところは想像でしかない。
SoCの速度が20%アップもCube第2世代で十分速いのでリモコンで操作していてイライラすることもない。
AmazonプライムビデオやNASから視聴する4K動画も特に重くはない。
買い替えても体感に変化はないだろう。
RetroArchで一部の機種が能力不足でSoC能力がもっと上がればとも思うが20%程度能力アップしても焼け石に水だ。
Fire Stickや4Kの旧モデルを使用して速度に不満でもう少しアップしたいなら楽天市場などで1万円前後で在庫処分(?)しているCube第2世代を買うのが安くて幸せになれるだろう。
Fire TVシリーズの全部入り最上位モデルなのでこれまでスマホやタブレットでAmazonプライムビデオやNetflixやディズニープラスなどVODを観ていた人でお金に無頓着で今後は自宅のテレビの大画面でも観たいという方におすすめ。
前述の通り有線LANとUSBポートを同時利用したい特殊なニーズの方もありだ。
あとは最近Wi-Fi6ルーター買ったけれど試せる接続機器が少ないとお嘆きの方にもいい。
2万円という価格に「アマゾンお前もか」(カサエル)と言い放ちたくなった。