Intel i3でベースPCを組んだ翌々日にグラボが届いた。
その前に10年ぶりでPC2台稼働になったので2台のPCでワンセットのキーボード・マウス・ゲームパッドを共有するべく安いUSB3.0スイッチャーを買った。
コンパクトで軽くていい。
無線のキーボードとマウスで1ポート、Bluetoothで1ポート、ゲームパッドで1ポート、SDリーダーで1ポート使って切り替えている。
ただ昔使っていたPS2の切替え器は切り離して使っていないPCに対してもあたかもキーボードとマウスがつながっている振りをして騙してくれていたがこれは完全に引き抜かれた状態になる。
2000円台ではそこまで望むのは無理か。
それに使い方によってはゲームパッドやHDDやDVD-ROMなどUSBに接続できるものならなんでも切り替えられるのは便利だ。
もちろんHDDなどは切り替える前にアンマウントしないとディスクエラーの原因になるので注意が必要だ。
これで予算を63,958円使い残り36,042円となった。
購入グラボの候補は
RTX3060の中古 3.7万円〜
RX6600の新品 3.28万円〜
RTX2060(12GB) 2.59万円〜
(2022/11下旬調べ)
RTX3060中古は数千円オーバーなら許そうと考えたがCPUファンも欲しくなってきた。
CINEBENCHで負荷かけ続けて様子を見るとコア温度が80度まで達している。
それにファンの音もそこそこうるさい。
夏に使うことを考えれば転ばぬ先の杖だ。
今のところ欲しいファンは売り切れている。
在庫が戻り次第買いたい。
価格は3500円也
すると買えるのは新品RX6600か中古RTX2060(12GB)となる。
RTX2060(12GB)の方は発表当時はワットあたりのハッシュレートが低めでマイニングで利用している人も少なそう。
過酷な環境でぶん回されている可能性は低そうだし実は発表されて1年未満なのでまだ新しい。
グラボに詳しい方ならRTX20シリーズは2019/1発売の古いシリーズだろ?と思われがちだ。
だがRTX2060の12GB版はRTX30シリーズに刷新された昨年に投入された。
世界半導体供給不足とマイニング需要が重なって生産量減少を危惧したNVIDIAが8mmプロセスより製造しやすい12mmプロセスのGPUであるRTX20シリーズを復活させVRAM増加で性能アップを見せかけて流通量を維持しようと投入した時代の徒花のような製品だ。
2021/12発表している製品なのでマイニング牢獄を経験していても1年以内だ。
それに「ディープラーニングにより荒い画像を綺麗に見せかける」学習するアップスキャンコンバーターみたいな機能のDLSSを選択できる最下位モデルというのもコスパ房としては嬉しい。
RTX3060の半分しか帯域がないのに無駄に積んでいるVRAMも興味深い。
このクラスのグラボで遊べるゲームや解像度でVRAM8GB以上使う可能性があるかといえば怪しいがStable Diffusionみたいなテキストから画像を作り出す近未来のAIソフトなどを利用する場合などには有利だろう。
それに海外の高解像度ベンチマークでスペック以上に粘る挙動を見せているのでエントリーモデルの中ではVRに向いていると考えた。
というわけでRTX2060(12GB)の中古を買うことにした。
ブランドの良し悪しはよくわからないので売りに出ていた中古の中でコイル鳴きがあるのは避けて残ったのが玄人志向のRTX2060(12GB)の中古を送料込み27650円で見つけてゲットした。
そのときの新品の価格が今年の底値近い4万円弱だった。
その後たった1週間でボーナス戦線なのか相場が急上昇した。
ボーナス前に揃えてしまう戦略は当たった。
但し12月上旬の相場だと2060の12GBの上位に当たるRTX2060Superの中古が何枚か3万円弱で流れていたのでそちらの方がコスパがいい。
抜粋 グラボ比較
性能としてはRTX3060と遜色がないのに中古市場で1万円弱安いのでお得感が強い。
ただ3年以上経過している製品なので中古で掴むと2060の12GB版より寿命が短い可能性が玉に瑕だ。
ドスパラ、ジャンパラなど中古屋の価格設定は色々加味して絶妙だ。
中古RTX2060Superよりコスパは落ちるが1年未満使用確定グラボなのでいい買い物ができたと確信している。
これでグラボを含めてトータル91,908円使い残金は8,092円だ。
中古屋が販売しているので起動テストはしているし軽い負荷テストはやっているはず。
しかし実際のゲームで遊ぶときのように数時間高負荷をかけると不具合が出る可能性はある。
電気代が惜しいが半日程度は3Dベンチマークをループさせて不具合がないかチェックしよう。
そしてブツが届く。
ぱっと見が新品かと思ったがよく見れば細かい埃が全体に付着しているし箱はボロい。
見た目でゲームで使っていたのかマイニング牢獄にいたか判別不能だ。
グラボもHDDやSSDのSMARTのように何時間稼働させたか分かるといい。
電源を抜きサクッとPCIEスロットに挿して補助電源をプラグインで挿して置いたケーブルのPCIE4+2ピンをはめて蓋をして起動する。
補助電源ケーブルの押し込みが弱く起動がストンと落ちて一瞬焦ったのはご愛嬌で挿し直して蓋をして専用ドライバーをインストールして早速FF15ベンチマークを流してみた。
気温24度でGPU76度だと真夏を乗り切るのはきつい気がする。
CPUも負荷が高いところでは振り切って80度だった。
ケース内フローを上げるためにやはりケースファンも必要だ。
現状はケースについていた12cm排気ファンがひとつだ。
消費電力は260Wを彷徨っている。
