11月にi3-12100とRTX2060で10万円の予算でエントリーゲーミングPCを組み立てた。
構成
- CPU i3-12100
- M/B MSI B660M-E DDR4
- G/B 玄人志向GG-RTX2060-E12GB/DF
- MEM DDR4-3200 16GB
- SSD キオクシア M.2 500GB
- HDD WD40EZAZ 4TB
- ケース Versa H18
この環境でゲームを遊んでいると気になるのがロード時間だ。
STEAMなどにあるゲームはデータ転送量の大きいものも多くロードの待ち時間でテンションが下がる。
組んで当初の環境はOSドライブにキオクシアにM.2 SSDとゲームが入るデータ倉庫はウエスタンデジタルのHDDを使っていた。
VRヘッドマウントをかけてゲームを起動しても1〜2分くらい真っ黒画面でダンマリだと待っている間に萎えてくる。
予算10万円を使い切ってしまったので追加でパーツを買うのを躊躇していた。
しかし限られた寿命をたかが1万円をケチって毎回数分削られるのはお金には代え難いと言い聞かせてゲームデータストレージ用にSSDを買うことなるした。(良い言い訳だw)
しかし問題は使っているマザーボードにSSDが載るM.2スロットが1つしか無い。
もう少し出して拡張性を持たせた方がよかったと後悔をしたが何もかも上位モデルを買っていたらいくらになるか分からないので妥協は必要だった。
仕方がないのでSATA接続のSSDにしようかと考えたが速度は600MB/sが理論値なので微妙だ。
現在使っているキオクシアのMVMe SSDでは読み込み速度が2000MB/sを越える。
さすがにSATA SSDの新規増設は今更感だ。
M.2 MVMeをUSBケースに入れて外付けストレージだったらどうかと調べてみるとこのマザーボードはUSB3.2のGEN1が載っている。
USB3.1GEN2 < USB3.2GEN1
だと思っていたが方が間違いのようで
引用 ツクモさんのBTO特集
USB3.2 GEN1 = USB3.1 GEN1 = USB3.0
とマザーボードに載っているUSBは一番古いUSB3.0だった。
規格名変更は紛らわしい。
5Gbps(625GB/s)が上限なので外付けもSATAと大差がない。
何かいい方法がないか考えていて組み立てた時にグラフィックボードを挿した下に何かのインターフェースがあったのを思い出した。
これ使えんか?
見た目はたぶんPCIスロットだよなとマザーボードの仕様を調べてみるとPCIe3.0 x1だった。
PCIeの帯域表だとこのインターフェースは理論値で1GB/sあるらしい。
調べてみると実測は850MB/sが最大だ。
SATAが実測約550MB/sなのでこれだけ違えば体感差もある。
なしよりのありだな。
でもこのままではストレージは挿せないのでM.2 MVMeにスロット変換する必要がある。
このインターフェースをM.2に変換するライザーカードみたいなものはないかとアマゾンをググったらあった。
このカードはPCIe4.0まで対応してx1レーンのみに使える変換アダプタだ。
まさにこれだ。
安いので直ぐにポチった。
もしSSDを買わなくても余っているM.2 SSD 128GBでも挿せばワーキングストレージにはなる。
そしていくつか候補を挙げて1TBのSSDをポチった。
韓国製が玉に瑕だがアメリカで売れているようでレビューを読み漁ると評価は高い。
あとはM.2のヒートシンク4枚も一緒に買った。
ブラックフライデーの配送混乱だったのかかなり日数がかかり変換アダプタとSSDとヒートシンクが揃った。
SSDは全て紙で作られたパッケージだった。
アップルの新製品発表会を観ている方なら分かると思うが環境お左翼様が幅を利かせている欧米にグローバル企業として出ていくというのはこういう配慮も必要なのだろう。
変換アダプタは価格が価格なので安っぽさを感じるがM.2 SSDを固定するネジやロープロファイルへの変換金具やドライバーまで付いており必要十分だ。
ヒートシンクも粘着力のある導熱粘着シートも予備1枚の合計5枚ついていてコスパはよかった。
懸念だったのがグラボに干渉せず挿すことができるかだ。
よかった、当たらない。
問題なさそう?
