以前は料理をしながら、本を読みながら、ゲームをしながら、PCやスマホで何か調べていながら、作業をしながら、テレビで地上波が流れていた。
今やそれがYouTubeに取って代わった。
お約束の前置きは短めにして第3回目となる最近注目しているYoutubeチャンネル夏バージョンをお届けしたい。
今回は4チャンネルと1作品だ。
しげ旅
その名の通り旅行系動画チャンネルだ。
このチャンネルは開始した頃たまたま観ていた。
LCCが安いのは知ってるぞ!と思ってチャンネル登録していなかったが当時まだ1万人くらいの登録者数だったはずだったのが今や20万人を超えている。
びっくりした。
そして一通り旅の動画を観ると登録者数が増える作りになっているのがわかる。
動画編集が上手い。
以前ご紹介したちょっと世界一周してくるチャンネル(16万登録)よりも新鮮な世界旅行の情報という強みで登録者数を伸ばしている。
あとは短いカット多用で観易くなっている。
ちょっと世界一周してくるチャンネルは国の紹介をした後に比較的長回しでその地域の人々とのふれあいやハプニングなどを交えておりそれはそれで好きだった。
一方しげ旅チャンネルはとにかく短く切ってダイジェストと本編の間くらいの感じで編集している。
下手をすると現地の食事の感想すらぶち切って場面転換して先に進めてしまう笑
考えてみれば我々シロウトは北大路魯山人じゃ無いんだから食事の感想をダラダラ述べたところで伝えられる情報なんてたかが知れているしそんなの聞かされても詰まらない。
それならいっそ切ってどんどん先に進めてしまうという発想がいい。
感想で旅行を伝えるのではなく転換を増やして映像で伝えようという手口なのだろう。
シロウト考えで動画を作ると撮った映像を余すところなく使おうとしてつまらなくしてしまう。
引き算がいかに大事か教えてくれるチャンネルだ。
編集以外は難しいテクニックは使っていない気がするのでコメントがそれほど上手くない人が視聴回数を稼ぐならこちらだ。
俺も一発世界一周旅行でYoutube始めて稼ぎたいぜ!という人にとても為になる。
下世話な話をすればこれくらい登録者数とアクセス数があれば普通にホテルに泊まってLCCではなくFSCの旅行代くらいは稼げているんじゃないかな。
但し感想の吐き方やルックスを含めたキャラクターも大切なので単純に同じ事をしたら同じ速度で登録者を増やせるわけでは無いだろう。
あと世界一周旅行にはヒゲが必要なのだろうか?
サカイタカヒロ
どちらかといえばヒマリとくまチャンネルと言った方がしっくりくる。
ヒマリとくまが主人公のショートアニメを制作されている。
和むしくすりとかほろりとするのもあったりマジ好き。
ヒマリのドヤ顔がいい。
下手にオチをつけないのがいい。
だから関西人にはさっぱりわからない動画かもw
全部好きだけどゲーム好きとしてはRPGがいい。
年齢は4-5歳だったり16歳くらいなのか?と思ったり年齢不詳だが新作が出るのが楽しみになっている。
LINEのスタンプもあるので買おうかとすら思った。
ただ自分が使う会話の中では難しいスタンプだったので買うのは諦めた。
もしフィギュアあったらクマとおばあちゃんとセットで飾りたい。
謎解き統計学
実は数本観ただけなんだけど現代を生きる人には必須教科かもしれない。
ただどうやったらアクセス数が増やせるかという意識が先んじて統計学から離れすぎている動画もある。
でもよく色々な論文を読んでいると感心する。
yotubeは観てくれなきゃただの独り言なので実用性と奇をてらったインパクトとのバランスが難しいところなのかな。
森恵
Youtubeをグーグルが買収して間もない頃にどうやってこんな赤字お荷物企業を有効活用するのだろう?と思っていた時分に路上演奏をyoutubeで配信していたアーティストさん。
時代の先を行き過ぎた。
Youtubeなんて観てたのは自分達みたいな新しい物好きしかいなかったので再生回数もさほど伸びず広告効果も少ない時代だった。
それなのに相当いいカメラでライブの映像を撮っていた。
デビューがもう少し遅ければ話題沸騰だったがテレビすらYoutubeの脅威を理解できていなかった時代なので一般の人には追いつけない。
その初期の頃の路上ライブとかイオンのイベントなどのカバー動画を消してしまったのは残念だ。
まだ広島を軸に活動していた頃名古屋で夜間路上ライブをするとSNSで告知していたのでその日にいこうと思ったけど仕事で遅くなり行けず残念な思い出がある。
その後に歌うまが流行り波に乗るかと思いきやMayJやら新妻聖子あたりが現れちゃって森さんは隠れたカバーの女王のようなイメージが定着してしまう。
才能があっても例えば歌唱力、ルックス、作曲力、運と四拍子揃ってないと売れない日本の音楽業界もアメリカに負けず劣らず厳しい世界だなと彼女に教えてもらった気がする。
歌手だけではなく漫画とか美術とかなんでもいいから才能と才能を組み合わせるマッチングアプリとか上手く作れないものだろうか?
久々に彼女のチャンネルを見つけてふと思った。
彼女のカバー曲で好きなのは吉田拓郎の落陽のテレビのアレンジバージョン
全然拓朗世代ではないんだけどw
ガルマ三部作
チャンネルというか2チャンネルで2013年に作られた機動戦士ガンダムのキャラクターであるガルマを主人公にしたショートストーリーだ。
ショートとはいえ動画(実際は静止画)だと全3部で2時間以上の大作だ。
ニコ動からYoutubeへ移植されて1部目は200万回再生を超えているのでもしかしたらガンダム好きはみんな観ているのだろうか。
前半はギャク系の創作かと思いきや後半はよくここまでつなげたと感動することになる。
原作者の富野由悠季氏の思想までも体現できている。
前半はゲームのジオンの野望やGジェネやスパロボシリーズの中のファースト好きなら大好物だろう。
ガルマ(原作者)の唸るようなMSへの精通からグフが気に入らないところから架空の宇宙世紀史が書き変わるifモノだ。
オリジンあたりも観ていればガルマやシャアの性格ならこう展開すればそうなるだろうと納得できる作品だ。
そして最後のガルマの言葉が富野由悠季氏が視聴者に伝えたかった内容に近いのかもしれない。
かなりな理想主義者でスポンサー意向という現実とのギャップで制作に苦しんでいた人だ。
それで禿げたと今や大御所になったが彼の下にいたアニメ関係者が口々に証言しているほど。
この作品も理想と現実との狭間の葛藤を描きつつうまくまとめている。
実際に同氏の小説版ガンダムの中のシャアがやりたくて実現できなかった事をこの作品はやってのけている。
GBAのGジェネアドバンスあたりここからヒントを得たのかと思ったが発表はゲームの方が古くガルマ三部作が影響を受けていたのかもしれない。
まさか最期のエンドロールまで一気に観てしまったのでガンダムifゲーム好きでファースト系のアニメは全部観た方にオススメしたい。
これを原作にしてifのgジェネ作ってくれと言いたくなること請け合いだ。
全部読み上げ君の棒読みセリフだが少し観ていれば慣れる。
残念ながらガンダムをかじった程度だと面白さ1割かもしれん。