モニタと合わせて360Wか。
エアコンの通常運転より電気食うな。
アイドル状態で52Wだ。
性能がPS5に近いので消費電力もほぼPS5相当になる。
FF15の結果は同機種の数値通りだ。
3D MARKのデモ版をダウンロードしてTime Spyのグラフィックスコアが7931なのでこちらもスペック通りの性能が出ている。
FIRE STRIKEが20044なのでベンチマーク上では不具合は無さそう。
中古なれど正常に動いている。
次はハードウェアエンコード能力を知るためにお手軽エンコードソフトのHandbrakeを使いH265とH265(QSV)とH265(nvenc)で比較した。
H265無印がCPUによる通称ソフトウェアエンコードだ。
2つ目のQSVがインテルCPUのハードウェアエンコードになる。
3つ目のnvencがNVIDIAグラボのハードウェアエンコードを使う。
結果は1080pのサンプル動画でソフトが約140fps、QSVが約400fps、グラボが約540fpsという結果だった。
グラボエンコはGPUもCPUも100%に張り付きながら思ったより速度が出ない。
一方でQSVはCPUが張り付くだけでこれだけの数値を叩き出す。
更に4KをエンコードしてみるとQSVが約60fpsに対してグラボが約50fpsと振るわずグラボのGPU使用率はどこかにボトルネックがあるようで50%前後しか使っていない。
グラボエンコードがどの程度か把握しておらず画像処理専用機ならCPUの10倍くらい出てくれると勝手に思い込んでいたので期待はずれだ。
参考に2年前に買った3万円台のレノボのRyzen5 3400GEのAMD VCEエンコードを使っても1080pが約250fps出たので最近のCPUに載っているi GPU(内蔵グラボ)のハードウェアエンコードは爆速だ。
あとはFurMarkという3D描写の高負荷かけてループができるソフトで数時間放置した。
ブルー画面やアプリが落ちる不具合はないので購入ショップに連絡を入れる必要はなさそう。
グラボのGPU温度は徐々に上昇して最終的に79度に達した。
諸説あるがグラボの適正温度は80度以下だ。
室温24度で79度だと夏は80度を越えてしまう。
排熱が間に合っていない。
こうしてCPUクーラーの交換とケースファンの追加導入が決まった。
熱対策は必要なのでCPUクーラーとしてサイドフローでインテル第12世代のLGA1700ソケット対応でまともで最安っぽいAX120 SEを選ぶ。
空冷界隈ではメジャーなAK400が欲しかったが売り切れていたのでレビューもほとんど見当たらないAX120にした。
似たような型番だが前者が中華メーカーで後者が台湾メーカーだ。
高さはケースにギリギリだ。
この商品はLGA1700のリテンションキットが付いているかどうかハッキリしない。
写真にはないが説明テキストにはある。
どこの国の人かわからないがパーツ系YotuberによるとこのCPUクーラーはLGA1700のリテンションキットが別売と言及している。
LGA1700用が無ければ追加購入することになり上位CPUクーラーが買えてしまう。
それでも写真とレビュー時期が古く、今の商品なら付属しているという勘に賭けてポチった。(→LGA1700用は付いていた)
ケースファンはバックパネルの12cm標準ファンが3ピンなので4ピンのPWMありを1つと3ピンファンをもう一つ欲しい。
バラで買うくらいなら廉価版のまとめ買いということでPWMファン最安の3個入りにした。
マザーボードにシステムファンのコネクタは1つしかないモデルなので分岐ケーブルも購入した。
4分岐で半値の製品もあったがアマゾンロッカー着を指定するととんでもない先の配送日時になってしまうので高いのを選ばざるえなかった。
アマゾンにオーダーが入ったらアリエクに発注してせどりでもやっているのかと疑いたくなる。
長い間リビングの真ん中に仮置きして邪魔なので早く完成させてPCケースを所定の位置におさめたい。
だから割高でも涙をのんで購入した。
偶然だがこの4分岐はファンと同じメーカーなのでヨシとしよう。
ここまででかかった費用が96,418円になった。
なんとか10万円以下の予算で揃えることができた。
もしCPUをグラフィック機能無しにしたら約5千円安くなった。
もしグラボを中古のRX6600にしたらもう少し性能が上がり5千円安くなった。
それでSSDを1TB以上とかマザーボードをもう少しグレードで揃えられたかもしれない。
しかし結果を見てから評するは誰でもできる。
中古グラボでゲーミング PCを揃えるリスク回避としては上々の買い物ができたと確信している。
最後のベンチマークとしてPASSMARKの3Dが16783だったので旧PCのグラフィック能力の約10倍となる。
PS2のエミュレータで3Dが重い決戦2で遊んだところ内部解像度2880pのアンチエイリアスx16で約500%の速度でもGPU40%なので余裕だ。
PCVRにはUSB TYPE-Cの長いケーブルが必要だと思っていたがWi-Fi経由のOculus Air Linkでつながってしまったのでそれでしばらく遊んでいる。
仮想デスクトップの操作はいまいちだが画質が綺麗で面白い。
PCVRのゲーム画質がPS3相当とすればこれまで遊んでいたOculusのスタンドアロンゲームはスーファミ品質って感じだ。
やはりVRゲームは重いようでPCファンが音を立てていた。
スチームのPCゲームもいくつかやってみたがPS3までしか遊んでいなかったのでこれがPS5クオリティなのかと嬉しくなった。
PS5の倍の費用がかかっておりゲーム機より汎用性があるので色々できそうなのがいい。