いや、ファン吸い込みの半分が覆われてしまう。
後でグラボの温度チェックをしよう。
次は購入したSSDをはめて認識するかだ。
とりあえずヒートシンクなしで挿してWindowsを起動してディスク管理を見ると認識されている。
エントリーモデルだろうが腐っても最新のマザーボードだ。
あっさり認識してくれた。
そしてフォーマットしてCrystalDiskMarkのシーケンシャルだけ流した。
速度は想定通り850MB/s前後だった。
このまま使ってもいいがこのSSDはPCIe3.0x4の中ではかなり高速な部類だ。
宝の持ち腐れになる。
そこでM.2スロットに挿さっているキオクシアのSSDと入れ替える。
こちらのスロットならマザーボード最大スペックが引き出せる。
一方でキオクシアは変換アダプタを使って860MB/sに制限されるがブートドライブなので多少遅くてもWindows起動時間が10秒が20秒になる程度だ。
作業に邪魔なグラボを抜いてアダプタにCドライブの入ったキオクシアSSDに入れ替えてみるとあっさりWindowsがブートしてしまう。
BIOS設定とかで少しくらいは悩ませてくれてもよかったw
古いマザーボードだったらCLOVER Boot Manager使って云々とか面倒な話に巻き込まれるがこのあたりも最新マザーボードの恩恵だろう。
HDDベンチを取るとやはりSKと同程度でWindows起動も若干遅く感じるが気になる遅さでもない。
SK hynix Gold P31をM.2スロットに挿してヒートシンクを貼り付けてグラボも付け直して蓋を閉じて完成だ。
左が今回挿したSK hynix SSDのベンチマークで右がゲーム倉庫にしていた4TBのHDDだ。
SSDはPCIe3x4 の理論限界値を叩き出している。
内部性能ではもう少し速度が出ているかもしれない。
シーケンシャルアクセスではHDDの20倍でランダムアクセスに至っては何倍なのかよくわからない。
そこで実際に容量の大きいゲームをSSDに移してみると2分待たされていたのが一瞬で立ち上がってくるので思わず「おお」と声が漏れた。
もちろんHDDからの読み込みだけで時間がかかっているゲームばかりではなくグラボのRAMへの展開など別の理由で初期ロードがかかっているゲームもあるため全てが全て爆速になるわけでもない。
それに100GBもあるようなゲームをSSDに放り込むと1TBなど10本でパンクする。
よく遊ぶゲームを厳選してSSDに入れて残りはHDDと棲み分けをしていこう。
それでも1万円プラスでこれだけ起動が速くなると嬉しい。
実はSSDをキャッシュ化するソフトを導入しようとも考えていた。
具体的にはSSHDをキャッシュソフトとRAMとSSDとHDDで実現させるわけだ。
しかし12/25調べでM.2の1TBが今や8千円台だ。
キオクシア1TB 8080円(クーポン有)
シリコンパワー1TB 8380円
SUNEASTやHanyeなど格安品ではなく大手メーカーでさえ1TBがセールなどタイミングによって7000円台で買える。
1TBのSSDがここまで安くなったら余計なことは考える必要もなさそうだ。
ただ技術的には興味深くSSDのキャッシュ化がいまどきのPC技術で実用性がどの程度あるか知的好奇心として知りたい。
安いSATAのSSDでも入手できたあかつきには導入テストはしてみたい。
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>調べてみると実測は850MB/sが最大だ。
>SATAが実測約550MB/sなのでこれだけ違えば体感差もある。
SSDの850MV/sと550MB/sの差を「これだけ違えば体感差もある」と言えるのはすごい
敏感な感覚の持ち主かと。
私にはSATA SSD550MB/sとM.2 3000MB/sの差も誤差レベルにしか感じられません…
感想ありがとうございます。