しばらく体調が悪かったので芸能ニュースを一切見ていなかったがまさかアニキが亡くなっていたのか。。。
アニキと言っても実の兄ではなくアニソン界の帝王こと水木一郎さんだ。
【水木一郎スタッフより】
いつも応援してくださっているみなさまへ
とても悲しいご報告になり申し訳ございません。命は尽きるとも、歌と魂は不滅だと信じています。 pic.twitter.com/VvOtqylYUp
— Ichiro Mizuki (@aniki_z) December 12, 2022
有名人の訃報の中で今年一番の衝撃だった。
水木一郎さんといえばミッチ(堀江美都子さん)と共に70年代からアニメの曲を歌い続けてきたレジェンドであり大御所だ。
アストロガンガー、バビル2世、ゲッターロボ、テッカマン、鋼鉄ジーグ、コンバトラーV、ボステスVと我々の世代の男子で有れば誰もが口ずさめるアニソンの数々を持ち歌とされている。
今回wikiをチェックして驚いたのは好きだった侍ジャイアンツも前半のオープニング、エンディングを彼が歌っていたこと。
松本茂之名義だったので亡くなられるまで気がつかなかった。
実際に聴き返してみるとキーが低めなので違う人かと思えるが「みぃ〜ろよあーいつのピ〜ィチング〜♪」あたりはアニキの美声に間違いない。
彼を偲んで久しぶりに観返そう。
あと個人的には彼の代表作のマジンガーZのオープニング曲よりも劇中歌の空飛ぶマジンガーZが好きだ。
「スクランダークロースでドッキング♪」
あの地を走るマジンガーZがジェットスクランダーであのアニキの歌声と共に空を飛ぶと子供心にワクワクした。
そんな子供達は多かったはず。
アニキの思い出はもちろんアニソンの曲だがその後度々アニメ特番でテレビに出演されていた。
いつもいつもいつも赤いマフラーつけてマジンガーZを歌っていた。
テレビに出るたびに何十年も同じ曲ばかり歌わされたら普通はうんざりして出演拒否をしたくなる。
実際にヤマトの主題歌を歌っていたささきさんは最近でこそちょくちょく見かけるようになったが以前はその手の特番に一切出演されなかった。
マジンガーZよりも爆発的な人気のあった宇宙戦艦ヤマトなのでその主題歌の出演依頼は数多くあったはずだが見かけなかったので出演拒否をされていたと想像に易しい。
今でこそガンダム姐さんと呼び親しまれている森口さんですら20年以上アニメの仕事から遠ざかっていた。
彼女の言い分は当時にアニソンなんか歌っていると芸能界では格下に見られるとかイジメられるので仕方がなく離れていたみたいな話をどこかで聞いた。
たかじんも映画機動戦士ガンダムの主題歌「砂の十字架」を歌いながら人生最大の汚点と言い残し、そののちにガンダムに偏見があったわけでないと言い訳もしたがアニメに対しては疑念が残る。
かくいう自分自身もスパロボ以外に30年アニメのアの字も接点が無い時期があったのでとやかくいえない、ある意味長いブランクのあるニワカだ。
音楽もダウンロードが中心になりJ-POPの商業価値が急下降し相対的に固定ファンのつきやすいアニソンの商業価値が上昇した現在では過去のアニメ関係者がアニメ界に戻っている。
しかしそんな中アニキは当初こそ歌謡曲歌手だったものの1971年放送の原始少年リュウの主題歌を皮切りに亡くなられるまでの約半世紀もアニメ界で歌うことを全うされた。
そしてバラエティの出演依頼があるたびに真剣に矜持を持って魂のマジンガーZを歌い続けてくれた。
喩えそれを司会の太田光あたりが弄ってイロモノ扱いしようが関係なく。
本当にアニソンを愛していたんだと思う。
それゆえのアニソン界の帝王だ。
(書き終えた後に、バラエティーに出続けたのは当初アニソンの認知度があまりに低かったので視聴者に広く知ってもらうため敢えて目立つようにマフラーつけてシャウトしていたと知り余計に泣けてきた。やはりアニソン界の帝王の二つ名は伊達じゃ無い。後半あのコスチュームはライフワークになったのだろう。)
wikiをみると大好きなスパロボシリーズのヘビープレイヤーだったらしくシステムのアイデアを採用されている程公私共にロボットアニメが好きだったようだ。
今まで元気を与え続けてくれてありがとう水木一郎さん、その功績は永遠にアニソンの中に残り続ける。
今や世界へ発信できる程になった日本のアニソン文化の礎を築いた貢献としてミッチと共に文化勲章を授与してあげて欲しいなんて思ったりもするがそんなのは野暮だな。
クロスファイークロスファイーーー(クロスファーイ!)
ジャストクロスフォラーブ
熱く熱く熱く戦えダンガイオー!
どうぞ安らかにお眠り下さい。ご冥福をお祈りします。